私も乗るGen8 Madone SLグレードが全体的に価格改定で値下げを慣行!
してくれました。
なんででしょう?
値下げしなくても、結構サイクリング先で見かけるんですけど。
かつて、これほどまでにTREKに乗る人を見かけただろうか?
と思う程度には、ここ数年でTREKユーザーが増えました。
私がロードバイクに乗り始めた2018年頃は、TREKを見かける事があってもそんなに多くないという印象でした。
その頃よく見かけたのは、Specialized、Canonndale、MERIDA、GIANT…
他メーカーも勿論見かけますが、最も見かけるのはSpecializedだったでしょうか?
それが年々、人気の推移と共に見かける傾向はじわっと変わっていきましたが…
2021年頃からでしょうか?
セミエアロになったエモンダが人気高く、結果的に最終モデルとなったエモンダを良く見かけるようになってから、アルミフレームのエモンダALRなども良く見かけるようになりまして、意外とTREKに乗ってる人が多くなってきたな?という印象に変わり出し、最近ではドマーネALも含めて割とな確率でTREK乗りを見かけます。
そして、Gen8の登場となるんですけど
円安相場の影響を色濃く受けながら、高くなっちゃいましたが意外と頑張った価格設定で個人的に「やるなぁ!」と感心する販売価格でした。
つまり、頑張った価格設定だけど安くはないw
そんなお値段でしたが、Gen8はSLもSLRも結構見かけるようになりました。
そう、人気あるのに何故値下げ?
ちょっと事情まで知らないですけど、思い切った決定を下したなぁという印象です。
Gen8 Madone SLの最高峰グレードであるSL7で10万円の値下げ!
セカンドグレードになるSL6で7万円の値下げ!
最も売れ筋の普及価格帯(とは言えないけれどw)であるSL5ですら、5万円の値下げ!
人気モデルで大メーカーの最新エアロ技術が詰まったSL5なら、それが40万円をギリギリ切る399000円まで値下げですよ!
絶対的には安くないけれど、安い!()
ハイエンドモデルである、「SLR」各種モデルは価格は据え置きです。
なので、これは戦略的値下げではないだろうかと予測します。
SLもフレームセット売りしてくれたら嬉しいんですけどね…。
普通は完成車で買った方がお得なので、SLRのようにフレームセット売りは日本ではしないようです。
本国とか他国では、SLもフレームセット売りしてくれてるんですけどねーw
私はSL6を買って、不要な部品をショップが下取る形でフレームセットとして抽出して買いました。
そこへ、フルREDで組んでもらって…という販売形態で売ってくださいました。
価格は、様々な事情やタイミングも重なって非常に幸運な事に超お買い得な価格で買う事ができましたw
新型のRED E1が出た事により、現在叩き売りが慣行されているRED D1を使っていますが、その価格推移を見ても納得の価格で売ってくださった店長には頭があがりません。
Gen8 Madone SLに乗ってみた感想としては
・ミドルグレードらしく、脚に優しい
・ミドルグレードでもSLRと同じ金型を使うので、空力性能は最新の性能
・開発時期の差が6年という歳月はやはり大きい。
ミドルグレードのSLなのに、私がもう一台乗っているGen6のSLRよりも
実重量がちょっと軽いのには驚きました。
クランクセットのみ、新型のRED E1にしていてGen6のフルRED D1より
若干軽い…とかも、影響はありますけれど。
しかし、クランクセットの重量差は誤差みたいなモノですが…
そういう所の積み重ねだったりするので
いくら世代が古いGen6と言えど、実際に乗ると「やっぱりハイエンドだよなぁ」と納得の走りと走り味。
しかし、私のようなサンデーライダーが乗ると。
良いところを切り出して記録を見ると、Gen6らしく速い。
そこは、いくら二世代後で開発期間時期が6年違うとは言え、Gen8のSLは、Gen6のSLRに敵わない部分はあります。
ですが、トータルで見るとGen8の方が速い。
それは、私がサンデーライダーで身体がきっちりとできてないから。
脚に優しいフレーム特性が「脚を残してくれる」んですよ。
なので、ミドルグレードだからと言って悪い面ばかりじゃないんです。
むしろ、私のような人間にとってはメリットであったりするワケです。
同じ北摂のコース(約115kmほど)を走っても。
全体的に平均速度はさほど差が生まれなくても、ゴールした時にかかったグロスタイムはGen8の方が速かったりします。
本来、見合った脚さえあればGen6のSLRの方が速いんだろうなという側面はそこかしこで体感しますし、実際にタイムでも表れています。
例えば、あまり私はそういう乗り方を進んではしないんですが、重いギア(高速側)のまま、斜面を登るような高負荷時にパワーを掛けた時に推進力に変わる解像度と言えば伝わるでしょうか。
そんな時のフレームの反応と進み具合の気持ち良さは、確実にSLRの方が上です。
しかし、これはあくまでハイエンドモデルと比べての話しですw
そう、ついついハイエンドモデルと比べちゃうほどの出来なんです。
文字にするのは難しいので、説明が長くなっちゃってますが…。
個人的に感じるGen8のSLについて、誤解を恐れずにもっと個人的な感想を交えて紹介しますと。
①絶対的なメリットとして、一級品のエアロ性能を有するモデルなのにパッと見た目にエアロに見えない。
これは非常に大きな特徴と言えます。
エアロモデルならば、エアロらしいフレーム形状とイカツさが欲しい!
という欲求には応えられませんが、私はそこまでガチ勢じゃないし見た目そんなに目立たない方が好ましい。
という方にはブッ刺さりではないでしょうか。
主張弱めなエアロ形状なのに、実際に乗るとエアロモデルらしい空気抵抗の少なさ。※注>ホイール他もそれなりに揃えてやらないと真価は発揮できません。
②乗り心地の良さ
これは良く勘違いされるんですけど、優しい乗り物にする為に乗り心地が優しいワケではないです。
ISO SPEEDという緩和装置を積んでいたGen6。
そして、ISO FLOWへと進化したフレーム形状を持つGen8。
ISO FLOWはネット記事や雑誌記事で紹介されているように、本当にロードレースモデルなのか!?と思うほど、乗り心地が良いです。
DOMANEもかくや!?というほどに。
しかし、それは乗り心地を確保するのが目的ではないんです。
乗り心地が良いのは副産物なんです。
目的は「速く走る為」なんです。
路面の凸凹が起因で生じる細かい跳ね。見た目にわからない程度とは言え、フルリジットなフレームが出してしまうこの振動を含む細かい跳ねにより、タイヤが宙に浮いている瞬間はどんなにパワーのある人が乗っても、その瞬間はパワーゼロですよね。
そういう「インピーダンスロス」を減らすのが目的の衝撃減衰機構なんです。
なので、ダンシングで乗ってももちろん速いですが、Madoneの真骨頂はシッティングで乗っている時のロスの少なさでもあります。
これが実に素晴らしい。
荒れた路面のヒルクライムや、高速巡航時の素晴らしさは筆舌し難いです。
それが、SLでも恩恵に授かれます。
①に通じるんですけど、見た目がエアロエアロしてない。
なので、「エアロロードとはかくあるべし」という価値観に縛られずに、自由にカスタムして乗っても全然違和感ゼロ。
別にエアロエアロしてるモデルでも好きにカスタムすればいいんですけどねw
そうやってカスタムする自由度に精神的に繋がるのは②にも通じるんですけど、速く走る目的の為に生まれた「優しい乗り心地」
これがエンデュランスモデル(TREKならDOMANE)のような用途方面にカスタムしても、全然問題ないどころか速く走れる上にそういう方面の要望も満たせるという懐の深さ。
Gen8を良く見かける理由に繋がっていると思います。
Gen8は、素の状態でも意外と空力性能は良いですけれど
Gen8らしく空力性能を発揮させたいと考えると、セットで開発されたRSLエアロボトルを二本セットすると、より理想的な空力性能を発揮します。
その為、そういう部分では「エアロロードらしい、縛り」が発生しちゃいますが、私のようにサドル後方にボトルケージを装着すれば、ユーティリティ方面の問題も解決できます。
実際にこのスタイルで、北摂方面含めてライドしています。
人間の真後ろで、お尻付近にセットするのでさほど空力に影響はないのかな…
とは思います。
実際にはあるんでしょうけれど、私にはそれはわかりませんでした。
エアロボトルをセットしてない時としている時で、プラシーボもあるかもですけどエアロボトルをセットしている方が横風に対しても強かった印象です。
そう、不思議と。
横風にも強いんですよ。エアロボトルで塞ぐようにセットしているのに。
これはもうちょっと回数乗って確かめていこうと思いますけれど。
こんな感じでとても楽しめるのがGen8 Madoneなんです。
それのミドルグレードであるSLが全体的に値下げをしてくれたのは、これから始める人を含めて朗報だと思います。