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2021年11月27日 イイね!

新型デュラエース ホイール

新型コンポーネントがシマノより正式にリリースが始まって、ロード界隈は興奮のるつぼですが新たに注目されているのがシマノが同じくリリースした新型ホイールです。

シマノが出すホイールは性能は確かなのですが、乗ったフィーリングが「しっとりしている」「少しだけ柔め」という乗り味。
これがとても相性が良い人もいらっしゃいます。
コレじゃないとダメというくらいに。
そして性能は一線級の場で戦っているホイールなので間違いはないです。

ただ、私はダメだったんですね~。
速いのは速いのですが、好みではなかった。
前作までのシマノ製ホイールの印象です。
妻のような体重の軽い女性などには最適なんじゃないかとは乗って感じました。
私は体重があるからダメって程ではないですが、同じ金額出すなら軽く乾いた印象で剛性のあるモデルの方が好みです。
今乗ってるMadone SLRのフレームもまさにそんな印象なのでとても好きですw

そして、新たにリリースされたR9200シリーズのデュラエースグレードのホイール。
これがまた素晴らしい進化を遂げているようです。

ホイール勢力図を覆す?新型デュラエースホイールのポテンシャルを掘り下げる

詳しい話しはシクロワイアードさんのインプレッション記事を読んでくださるとわかりやすいと思います。

内容を見ていくと、シマノホイールのハブが従来の三爪式のコンベンショナルな形式のハブからDT SWISSのスターラチェットと似た構造のハブにインターナルメカが改められたみたいです。

※DT SWISSが誇るスターラチェットシステムは25年の歳月を経てパテントが切れましたw

早速、スターラチェットをパクってきたかw
と思いながら記事を読んでいると、なかなかにホイール全体の設計も素晴らしく改善されているみたいで、とても高評価です。
そして価格は驚きの前後セットで23万円…!!
安すぎないかw
これだと先日私が書いたおススメ記事に修正を加えないといけないではないか!
…いえ、違うんですw
あえておススメに挙げなかったんです。

私は2018年頃からロードバイクを始めたニワカ者なので聞いた話しなんですけれど、シマノさんって新規格を打ち上げる時って「従来の製品を愛用している人たちを切る」傾向があるみたいです。
ちょっと書き方キツイですが、事実を端的に述べるとそうなりますw

このホイールも良く見ると…
従来のフリーと形状が違います。
新しくリリースされた新型デュラエースならびに新型アルテグラの12速に対応しているフリーボディなんですね。

もっと正確に書くと「12速にしか対応してない」んですねw

じゃあ、従来の11速コンポーネントだったスプロケが嵌るように、フリーボディを11速用に入れ替えたら別にコストは掛かるけれど、新しいデュラエースのホイール使えるんじゃないの?
って思われると思います。

従来の三爪式のコンベンショナルな構成だったハブから、今回新規開発のスターラチェット構造に酷似した新型ハブを採用しています。
その新型ハブに適合する11速用のフリーボディが存在しないのです。

いや、新型アルテグラのホイールは11速にも12速にも対応しているじゃん!
その11速用フリーボディを流用すりゃ新型デュラエースホイールを11速でも使えるんじゃない!?
と考える方もいらっしゃると思いますが、残念な事に新型アルテグラのホイールは「従来の三爪式のハブ」なんですw

よって、新型デュラエースのホイールってホイール単体で見ると23万円で「ハイエンドモデルなのに他社のホイールと比べて10万円以上安い!すげぇ!!」とならないんです。
それとは別に新型デュラエースのコンポーネントを45万円払って購入し、自分のフレームにコンポーネントごと入れ替えないと使えないんですw

なのでおススメできません。
普通の方には。
実業団レースなどで活躍されていて、常に上位を狙っているような人が「少しでもアドバンテージを他の選手から稼ぐために、新型デュラへコンポを買い替える!」というような方しかおススメできません。
もしくは趣味で乗ってるけど新型デュラ欲しいんだよね。って方。

きつい言い方をすれば、そういう設定にしたが為に23万円まで価格を落とさないと競争力がなかったのかも知れません。

新型デュラや新型アルテを組んで12速化した人や、これから新しいモデルを買うねん。
買ったモデルが新型デュラや新型アルテ組みのモデルやねん。
という人にとっては、他でコスト掛かっているので23万円で買えるハイエンドホイールは「とても魅力的に映るでしょう」

乗った印象も、ROVALやBontragerのホイールのように「軽く乾いた」印象を受ける乗り味に変わっているみたいです。
この「軽く乾いた」という表現は実際に乗ってみないと想像しにくい表現だと思うのですが、乗ると「軽い!まるで抵抗がないみたいに進む」という印象を受けると共に、踏んだ時に「軽いのに剛性しっかりしている」と感じた時に「軽く乾いた」印象を受けるんです。

妻が乗るEmonda SLR2018は最後のリムブレーキモデルとなってしまったTREKの軽量系オールラウンダーモデルのハイエンドモデルですが、これはちょっと変わってまして「良い意味で撓る」フレームなんです。
剛性はしっかりとあるんですが、ちょっと柔い部分も敢えて作ってある。
そんな性格のフレームなんです。
脚が残せるフレームですね。
そういうのにのると「軽くてしっとりしている」印象を受けます。

妻が乗るDOGMA F12 DISKは「軽くて乾いた」印象を受けるフレームです。
ただ、もう少しガッシリしているというかドッシリしている印象も受ける不思議な乗り味のフレームです。
さすがピナレロ。
エアロ性能は若干「なんちゃって」なところあるけどw
ロードバイクとしては真っ当な乗り味と性能。
そしてそのフィーリングがもたらす高揚感は半端ないです。

私が乗るMadone SLRはOCLV800に刷新されたモデルはまさにこの「軽くて乾いた」印象です。
剛性が高いだけでなく、不思議なんですけどトルク掛けて踏むとそのひと踏みする度に「もうひと伸びする加速」が魅力です。

説明が長くなりましたが…w

今までのシマノホイールはEmonda SLR2018みたいな印象なんです。
乗った印象はまるっきりソレではないので、例えが難しいんですけどw
新型デュラエースのホイールは恐らくですけど、DOGMAやMadoneで感じているような印象を受けるくらいしっかりとしたホイールに進化しているんでしょうね。
以前のシマノホイールが好きな人にとっては残念な進化かも知れませんけれど。

私が使っているROVAL Rapide CL50discは「軽くて乾いた」印象。
特にスポークをカスタムした以降のホイールはまさにソレ。

同じく使っているBontrager Aeolus RSL37は、軽くて剛性高いんですがものすご~く微妙に「いい意味で撓っている」印象があり、速く走れるのに脚が残せるというちょっと変わったホイールです。
同じシリーズのAeolus RSL62は、また印象が変わりましてリムハイトの割に絶対的な重量としては軽い部類になるホイールで、実際に手で持つと軽いんですが「剛性がさらに高い為に」私のような貧脚が踏むと、特にゼロ発進の加速時に「ちょっと重く感じる」んです。
そして登りの時にトルク掛けて進む時にも同じく「ちょっと重く感じ」ます。
しかし、平坦巡航の時やダウンヒルの時はその剛性の高さがとても有利に働いてまるで別天地のように速く・軽く走れます。
その時に感じる印象は「軽くて乾いた」印象そのものです。
そして、RSLシリーズは37と62を所有していて51は試乗しか経験がないですが、とても横風に強い。
横風に進路を乱されないですし、進路を乱される程ではないにしろステアリングモーメントが手元にググッと来るという事もない=それだけ抵抗小さく走れる。
という性能がもたらすフィーリングと実際に発揮できる速さや安心感は半端ないです。

なんか長くなってしまって申し訳ありませんが、そういう総合的なところまで考えた時に「新型デュラエースのホイール」は、おススメなのか?
と考えた時、先ほども書きましたが

・新型12速のシマノ製コンポーネントが必要だから買う。欲しいから買う。
・新しくフレームごと機材入れ替えた時にシマノ製12速コンポがついてきた。
または、狙って12速コンポ付き完成車を購入した。

という人なら新型デュラエースのホイールは「買い」
他のハイエンドモデルと比較して価格にして10万円以上も安く買える時点で「買い」です。
そうでなければ、見送った方が良いホイールだと今回のモデルチェンジを受けた製品を見て、そう思いました。

試してみないとわからない世界があるのは確かなので、試乗してみたいですがこのホイールを気に入って買いたいと思った時、コンポーネントごと買い替えないと使えないので敷居が高すぎて選択肢に入りませんw

新規格のスターラチェットをパクった(失礼w)ハブ用の11速用フリーボディと、他社のコンポーネントに対応したフリーボディがリリースされたらこの限りではないですが、シクロワイアードさんには失礼ですけれどそういう改善がなされない限りは…

買える人が非常に限られた設定のホイールが、業界全体的に勢力図を書き換える可能性があるほど売れるワケないでしょw

と言いたい。

スポークもひょっとするとシマノ自社製のオリジナルスポークでしょうか。
私はこっちの方が気になるw
このスポーク性能が高かったら手組用として買いたいです。
新しいハブは興味ありませんw
新型ハブと言っても、基本構造は25年前にDT SWISSがリリースしたスターラチェットです。
わざわざシマノのインターナルメカを買わなくても、DT SWISSのDT350sを買いますw
その方が性能もメンテ性も25年の歴史分だけはっきりしていますし、汎用性を比較するなら比較する方が失礼なくらいDT SWISSのハブの方が確かだからです。
そして、組みたいホイールの性能を出しつつ価格を抑えたい場合を除いて、性能を追求するならDT SWISSが25年ぶりに構造を刷新した(早期摩耗の問題はあったけれどw)ラチェットEXPを使ったハブを買った方が性能が上だからです。

今乗ってもスターラチェット式ハブでも性能は問題なく高性能ですけれど、ラチェットEXPの性能を知っちゃうと「やはり一世代前」と感じちゃいます。
直接比較しなければ、それで十分以上に満足できる一線級の性能はスターラチェット式でも未だに持っていますが、直接比較しちゃうとラチェットEXPいいやん!ってなります。

そうやって色々考えていくと…
シマノ製新型ホイールはやっぱりメカ的には23万円の内容なのかも知れないな…って思っちゃう自分が居ます。
ただ、ホイールは本当に乗ってみないとわからん世界があるので決めつけるのは良くないですが、実際に試そうと考えた時に普通のユーザー感覚だと「ちょっと無理w」と考えちゃうくらい求められるコストが高すぎるのがネックですw
Posted at 2021/11/27 10:44:17 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロードバイク機材 | 日記
2021年11月25日 イイね!

ラチェットEXPの早期摩耗問題について

単身赴任で忙しくて乗れなかったのは幸いだったかも知れませんw

DT SWISSが業界の定番となるまで信頼と実績を積み上げたスターラチェットと言われるハブの機構。
これを25年ぶりに新開発をし(パテントが切れる時期というのもあったみたいです)従来の製品の性能を凌駕する…!
と、デビュー前から騒がれていた新しい製品が「ラチェットEXP」

私も幾度かブログ記事にしました。

そしてBontrager Aeolus RSL37とBontrager Aeolus RSL62の両方でその新しい機構の性能の高さを体験しております。
明らかに新世代を感じる性能です。
従来のラチェットシステムでも、今乗っても全く問題ないほど高い性能ですけれど。
直近で乗り比べるとその差は決して小さくはないです。

この素晴らしい性能を誇る新製品ですが、実は初期不良があったようなのです。
指定のグリスが粘度高すぎて、2000kmを超える距離を走った時にノーメンテだとラチェットシステムが劣化して異常な粘度になってしまったグリスで固着して駆動力が伝わらなくなる…
方面の不具合は、私のまわりでも実際にありました。
これに関しては現在ショップ側が対応しようと色々試行錯誤しているところです。

それとは別に、噛み合うギア(ラチェット)の噛み合い面が早期摩耗するという問題が発生していたそうです。
競技の世界で過酷に使われるとそういう不具合も早い時期に出てきますね。

これをDT SWISSは公式に認めまして、公式HPでも記事が掲載されています。
DT SWISS ラチェットEXPに関する記事

早期摩耗をおこす該当製品番号の見分け方と、対策済み製品の場合の製品番号などをこの記事内で紹介しております。
また、問題をおこす該当製品の場合は問い合わせフォームからメーカーが直で対応してくれるみたいで誠実な対応をDT SWISSは行っているみたいです。
該当する製品の場合は、速やかに対策部品を送ってくれるみたいです。

ちなみに、この製品番号が刻印されている箇所はスプロケット(駆動)側ではなく、ディスクローター側(反フリー側)に刻印されています。
ディスクローターを外せば番号が確認できます。

DT SWISSの純正ホイール、手組用ハブ製品などはこの番号が間違いなく刻印されていると思いますが、DT SWISSのインナーメカを使用し、ハブボディはオリジナルを設計・生産しているROVALやBontragerなどの製品の場合はどうなのかは私もまだ知りません。
購入したお店に製品を持ち込んで一緒に点検してもらった上で問題があった場合はお店から問い合わせしてもらうのも手ですね。

とりあえずスグに行動に移せるかちょっと微妙ですがw
(スケジュールがいっぱいw)
私もお店に相談にいこうかなと思います。
Posted at 2021/11/25 17:57:17 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードバイク機材 | 日記
2021年11月24日 イイね!

勝手におススメロードバイク機材

最近、私のまわりでもロードバイクを購入して乗りはじめる方が増えてきました。
そこで、勝手におススメ機材(主にホイール)を書こうと思います。
(このリンクを友人・知人のLINEなどに貼るつもりですw)

・リムブレーキモデルの場合

※Campagnolo ZONDA
永遠のおススメ定番ホイール。
コスパ最強です。
お値段の割に耐久性も申し分なく、速く走れます。
上を見たらキリがないですが、上級モデルから練習輪はゾンダに戻ってくる中級~上級の方もいらっしゃるくらいなので、正に永遠の定番ホイールです。
体重がある方やパワーがある方はこの限りではありませんが、70数kgまでの体重の方なら間違いないホイールです。

※Fulcrum Racing3
ゾンダは間違いのないホイールですが、より体重のある方やパワーのある人でいきなり高価なホイールに行く勇気がない。
しかし、同じお金出すならちょっと高くても良いから良いホイールが欲しい。
そんな方にお勧めなのがフルクラムのレーシング3です。
レーシングゼロほど剛性高くなく、スチールスポークの良さがあってそこそこ速く走れる上、耐久性も申し分ないのがこのモデルです。

※Bontrager Aeolus comp5
10万円くらいの価格で、空力性能も欲しい。
しかし、リムハイト高いカーボンホイールは敷居が高い…。
そんなアナタにおススメなのが、このBontrager Aeolus comp5です。
純正のままだと少し回転が重く、価格なりなホイールですが耐久性は抜群。
アルミリムにカーボンラミネートする事でアルミリムでリムハイト50㎜出しているホイールよりは軽い。(絶対的に軽いとは言ってないw)
ブレーキゾーンがアルミリムなので信頼の制動力と耐久性を誇る。
ハブは拡張性のない割り切った廉価ハブなので、このホイールが少しヤレるくらい走り込んだら、思い切って前後輪のハブごと交換。
スポークもCX-RAYやCX-SPRINTを使ってカスタムすると化けるホイールです。
前輪はバランスの良いリムブレーキモデルなので、スポークは全CX-RAYで全く問題ありません。
後輪はパワーのある人ならドライブ側(スプロケ側)をCX-SPRINTへ。
反ドライブ側をCX-RAYへ変更すればさらに化けるんじゃないでしょうか。
私が持ってるこのComp5のカスタムホイールは、全てCX-RAYで組みました。
全部CX-RAYでも問題ないと思いますw
スポークとハブを変えると、あら不思議。
価格の割にとても良いホイールになります。
カスタム代も合わせると、まぁまぁ良い金額になっちゃうのがネックですけどw

※Campagnolo Shamal Ultra
※Fulcrum Racing ZERO
こちらもド定番中のド定番ホイールです。
体重が軽い方はシャマルウルトラをおススメ。(70kg前後まで)
体重があってパワーのある人はレーシングゼロの方をおススメ。
アルミリムでこれ以上ないくらいの決定版ホイールです。
これを超えるのは各メーカーがフラッグシップとしてリリースしているカーボンリムホイールのみです。
カーボンリムホイールでも、ミドルグレードのモノだとこのアルミホイールを超える製品はなかなかありません。
それくらい性能がとても高いホイールです。

レーシングゼロとシャマルウルトラに、より回転力が高いマニアックなハイエンドハブを組み込んだ「レーシングゼロ コンペティツォーネ」などの製品がありますが、USBと言われるセラミックベアリングで構成された普通のレーシングゼロやシャマルウルトラでも全く問題がないほどよく回ります。
ムラムラ…っときた人だけUSBを上回るCULTベアリングを組み込まれた製品に手を出してください。
レーシングゼロとシャマルウルトラは2000km~4000km毎に定期的にハブの分解/洗浄/グリスアップが必要です。
距離積算に差があるのは「どれだけ雨に降られたか」次第ですw
具体的には濡れ方にもよるんですが、雨の中走行したらメンテだと考えてください。
このあたりから競技用指向の強い製品となります。
趣味で乗っても楽しい・速いんですが、あくまで「レースで勝つ」為の機材。
という考え方の組み方になっております。
2017年以降のカンパ・フルクラムのUSB・CULTハブは「2016年問題」というのがあって、通常の手順でハブをばらそうとすると抜けてはならない反対側のキャップが外れてしまって通常の工具しか持ってない素人さんだと詰んでしまうw
というプロのショップでも泣いてしまう事の多い不具合というか、注意点があります。
そこはご注意ください。
また、グリスアップする際は適合するグリスの種類を良く調べてからメンテしてください。(カンパグリスが一般的なルートでは入手不可能および困難な為)

リムモデルのカーボンリムホイールの場合、決定版というモデルがいくつかありますが悲しいかな年月の経過は酷い現実を示します…。
「乗り味が好きだ」という好みの問題を除いて、性能だけで語るなら一世風靡したボーラワンやボーラウルトラなどの一世代前のホイールは、今乗っても一線級の性能は誇りますが最新モデルと乗り比べた場合、やはりその差は感じます。
でも、安く売ってるなら「買い」です。
カーボンリムホイールをリムブレーキモデルで乗るならホイールは消耗品だからです。
具体的には「乗り慣れてない時に問題はおこる」からです。
ロードバイクに乗り慣れてないのにリムブレーキモデルでいきなりカーボンリムホイールに手を出したとしましょう。
慣れない機材でダウンヒル時に悲劇はおきます。
ブレーキをあて利きさせた状態でスピードコントロールをおこなって山を下った場合、アルミリムより放熱性で劣るカーボンリムの「樹脂部分」に熱が籠って柔くなってしまいます。
その時に、運悪く路面の段差衝撃を受けてしまった…
などの原因でタイヤを固定するリムのフック部分が変形してしまったりします。
これは現実におこるトラブルです。
なので確実なスピードコントロールを行い、安全な速度とコーナー進入姿勢を保って下れるようにならないと、高価なカーボンリムホイールをたった一回のライドで破損させてしまう事もあります。
これは慣れてからでも要注意な項目です。

なので、リムブレーキモデルで走りを追求する場合はスペアホイールが必須です。
そういう意味で、一部のショップで投げ売りが始まっているボーラワンなどの一世代前だが一世風靡したホイールはそういう意味でも「買い」な場合があります。

私がリムブレーキモデルでカーボンリムホイールを買うなら…
・Campagnolo BORA WTO 45
・Fulcrum Speed 40C
・Bontrager Aeolus xxx4
・ROVAL Rapide CLX50
などを狙うでしょう。
一部のホイールは購入後にカスタムした方がより良い性能で乗れるというホイールも含まれますけれど。
非常にマニアックなライトウェイトなどの高級機材はあえて省いています。
Zippなどのホイールも省いています。
シマノのホイールも入手性含めて省いています。
(シマノのは望めば手に入りますけれど)

でも、リムブレーキモデルは個人的にはアルミリムで速い。
もしくは気持ち良く乗れるホイールが一番良いんじゃないかなー…
なんて考えています。
アルミリムホイールできちんとメンテしながら使っていると(リムブレーキ面の清掃・洗浄やパッド面の清掃・洗浄を定期的にするというのも含む)七年~十年は余裕で使えます。

・ディスクブレーキモデルの場合
ディスクブレーキモデルの場合は、おススメの考え方から変わります。
まず、アルミリムに拘る必要性が格段になくなります。
ブレーキで消耗するのはディスクローターが担うからです。
それならば、部品構成的にもリムブレーキモデルより重たくなってしまう宿命を背負ったディスクブレーキを装備するロードバイクの場合、絶対的な重量に目を向けるのではなく、回転する物体の中心から遠い部分の軽さに拘って乗るととても幸せになります。
なのでお値段は跳ね上がりますが、どうせ買うならカーボンリムホイールを最初から狙って買った方が良いと個人的にも思います。

※ROVAL Rapide CL50 disc
もう店頭在庫品以外では新品で買えなくなっちゃってるのがこのホイールです。
なので敢えてリンクしてません。
このホイールは私自身も使っているので性能を知った上で大変お買い得な製品だと思います。
フレームは違うので一概に言えないですが、このCL50discを装着したAllez sprint comp discで、清滝峠をいきなり3分もタイム更新しました。
ヒルクライム向きだと思われているレーシングゼロを装着したエモンダよりも、さらにギア比は52-36Tというセミコンパクトドライブを組んだアレスプでPR更新しました。
その時点でこのホイールのもつポテンシャルが高い事を証明しています。
ただ、エアロスポークみたいに鍛造していない丸バデッドスポークで、スポーク比重はそのとても軽いエアロスポーク(エアロライト)と同等なスポークで組まれているので、ホイール剛性は少しイマイチなんでしょう。
ソレしか知らなかった時は、ソレで満足していたのですがCX-RAYとCX-SPRINTを使って左右逆異径組みしてこのホイールの弱点である左右差を埋めるカタチでカスタムした時に「化けました」
今乗ってもむちゃくちゃ速いホイールです。
セラミックベアリングじゃないですけどw
(DT SWISSのDT350sというハブを使っている為、純正のDT SWISS製のステンレスベアリングを使用しています)
あと、他のホイールを知った事ではっきりと言える事は、この年代のROVALは横風に少し弱いです。
でも一世代前のエアロホイール達と比べればマシな方ではあります。
ただ、最新世代の横風対策がなされている製品を「知ってしまうと」
おぉ~…やっぱりちょっと古くなっちゃったんだな…。と思わなくもないです。
ただ、速いか遅いかで言えば「価格の割にとても速いホイールです」
スポークをきっちりカスタムすれば、今乗っても十分以上に速く安定して走れるホイールです。
フロントハブにも少し弱点があるので、スルーアクスルの締めすぎには注意しましょう。
私が所有している2セットのCL50discは、お世話になっているショップのご厚意でこのフロントハブの弱点対策済みです。

この一例で長くなってしまいましたが、カーボンホイールでいきなりハイエンドいくのは精神的な壁も作用してなかなか踏ん切りがつかない人も多いと思います。
かと言って一言でミドルグレードと言っても20万円~お値段が張るので、なかなか思い切りが必要ですw
そこで見るべきポイントは…
①例に挙げたROVAL Rapide CL50は構成するハブとスポークはハイエンドモデルと違うが「リム形状とリム強度や重量が全く同じ」製品はとてもお買い得。
→後々、スポークをカスタムすれば化けます。
 スポーク組み替えをきちんとやれるショップが少ないのが難点ですが
 きっちりやっても前後輪合わせて27000円くらいでCLからCLX化できます。
②次に多いパターンがハブはワングレード落ちるがDT350sを使っている。
 スポークはエアロライトなどのハイエンドモデルと同じスポークを使っている
 カーボンリムはハイエンドモデルと構成するカーボンレイアップは違うが
 エアロ性能で大事な形状は同じ形状で生産されている。
②の場合、妥協すべき性能がリムに集中しているのでこのミドルグレードを利用してアップグレードを図る…という使い方には向いてませんが、そのまま乗れるという気軽さと「空力は最先端をいく」というメリットは素晴らしいモノがあります。

次にミドルグレード、ハイエンドに通じる見るべきポイントですが…

☆極端に少ないスポークで構成される製品は避けた方が良い。
それでも興味を抑えきれない場合は試乗する事をおススメします。
ディスク化された事で前後輪とも、スポークやリムに求められる性能は確実にリムブレーキモデルより増えています。
なのにリムブレーキモデルの時よりもスポーク本数が減っているホイールに関しては、今になっていろいろわかってきたのですが「要注意です」
最近、あまり見かけなくなったが一時期とても流行っていたハイエンドモデルがその現実を如実に表しています。

個人的にはBontrager Aeolus RSL51および62が割と凄いんじゃないかと思います。
そして話題のDT SWISS ARC1100 DICUT
BORA ULTRA WTO45
自分のロードバイクでこの二種は試してみたいです。
Posted at 2021/11/24 15:38:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロードバイク機材 | 日記
2021年11月15日 イイね!

個人的にどうなんだろう?と思うこと。

昨日も元気よく北摂を走り回ってました。
中橋ローソンに集合してから、今回は珍しく宝塚方面に向かって十万辻峠を登り、木器亭で昼食を摂って大坂峠を越え、中橋ローソンへ帰ってくるという珍しいコース。
十万辻峠に行く場合、いつもなら2号線走って武庫川CRを少し走って阪急宝塚駅経由で十万辻峠というコースが多かったのですが、今回は珍しい構成ですw

個人的には走りにくい2号線を延々走った上で、これまたちょっと走りにくい武庫川CRを走るよりは、走り慣れた淀川横の下道を走って十三大橋から阪急線路沿いを抜けて猪名川を疾走する方が気持ち的にも楽です。
阪急線路沿いはちょっと気を付けないとですけれどね。
老人やおばちゃんが乗ってるママチャリとかが「安全確認全くなしに」交差点から飛び出して来て右左折するのでここは気を抜けません。
交差点で右左折するチャリ乗りの人って、大抵のみなさんは

「俺(私)は自転車だからとても小回りして、他の車両や通行人に一切迷惑かけてない」

と思いこんで走っておられる人が非常に多いですが、現実は

あんた、直交している道路のほぼ真ん中くらいまで膨らんで飛び出してるでw

クロスバイクとか乗って颯爽と走っているイメージを持っている若い人にもこの傾向は非常に強いです。
おまえら、自分がイメージしているよりスマートに乗れてねぇからw
もっと速度落として(ママチャリ勢は最初から速度も出てませんがw)安全確認してから交差点に進入しろよなw

…前振りがえらい長くなりました。

その北摂を走っている時に一緒に走っている人たちと話題になったのですが、新しくホイールを作ってもらった人が「このホイールは回転がイマイチなんですよねー。」とおっしゃったので「TNIあたりのセラミックベアリングはお手頃価格なのに耐久性もばっちりなのでTNIのベアリングに組み替えたらどうでしょう?」と私が提案したらその人が「お世話になっているお店の店長が、レースに出て上位を争う実力者の人ならセラミックベアリングを組む意義はあるけれど、30位とか40位あたりをうろちょろするような人にセラミックベアリングを組んでも費用対効果がイマイチ良くないから普通のベアリングの方が良いよ。ってアドバイスくれるので、セラミックベアリングは組みません」
とおっしゃるんですよね。

私は、いつもコレ聞いて思います。
そういうアドバイスをされる店長さんって、学生時代に選手だった。
もしくは実業団でも走っていたような「剛脚の人」である可能性が非常に高いのです。
脚が強いからこそ「セラミックベアリング組んでもその効果はあまり感じられない」とおっしゃるんですよねー。
TNTの信頼性が高いベアリングをあえて純正で組んであるBONTRAGERの前作であるAeolus xxxシリーズのホイール。
このTNTのベアリングはあまり欠点らしい欠点はない高品質かつ高耐久な良いベアリングなんですが「他の回ると言われるベアリングと比較すると回らん」というのが我々一般素人の間での定評です。
こういうベアリングでも「とりあえず回るから問題ない」というのがおきなわなどの有名なレースで2位とか4位に入る実力を持つ剛脚な人の率直な感想ですよ。
我々が乗ると安物とは言え、TNiのセラミックベアリング組んだxxxの方が数倍楽だし疲れてからの帰り道の猪名川河川敷を巡航高めでスッ飛ばして帰る時の疲れ方も速度の出方も
「はっきりと変わりますw」

あとね、スチールベアリングからセラミックベアリングに変えたからと言って、我々が走るような北摂を約100km+α、獲得標高700~1000m走る様なコースでベアリング違いで平均時速が一気に+5km/h上がった!
走行時間も4時間ちょい掛かってたのが4時間切った!
…とは確かになりませんよ。
そこまでは速く走れません。

しかし、それだけ長い時間楽しみながら(それでも(*´Д`)ハァハァ言いながらw)走っている時に感じるフィーリングははっきりとスチールベアリング<セラミックベアリングですよ。

趣味で乗ってんだからフィーリング楽しむ為に、本人が組んでみたい言うてんねんから多少お金の無駄でも組んだったら良いやん!w

こういう「費用対効果」を重視して物事を考えるなら、私より運転下手な奴は全員軽自動車のノンターボで必要最低限の動力と性能しか持ってない車以外乗ったら危険だからあきまへんで!
俺より岡山国際サーキットでラップタイム速く安定して走れるヤツだけが公道でクルマに乗っても安全だろうし、クルマの性能も「無駄になってない」だろうからちょっと良いスポーツカーとか動力性能が高いセダンとかワゴンに乗っても良いよ。
費用対効果が発揮されるから。

ってクソほどくだらないアホ極論みたいなモンじゃないですか。
そもそも、レースで上位に入れんやつはエントリーモデルかルック車でも良いやんけ。
そこまで言ってないのかも知れませんが、なんかそういう事を遠回しに言ってるような気がする。

もっと言えば、上級者じゃなければUSB使ってるカンパやフルクラムのホイールもその店長目線で言えば(商売絡むから面と向かって言わないだろうけれど)
「もったいねw」
なんでしょうね。

貧脚はゾンダでももったいないくらいだけど、ゾンダ使っとけ。

なんでしょうか。
これは穿った考え方すぎるのかも知れませんが、自転車ってこういうの多いんですよねー。
クルマのチューニング界隈もこういうの多いですけどね。
Posted at 2021/11/15 09:28:28 | コメント(2) | トラックバック(0) | ロードバイク機材 | 日記
2021年11月12日 イイね!

買って良かったなと思ったシリーズ

ロードバイクで買って良かったなと感じたシリーズ

・Shimano DURA-ACE R9100 pedals
シマノのSPD-SL規格のペダルです。
アルテグラを愛用しておりました。
私なんかにデュラエースなんてもったいねぇ…。
(それ言ったらアルテグラも十分以上にもったいないんですけどねw)
そんな気持ちが精神的な壁となっておりました。
実際に使ってみて納得。
アルテのSPD-SLペダルでも「すっげぇw」だったんです。
デュラを初めて使ってひと漕ぎ…「え?…何コレ…」
目的地まで自分なりに高い速度で巡航している時「気のせいじゃなく、楽だよな」
登っている時「力の伝達が違う気がする」
バイクを降りてペダルを手で回した時「何この回転力wwwwww」

現場からは以上です。

・BONTRAGER XXX Road Cycling shoes
ボントレガーのビンディングシューズです。
これを使うまでも、割と良いビンディングシューズを二足使っていたんですよ。
XXXを初めて履いた瞬間に「すごい…」
ちょっとペダルを回した時に「フィット感と力が無駄に逃げてない感すごい」
シューズ自体の精度も違うし、BOAダイヤルで締め込むワイヤーの取り回しや組み方も違うみたいで、出掛ける前に一度BOAダイヤルを締めたら締め直さなくてもずっと確実なフィットと固定感。
それも、一足2~3万円のビンディングシューズよりも密着感というか靴の中で足が勝手に動く事などが上なのに、絞めまくって拘束している感がなくて楽なんです。
安くない買い物ですが、距離乗る人ならこれは高くない買い物です。
疲れ方が段違いで違いますし、最も力の要るヒルクライム時の差が大きいです。

・BONTRAGER Aeolus Pro Bike saddle(145)
今、流行りのショートサドルですがとても軽くて楽。
お尻を支える面の形状が最高。
優しくフィット。
これだけ軽いのにお尻への衝撃も少ない。
これを体験するまでは、プロロゴなど色々試しましたがSpecialized のPower Saddleが最高に良いじゃん!だったんですが、その最高がこのサドルに書き換えられました。
お尻との相性があるので、一概には万人におススメできませんがBontragerのはテストサドルがあるのでみなさん、機会があったら試してください。
カーボンレールを受けれるヤグラが特殊な場合があるので(シートポストによっては非対応)カーボンレールのコレがダメな場合は、同じAeolus Elite145を試してみてください。
スチールレールでちょっと重いですが、Proに次ぐ良さだと思います。

・Buff
スポーツをしている人なら知ってるおなじみバフです。
メインは首に巻いて使うんですが、頭に巻いてからヘルメットを被るという用途など、幅広く使い道のある優れた製品です。
暑い時はほどよく涼しく首を守る。
寒い時は(気温に限界はありますが、大阪近辺ならほぼBuffで凌げます)ほど良く保温してくれる。
汗をかいた事を忘れさせるほど、きっちりと発散させる。
夏場の河川敷や山の中を走っている時に、たくさん飛んでる羽虫が口の中に飛び込んでくるのも守れる。(謎のタンパク源接種を免れる)
…など、挙げだすとキリがないほど優れた商品でありながら、優れたデザインとカラーリングでオサレ感も演出可。

Posted at 2021/11/12 15:10:25 | コメント(0) | トラックバック(0) | ロードバイク機材 | 日記

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「ホンダが開発した転倒しない二輪ってどういう構造なんだろう
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何シテル?   07/28 16:44
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