2021年07月24日
TREK Madone SLRを入手して、早三カ月。
その間、乗れたのはたった四回w
四回しか乗れていませんが…
現在、非常に満たされております。
ロードバイクに対する物欲がかなり無くなりました。
私にとって、Madoneはとても相性の良いバイクでした。
タイム云々だけでなく、乗っていて常に気持ち良い。
また、それ以外のEmonda SL5(2018)とAllez sprint comp discはミドルグレードとは言え、地味なカスタムも効いて乗っていて不満がありません。
不満どころか、これはこれで乗っていて楽しい。
リムブレーキモデルのホイールを新たに入手するのがこの先困難だろうと予測できるので(復活するかもしれない兆しはあるものの)リムブレーキモデル用の、何らかサブホイールというか予備を持っておきたいなという気持ちは漠然とあるものの。
今組んでもらって乗っているBontrager Aeolus comp5リムを用いた手組ホイールが耐久性抜群でリムのブレーキ面が摩耗で限界を迎えるまで使えそう…。
そんな事も手伝って、ロードバイクに対する物欲がかなりなくなりました。
Pinarello DOGMA Fが発表され、実に見事な造形美を誇り物欲が刺激されるものの…
乗れば良いだろうというのは予想できても、「欲しいな!買いたい!」とまでいかないのが不思議。
Madoneと同年代のCervelo S5やSystemSIX、Vengeなどのエアロロードにも食指はまったく動かなくなりました。
以前はあれほど欲しい、乗りたいと思っていたのに。
Madoneに装着しているBontrager Aeolus RSL37というホイールはとても優れていると思います。
セミディープなのでMadoneとはミスマッチかもしれないと思いつつ、安くない金額を払って買うのだからモデルチェンジを控えているxxx4やxxx6を買わずにリムハイトが多少小さくても新しい空力特性を持った新型ホイールを買った方が良い経験になるかもしれない。と考えてRSL37を買いました。
MadoneがまるでEmondaのように軽快に走ります。
それでいてMadoneの優れた安定性は損なわれておらず、ダウンヒル時のコーナリングスピードも機動性も優れていて正に良いとこ取り。
なのですが、私にとっては軽い。
軽すぎるホイールの疑惑。
初めてのエアロロードですし、せっかくの機会なのでRSL62を発注しました。
現在納輪待ち。(9月の予定…コロナ禍のせいで製品待ち時間が長い…)
RSL62を装着してみて、Madoneの経験値を増やしつつ楽しんでいこうと思います。
外したRSL37は、そのまま予備ホイールとなりますがとりあえずはラチェットEXP用のシマノフリーを発注してあるので、RSL62が届いたらRSL37からSRAM用フリーと12速スプロケをRSL62に移植し、RSL37にはシマノ用フリーと新たに購入したアルテ11速スプロケ(28-11T)を装着し、RSL37を妻のDOGMAやAllez sprint comp discに転用して、いろんなところを走りに行きたいと考えています。
また、手組カスタムしていただいたRoval Rapide CL50 discとAeolus RSL37を交互に用いてMadoneで体験した性能をAllez sprint comp discでどのように感じ取る事ができるのか。
ホイールの横剛性は、左右異径組までしたRovalと吊るしのBontrager RSL37とどちらが高い性能を発揮しているのか。
実際に試してみたいなと考えています。
そして、妻には内緒にしておりますが…
妻のDOGMA用にハイエンドホイール購入を画策しております。
物欲なくなったんちゃうん…という話しですが、これを最後に数年は何も買わなくてもイケるんじゃないかと思います。…たぶん。
Posted at 2021/07/24 15:53:19 | |
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ロードバイク機材 | 日記
2021年06月15日
私のMadone SLRもそうなのかは調査しないとあれですが、TREKよりリコール提出はしないそうですが(どうも個体差があるらしい)マドンをマドンたらしめているISO speedを今後販売する新車には対策品へ入れ替えるそうです。
また、既存の販売済みのマドンへはその「対策が必要」だそうです。
なんの対策?って話しなんですが、ISO speedによく見られる話題である「ギシギシいう」などの「異音系」の話題ではありません。
ISO speedは車体の前後方向にカーボンパーツが撓って「振動を減衰する」役割を担っていますが、この可動部分で本来なら動いてはならない左右方向にも動いてしまう…という事例が多からず、少なからず発生しています(どういう表現だw)
実は私は購入前からこういった事象があるのを知ってました。
症状が出たら出たで、なんか考えたらいっか。
私程度の走行距離(何台か乗り分けている為、一台あたりはいっても年間2000kmほど)だと、そういう症状が出ても数年先だろう。
その頃にはなんか対策品が出てるんじゃね?w
と気軽に考えていましたw
今回は、私がお世話になっているTREKコンセプトストアの元実業団選手だった店員さん(この方もMadone SLR乗り)に、ISO speedまわりの部品一式を単体で別売りというか買えないでしょうか?
売ってる間にスペアとして一式買っておきたいんですが。
と問い合わせたのがきっかけです。
我々一般ユーザーではアクセスできないところまでアクセスできるのがコンセプトストアの強み。
店員さんがISO speedの部品を買えないか検索していると…
店「Radiさん、残念ながらISO speedのL形形状なシートポストなどの単体販売はないです。その代わり、ISO speedに対策が必要。という項目を見つけました!」
私「おぉ!マジですか」
店「そして、今後販売する新車へは、最初からその対策品へ順次変更していくと…。」
私「私のはギリギリそういうの、反映されてない頃の車体なんだろうなぁw」
店「調べてみますが、対策方法を詳しく調べて私自身のマドンへも施工しますw」
私「できれば私のマドンへも、それの施工をお願いします」
といったLINEのやり取りのあたりで、私は所内会議で忙しくなり。
店員さんも来客があったのかそこで今はパタッとLINEは止まっています。
週末あたりにでも、この対策品関連の情報について店員さんに聞いておこうと思います。
音が鳴ってからだと部品自体が痛んでいる可能性が高い。
新しい今だからこそ、やっておく価値が高い。
緊急事態宣言のおかげで単身赴任先から一時帰宅できずに悶々としておりましたが、かえってコレが良かったのかもしれませんwwww
何が良い方向に転ぶかわかりませんね。
ISO speedまわりの部品一式買えなかったとしても、エラストマーダンパーとかそういったショートパーツは買い置きしておこうと思います。
Posted at 2021/06/15 06:44:11 | |
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ロードバイク機材 | 日記
2021年06月12日
私がとてもお世話になっているライド仲間かつ先輩である方の新しい相棒がシミー現象に悩まされていました。
TREK DOMANE SLRを購入されたのですが、納車後から約1000kmほど走ったうち四回もシミー現象が現れ、危機回避はできたものの安心して乗れない…。
というお悩みを持たれていました。
ロードバイクでは、稀とはいえシミー現象を経験される方は割とな確率で経験されます。
40km/h~80km/hで走行する際が最もシミー現象にあう確率が高いらしく、それを低速シミーというそうです。
100km/h以上の速度で発現する現象を高速シミーというそうです。
ロードバイクで走っている時、特にダウンヒル時はこの40km/h~80km/hというスピードレンジに合致しやすい。(スピードレンジに合致しやすいだけで、制限速度は守っていますよw←コレ書いておかないと変なヤツ現れる事があるからなぁ。)
なので私の周りでもシミー現象について見聞きするのは、やはりダウンヒル時の体験談です。
これは他人事ではありません。
明日は我が身におこる事は十分にあり得ます。
シミー現象について調べてみました。
たくさんの記事や体験談がヒットしますが、どれも経験からくる予測などで書かれている記事が多い為に、とにかく数を読んで「多い事例」を結び付けて私自身も素人ながらに考えてみました。
まずはシミー現象がおこる原因に繋がっているだろう内容を列記します。
(固有振動数がなんちゃらかんちゃら…というシミー現象そのものの説明は省きます。他でとても詳しく解説されている記事もあるので、興味のある方は調べてみてください。
ちなみに、自動車でもバイクでもおこりうる現象です。)
①剛性不足からくる振動が原因。
②重量が重いのが原因。
(とは言ってもロードバイクの世界なので数百g単位でのお話しですw)
③慣性が働く部位を見直す。(二つ目の原因とも重なります。)
①に繋がる原因は、ホイールの剛性、フレーム剛性、ハンドルやステムの剛性なども絡みます。
ホイール剛性ですが、これを短絡的に捉えるとリム単体での剛性や、スポークを張りなおす事で上がる剛性や、スポークテンションなどの目立つ部位に目がいきがちですが…
単純に空気圧が問題の時もあります。
これは後述します。(今回の問題解決にあたるひとつの要因でした。)
フレーム剛性は、フレーム単体での剛性も絡みますが、各ボルトの緩みチェック+増し締め(規定トルクを超えてはいけません)で解決する事も多いです。
ハンドルやステムの剛性に関しても、各ボルトの緩み点検と増し締め(規定トルクを超えてはいけませんw←大事なことなので二回…)で解決する事が多いですが、シミー現象は「振動」が問題の発端になっているので、アルミ製ステムやハンドルは価格も安く、高価なカーボンハンドルとさほど重量が変わらない事もあり、そして強度と剛性と耐久性に優れてる為に好んで使われる方もいらっしゃいますが、カーボンハンドルにする事でカーボンの特性として「振動を減衰する」能力を持っている為、ここを見直す事で解決する事もあります。
②③重量が起因する際は、主に高速で回転する部位の部品や、自転車全体を見渡して地面より高い位置に付いている部品を軽量化する事で解決に向かう事が多いそうです。(ex.ステムやハンドルやサドル。そしてリム重量)
慣性が増す事で振動が増幅され、それが各固有振動数に合致してしまう「可能性が高まる」そうです。
確率自体はむちゃくちゃ低い。
チューブやタイヤを少しでも軽量なモデルへ変更するのも手段のひとつです。
※後述
最近の「転がり抵抗を少しでも落とす」「インピーダンスロスを減らす」「空力性能をより改善する」という流行りの為、ここ数年で急速にロードバイク用ホイールの「ワイドリム化」が進んでおります。
その為、My MAVICなどの空気圧計算アプリなどで条件入力して算出すると…
「おぉ…w ここまで空気圧落としても良いんか!」
と驚くべき数値が表示される事があります。
これが盲点だったのです。
空気圧計算アプリの多くは、「最近のワイドリム化による適正空気圧を表示する」能力に欠陥がある場合が多いのです。
装着するタイヤ銘柄の「推奨空気圧」を確認してください。
その推奨空気圧のうち、最低値を低く超える数値をアプリが表示している事が多いのです。
これに気付かずに「インピーダンス損失を抑える」「乗り心地の改善」という気持ちが勝ってしまって空気圧を下げてしまうと、ホイール全体の剛性も落ちますし、顕著に落ちるのがタイヤ自身の剛性です。
これが原因となってシミー現象が出てしまっていたようなのです。(先輩のロード)
先輩のケースは、体重とバイクシステム全体の重量とリム内幅、タイヤの幅など条件入力をすると、アプリによる適正空気圧は「5.5Bar」と表示されました。
その通りの空気圧で走っておられましたが、先輩の装着するタイヤの推奨空気圧は「5.5~7.9Bar」でした。
5.5ならセーフやん?と思われるかも知れませんが、空気を入れてバルブをしっかりと絞めてもその瞬間からじんわりと空気が抜けていってるのが現実なのですね。
特に高圧になりがちなロードバイクのタイヤは、空気が抜けるのが早いです。
0.1Barなんて3時間程度走っていれば減っていますし、そもそも空気入れに付いている圧力計にも誤差があるのが考えられます。
先輩の場合、5.5スタート
走行中に空気圧が少し落ちている。
ヒルクライム終了→ダウンヒル時に推奨空気圧を下回るタイヤでダウンヒルを始める→剛性不足からくる振動が各所の振動を増幅させる→フレームの固有振動数に不運にも合致してしまい、シミー現象が出てしまった。
リム内幅が拡大され、装着タイヤが25cでも。
リム内幅が21cの場合はタイヤ幅が27.6㎜ほどになります(個体差はありますし、タイヤ銘柄にもよりますが多くの場合は一致します。)
例えナローリムの場合と同じ空気圧で走っても、エアボリュームが増えている為に劇的に乗り心地が改善されるまでいかずとも、エアボリュームが小さい場合と比較して有利なのです。
なので、空気圧計算アプリで表示された数字を元に、装着しているタイヤの最低空気圧を調べた上で適正な空気圧を入れる事でシミー現象の原因のひとつは潰せます。
ロードバイクにお乗りのみなさん、お気を付けください。
例>
ウチの場合、妻のドグマを導入した際に「何故か下りで少し不安を覚える」というのがファーストインプレッションでした。
それを聞いた私は「おかしいな。スペックで言えば安定性に優れるのがドグマというフレームだし、ワイドリム化されたROVALの良いところなのに。」と考えましたが、調べると空気圧に辿りつきました。
それと、ブログ記事でも書きましたがホイールの回転バランスも取りました。
妻の体重は軽いので、ドグマの重量とROVALのリム内幅を入力すると推奨空気圧は4.7Barと表示されるのです。
これはいくらなんでも低いやろーwと当時の私は考えて5.7Bar入れていたんですが、装着タイヤはP-zero Veloです。
P-zero Veloの推奨空気圧を調べると「6.0~」となっています!
これに驚いて、妻のドグマには6.1~6.2Barの空気を入れています。
ホイールバランスの改善と空気圧を推奨空気圧より少し高めた事で、私が時々記事にしている妻のドグマに対する感想が
・楽しい!
・むちゃ安定している。
と変わったのです。
また、妻は速度を出すのを非常に怖がるのですが、ドグマの問題が改善された事で本来の性能が発揮され、あの怖がりの妻がブルぺ先輩の頭のネジが一本飛んでんのか?と思えるダウンヒルの速度にひょいひょいとついていくようになったんですね(これには心底驚きましたw)
この体験談を思い出して、先輩に伝えたところ。
先輩は前輪の空気圧を6.5Bar、後輪の空気圧を6.7Barまで上げて走りました。
あと何度か走ってみないと完全に問題が解決したとは言えないにしても、走行中にシミー現象まで繋がらなくとも不安を覚える事があったのに対して、全く怖くなくなった!
シミー現象が出た路面とコースも走ったけれど、一度も出なかった!
とおっしゃってました。
なので、空気圧は非常に大きな問題。
みなさんもお気を付けて。
…?
わたし?
私は重い体重が幸いして推奨空気圧を下回るなんて事は一度たりともありませんでしたw
なので、私は常に最高のパフォーマンスを偶然体験できていましたw
Posted at 2021/06/12 10:21:49 | |
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ロードバイク機材 | 日記
2021年06月05日
DT SWISSのエアロスポーク。
エアロライト(Aerolite)を使ったホイールには、まだ二回しか乗れてませんがw
あまりにも乗りたくても緊急事態宣言のおかげで地元へ一時帰宅するワケにもいかず。
欲求不満が溜まっているのでストレス発散兼ねて息抜きに記事を書きたいと思いますw
これからさらに数回乗ればまた印象が変わる可能性があるのはご了承ください。
しかし、ファーストインプレッションは割と正解な場合もあるので印象が強い間に書いておこうと思いました。
実は、ちょい乗りの試乗を除けばAeoliteは今回マドンと一緒に購入したAeolus RSL37によって今回初体験となりました。
納車直後に二日間走りました。
走った場所は、大阪市内から清滝峠~TOJ京田辺コース、167号線を下って第二京阪下を走る。というコースがまずひとつ。
アップダウン多いのが特徴です。
次に走った場所は、淀川河川敷です。
春先の風が強い中で走りました。
路面状況も良くない箇所も含めて走ってみました。
まず、思ったよりもAeroliteはガッシリしています。
ただ、私が経験しているCX-RAYはお世話になっているTREKコンセプトストアの店長が手組していただいたカスタムホイール。
私は体重が重たいので、それを見越してリムの許容応力を超えない範疇/スポークの許容応力を超えない範疇の双方を守って、割とギリギリまでキンキンに張っていただいています。
対して、Bontrager Aeolus RSL37は吊るしの状態。
初期出荷状態の確認から、振れ取りは行っていただいているでしょうけれど、吊るしの状態。
普通のラウンドスポークと比較して純正採用されているAeroliteは割とカンカンに張られています。
「カンカン」という表現がミソです。
「キンキン」には張られていません。
指で弾くとわかるんですけれど、正に文字通りで「カンカン」といいます。
対して、CX-RAYは「キンキン」といいます。
Aeroliteを使っているRSL37の方がスポークテンション低いのに「ガッシリ」しています。
CX-RAYを使ったカスタムホイールは、Aeolus comp5と、ROVAL Rapide CL50discの二種類のホイールですが、双方ともスポークは「キンキン」
スポークを手でにぎにぎしてもほぼ撓みません。(撓みが一切ないワケでもありません。)
Aeroliteの方は、キンキンにまで張ってないにも関わらずスポークを手でにぎにぎすると、そこでの印象もガッシリしています。
似たような鍛造方式で製造されているこのスポークたちですが、どうも特性が似ているとかほぼ一緒というワケでもないようです。
Aeroliteの方がガッシリしているんですが、剛性感はCX-RAYを使っているホイールの方が少し上な気もします。
ただ、Aeroliteを使っているRSL37にはDT Swissが20年近くかかって新開発した新機種であるハブ(ラチェットEXP)を使っている為、ハブとリムとの関係とはまた別の方面、フレームと軸受けの部分での剛性の違いがもたらすだろう頼もしさを感じます。
スポークうんぬんじゃなく、機械的にあ、これはどんなに改造しても新型の方が「速さだけに拘れば追いつけるかも知れないが、それ以外の性能的に超えられないかも知れないと感じる根本的な違い」というのをRSL37からは感じます。
…話を拡げすぎるとアレなんで、スポークの印象に絞りますねw
Aeroliteの方が、全般的にガッシリしています。
CX-RAYの方が、全般的に剛性感をしっかりと感じられながらと同時に「しなやかさ」も感じます。
パッと乗っただけでは実感しにくいんですが、乗り込むウチに気付いた瞬間「おぉ…!!」と感動します。→CX-RAY
コーナリング時などの頼もしいグリップ感と狙ったところを通れる正確性は、剛性が高いという安心感を乗り手に感じさせつつも、実際には靭性に富んだCX-RAYの機械的性質が顔を出して「実は絶妙に乗り手に不安感を与えない極微妙にだけ撓って路面からタイヤの接地性を奪わずにしたたかに押し付け続ける」為に、割とな速度で曲がっても怖くないですし、実際にグリップします。
これは、フレームにISOspeedという機構を積んでないモデルで乗ってみても変わらない乗り味です。
具体的にはミドルグレードのエモンダSL5で乗っても、アルミフレームのアレスプで乗っても印象が変わりません。
対してAeroliteの方は、CX-RAYのような感触と違ってスポーク自体が「ガッシリしている」と感じるほど、めっちゃしっかりしています。
それでいて、ラウンドスポーク(丸断面形状)でキンキンに張ったホイールのように路面が荒れたところを通過した際に跳ねてロスする事も無いです。
CX-RAYほど乗っていてヨロコビを感じるほどのフィーリングまではないですが、スポーク(Aerolite)は黒子に徹して仕事をこなしています。
わたし個人的な好みで言えば、どちらが好きか。
Aeroliteには、正直あまり良い印象がなかった。
というのが試乗させてもらった時の印象です。
ですが、今回のRSL37で二日間走り慣れた道で乗ってみて思ったのがAeroliteも悪くないんじゃないかな。
とまで印象が変わりました。
さすが、多数のハイエンドモデルに採用されるだけの事はあるなぁ。
というところまで印象が変わりました。
ただ、やはり私の好みで言えばCX-RAYが好き。
CX-RAYが素晴らしすぎる。
各メーカーハイエンドモデルの多くにAeroliteが採用される秘密は、工場で生産する規模で注文すると、Aeroliteの方が単価が安いそうです。
対してCX-RAYは、個人で部品屋さんから買うお値段と工場が大量に入荷する時の単価の差が圧倒的に少ないらしいです。
なので、圧倒的に性能差があるなら妥協なき組み方を目指すならCX-RAY一択ですが、今回体験してみてAeroliteも悪くない。
それどころか、フィーリング差はあるけれど実際速く走るのに対して驚くほどの差はありません。
厳密に比較すればそれでもCX-RAYの方が速いのかも知れませんけれど、そんなの乗り手の体調やその時の脚加減でいくらでもその差がひっくり返る程度の差しかありません。(と、思われる)
それなら、会社として利益を追求するには自然な流れ。
なので多くのハイエンドホイールはAeroliteを採用しているんじゃないのかな?
という印象を持ちました。
そして、走行中に静かなのはAeroliteです。
CX-RAYはキンキンに張っている為、カーボンリムが路面の凸凹を拾って発生するノイズをまるで弦楽器か?というほど(うるさくはないです。むしろ、私はこの音も含めて好きw)スポークとカーボンリムが共鳴して独特の走行音を発生させます。
そういった側面も含めて「どちらが好きか」というのは明確に分かれるでしょう。
わたしの個人的な好みでいえば、予算が許せばRSL37もCX-RAYで張り替えてみたいw
しかし、今まで経験したどのホイールよりも今回のAeolus RSL37は高次元でバランスされていて、カスタムする事でこのバランスが崩れるかも知れない…
これに恐怖を感じていますw
それほど、Aeolus RSL37は今まで経験させてもらった(試乗含めてです)どのホイールよりも「なんかひとつ」頭飛び抜けた素晴らしさがあります。
今までのホイールでも恐怖心も感じずに「安定して走れる」と思ってました。
しかし、RSL37を経験すると「今までのホイールでは実は真っ直ぐに走れてなかったんだ!」と驚きの事実に気付けます。
慣れとは怖いもので、無意識のうちにちょいちょいステア操作を加えて修正しながら走っていたんですね。
RSL37は、そんなちょいちょい修正せずにマジ真っ直ぐ走ります。
そういった面でのロス含めて、しれっと速い。
サイコンに表示される速度を見てその数値に驚くwという経験を自転車なのにできますw
そういった凄さまで含めてAeolus RSL37は素晴らしいので、これをカスタムする勇気はでませんw
話しが随分と逸れましたが。
スポーク単体だけで評価すると、わたしはとてもCX-RAYが好き。
もうその乗り味にハマっていると言っても過言ではないでしょう。
単身赴任先に持ち込んでいるエモンダSL5に、CX-RAYを用いてカスタムしたAeolus comp5を装着している事で乗っていて物足りない、つまらないと思わずに済んでいます。
むしろ、むっちゃ気持ち良い。
いや、マドン乗って走る方がもっと良い体験できるけれど。
それは事実だけど、そんなマドンと比較してもミドルグレードのエモンダに乗って「物足りない」「つまらない」と思わないです。
それも全く思わない。
むしろ、休日近づいたら「今週もエモンダに乗りてぇwwww」と思うくらい楽しいのが本当にプライスレス。
カスタムしたAeolus comp5は、リムから新調してスポークとハブも取り寄せてもらって組んだので決して安くはなかったw
手組ホイールなのに安くはなかったw
リム一本で49000円もするんですよ、Aeolus comp5リム。
完組ホイールで買ったら11万円(税込み)なんですよ、Aeolus comp5
あんたの本体はリムだったんかいwというほど高いリム代金。
そこに一本650円くらいするCX-RAYをしこたま使って組む。
ハブも前後合わせて四万円くらいしますよ。ミドルグレードのハブですけど。
ハイエンドなハブになると…身体が震えてしまうお値段になりますw
ちょっとしたハイエンドに近しい性能を誇る完組ホイールが買えちゃうかも知れないお値段にまで逝っちゃったので、誰にでもおススメできるカスタムホイールではないですが(相性がある為、こんなにお金払ってイマイチ…という可能性もある為)このホイールを組んでもらって本当に良かった。
と、二年近く使った上でしみじみと感じています。
当時手組ホイールを発注する際にAeroliteとCX-RAYで悩んでいます。
どちらで組んだ方がイイですか?
と聞いた時に店長も、元実業団選手だった店員さんも即答でした。
「CX-RAYです」
それは今ならわかります。
エンドユーザーが支払うコストは、両方共ほぼ同じお値段ですからね。
最初からAeroliteで組んであれば、わざわざコスト掛けてまで組み替えなくても良いだろうけれど、イチから購入して組むんだったら。
同じくらいコスト掛けて面白そうなホイールを狙うんだったら。
そりゃあ、CX-RAY一択です。
ただ、メーカーのような膨大なデータを持ってないので、このリムには実はAeroliteの方がより良い。ただ、こちらのリムにはCX-RAYの方がイイ。
というような判断とかできないんでなんとも言えないところはありますが。
イチ個人が感じた事をダラダラと書いてみました。
Posted at 2021/06/05 10:54:54 | |
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ロードバイク機材 | 日記
2021年05月31日
妻のもわたしのも、一通りロードバイクは満足いくラインナップで揃いました。
最近、単身赴任先で乗っているエモンダに感心しております。
さすがに、妻が乗る同じ年式のエモンダSLRには敵いませんw
あちらは身長とサイズが合わないちんちくりんなフレーム(表現良くないですけれどw)で本来のパワーがかけられなくとも、「やっぱ違うわ…」というのを痛切に感じますw
ジオメトリーもポジションも私の身長に合ったサイズのを乗るともっと違うんでしょうね~!
…それはさておき、私が乗るエモンダSL5
これでも十分以上に走ります。
特に平坦での伸びがヤバいです。
淀川河川敷や猪名川と違って、単身赴任先で走れる遠賀川河川敷は道が狭いものの障害物らしい障害物がほとんどないので自分よりゆっくり走っておられる方や、ご老人がウォーキングやジョギングされているのを抜く時にしっかりと減速し、注意してパスする以外は本当に伸び伸びと走れます。
その時に光るのがCX-RAYとハブ交換で良いところを伸ばしたカスタムホイールです。
Aeolus comp5のリムを使っているのでリム重量は重量級。
手で持つと不思議と軽いですが、そのリム重量は立派な580g(公表値)
これが非常に良く走るんです。
私がこのホイールの良い回し方を気付かぬうちに感覚が身についたんでしょうか。
空力で決して有利じゃないエモンダで、トップで50km/h出せるんですよね。
(若干の追い風なので、私の実力だけじゃありませんw>強調しておきますw)
巡航はざっくり48km/h前後で流せて、さきほど書いた安全の為の減速含めて約8kmの道程を平均36.9km/hとか出せたのが嬉しいです。
体調が優れて無くて疲れた体を労わってもっと抑え気味で走っても平均速度33km/hを出せてるんですよね。
皿倉山も、計測機のGPSが不安定で謎の57分計測wになったりして、正確なタイムはわからないですが、各セグメントではPR更新したり、同じ日に他セグメントも私の記録の中で2番目や3番目を記録したりして…それらを足すと35分台?くらいで登っているんですね、今。
GWから残業につぐ残業で、毎日帰宅したら0時過ぎで疲労困憊な、決して体調良くない状態で平均勾配8%を超える皿倉山を体調万全じゃないのに割と良いペースで登れています。
これは、逆に調子良くないから欲張らずに淡々とリズムよく登って記録が皮肉にも良くなっているwという面もあると思います。
これらの事象から、夏のボーナスで買いたいホイールの候補を決めました。
最後まで悩んでいたんですが、BontragerのAeolus RSL51とRSL62で悩んでいたんです。
ホイール単体でみると、間違いが無い選択肢はRSL51です。
正に万能ホイール。
空力と重量などのバランスが最適。(リムハイトの割に非常に軽い!)
なんですけれど、どうも現行マドンに最適化されているのはRSL62の方みたいなんですね…。
調べるとリム重量なんとリムハイト62㎜で480g!!
ちなみにRSL51はリム重量410gです(圧倒的…)
ハイエンドカーボンホイール買うにあたり、リム重量が単体で70gも違うと買うのに相当勇気が要りますw
そこで最後まで悩んでいたんですが、リム重量580gのAeolus comp5でキツイながらもヒルクライムこなした後の疲れた脚で、遠賀川河川敷を悪くないペースで走り回れているので、私の脚質的には実はリム重量が少し重い方が向いている可能性があるかも知れない。
というより、確実に言える事は私はヒルクライムに向いてないwという事実。
どうも平坦および下りの方が私は得意です。(あくまで趣味の範疇です。プロのレーサーみたいな次元には到底およびませんよ、もちろんですけどw)
だったら、素人ホビーライダーなりに自分の良いところを伸ばした方が良いのではないだろうか?と考えるに至りました。
それに、リムハイト50㎜までしか私は経験がないので、やっぱり今回はディープリムを経験してみるのは自分の中でモノサシを作るという意義において良い意味合いが強いのではないだろうか。と思いました。
それに、見た目チョーかっこいいんですよねw
→マドンにRSL62の組合せ。
空力的に不利な構成のエモンダSL5で、各種ワイヤー類もおもくそ剥き出しで、ライト装着位置なども全く理想的な配置になっていなくて、ハンドルも普通のラウンド形状で、そのあたりひっくるめて20W以上の損失がある車体で、リム重量580gでも素人サンデーライダーなりにまぁまぁ踏めてる(と思ってるw)
それならワンチャン、気になってる機材買った方がイイやん。
買わずに後悔するくらいなら、実際に買って試して後悔する方がイイやん。
そして、経験の無いフルエアロなフレームにエアロ重視でヒルクライムも捨て気味とは言え、完全にそんなジャンルを捨てきってないホイールで「エアロ」試してみたいやん?
という事で、RSL62買ってみよう!そうしよう!!と決めました。
発注する前にこんな回りくどい記事書いてるのは、決意表明して自分の退路を断つ意味合いもありますwwwwwwwwwwwwwwwww
Posted at 2021/05/31 09:15:46 | |
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ロードバイク機材 | 日記