まだ岡山国際を2回しか走れてませんが(約1時間半走行。残りはお師匠さんドライブ)
2回走りに行って、2回ともクリアラップは厳しい状況だったとは言え、クリアさえ取れたら…
という「タラレバ」ですが、ブレーキパッドのみ制動屋RM550へ変更というフルノーマル981ボクスターのラップタイムとしては「ほぼ限界に近いのでは…」と目される「1分50秒」というラップタイムが垣間見える、「1分52秒」が現在の素ボクスター、2012年式ノーオプションwな、6MTモデルの記録です。
※1分52秒はお師匠さんのタイム。
素の981ボクスターのノーオプション6MTフルノーマル(ブレーキパッドだけサーキット用)
18インチ純正指定Pzeroでの記録として、ほぼいっぱいいっぱいに近いだろうクリアラップさえ取れたら狙えるラップタイム=1分50秒という根拠は、数少ないですがYoutubeにアップされてる他車種のラップ動画から類推+981を実際に攻めてみての感触から予測されてます。
(参考ラップタイム=981ボクスタースパイダーがオーナードライブで1分48秒という動画上がってます。これに関しては、スパイダーはもう3秒かもうちょっとはより速いラップを狙えるだろうとお師匠さんは言ってました。実際に乗ってみないとわかんないけどwという注釈付きで)
走りに有利になるだろうオプションを選べば、その個体はもうちょっと上の目標タイムになると思われます。
=スポーツシャシー(ポルシェ純正オプション。Not PASM)
=PASM(ポルシェ純正オプション。完全ノーマル足よりはマシだろうと予測)
=スポーツクロノ(MTでも有効だろうと思われる。特に電磁ミッションマウントの効能)
=PTV(どっちみちPSMが介入してくる。スイッチでOFFっても。それならばLSD付いてる方が…)
=PDK(トルコンより損失の大きな油圧を要するDCTですが、最高速アタックでもない限りは
そのデメリットより遥かにメリットが優る。ただしT/Mオイル温度管理は重要)
小径ステアリングだとか他は完全に好みでw
ここで中古で狙う場合、付いてたらしょうがないけれど後々変更を考えているなら付いてない方が良いのではないだろうかと思われるオプション
=PTV
=PASM
こればっかりは、機械的に変わっちゃってるので後からどうしようも無い事はないけれど、ちょっと手間がかかる。特にPTVのLSDを社外品に変えるのは厳しいらしい。
※前置きが長くなりましたが…
本当に何もついてない素の981を買えた幸運な私w
素性を知る上でこれ以上の事は無いと思います。
使いきれてないにしても、片鱗はよくわかります。
981ははっきりと誤解を恐れずに言うと、リアサスに欠点があります。
フロントのマクファーソンストラットと比較して、リアサスに改善すべき点があります。
それは、コーナーで追い込んでいった先のスタビリティです。
特に横方向。
ただし、悪い事ばかりではありません。
このセッティング傾向が街乗りやワインディングなどでの「軽快感」に繋がってると思います。
素人なりにですけどw
特に素の2700ccは、車重の割に6MTのギア比なども手伝ってなんでしょうけれど、全体的にライトウェイトな感覚とまで言うと言い過ぎなのかも知れませんが独特の軽快感があり、それが普段乗りのゆっくりと走ってる時でさえ「楽しい」と感じる要因でもあると感じてます。
なので、サーキットに持ち込んだ際にニュートラルなステア特性+さらにオーバーに転じやすい特性に繋がっちゃっていて、私(や、お師匠さんの)乗り方だと主にコーナー立上りでのPSM介入を感じます。
ただし、突っ込み過ぎて「あっちゃーちょっと欲張っちゃったwwww」ってターンインの際も、PSMが「おいおい、もうちょっと落ち着いて俺を楽しんでおくれよw」的な優しさを持って、介入してくれて「タコらずに済みます」
スイッチオフで完全に切りたいところなんですが、こうやって助けてくれているのも確か。
なのでPSMは残ってても「アリなのかな…アリなんだろうなぁ」と思うようになってます。
そこでブログタイトルに繋がるのですが、フロントキャンバーって要るんだろうか。
以前アップした写真ですが…
普通のマクファーソンストラットって、ポジってからネガる動的ジオメトリーな癖があると、インプレッサSTIなどを通じてお勉強しました。
なので、ストラットサスペンションはなるだけキャンバー付けておくのが吉!的な流れ。
なのに…ですよ。
写真をもう一度見てください。
クリアラップ取れず、ラインクロスさせたりしつつ普通よりちょっと負荷掛けて1分52秒というお師匠さんのラップタイム記録も出した、1時間半岡山国際を走った後のPzeroです。
正確には、岡山国際を出て山陽道を小一時間走った後なので、微小なタイヤカスなどが取れててさらに綺麗に見えるwとは言え、キャンバー角が足りない車特有の減り方、してないです。
…じゃあ、キャンバー角は純正で足りてるのか…?
どうも、足りてるっぽい。
どのレベルのタイヤ履かせて、どのコーナリングスピード(横G)をターゲットにするかで結論は変わりますが、スポーツタイヤ(ハイエンドラジアルまで含む)程度で、純正サスかそれに毛の生えた程度の足で走るのであれば、純正のジオメトリーでキャンバー角は足りてるっぽい。
私は技術的に説明っちゅーのがヘタなんですが、どうもステア操作してサスにロールが始まると、フロント外側のホイール(タイヤ)がネガティブ方向へ強く転じる?もしくは横蹴りが発生する?ジオメトリーみたいなんです。
その割には、そういう動的ジオメトリーによって現れるネガな動きは上手く殺されていて、普段乗りで無用な緊張感や変な挙動(主に路面のギャップを拾った時など)としてほぼ顔出してない事にオドロキですが、どうもソレっぽい。
あくまで素人の感想ですw
なので、ノーマルかそれに近い状態で攻めたり遊んだりする状態ならば、フロントキャンバーをいたずらに付けてしまうと、冒頭でも長々と述べたリアサスとの関係がさらに崩れて、フロント廻りは限界上がってるのにリア廻りが付いてこれずに思ったよりもコーナリングスピードを上げられず、PSMの介入もさらに頻繁になり…なんて悪循環が訪れてしまうかもです。
また、フロントサスの動的ジオメトリーが素人ながら予測が当たっていたと仮定するならば、小径ステアリングなんてもってのほかw
じわっと切ってこその真価。
これはRRというナーバスな挙動を生みやすい911を連綿と続く歴史の中で鍛え続けてきたポルシェの伝統かも知れませんが、純正のステアリングギア比もはっきりとスローです。
(可変ギアレシオにしても、最初はかなりスローです。サーキットスピードで使う範囲は特にスロー)
そういったポルシェのセットアップを真っ向から否定する…と言えば言い過ぎかもですが、せっかくのセッティングを真逆の方向へ導くアレなんで、私個人としては小径ステアリングも無いなぁ…
というのが、ここ2回ほど走った際に感じた感想です。
もう一回くらいは純正足で岡山国際を走って、お師匠さんのタイムの2秒オチ程度まで迫れたら、スポーツサスキットを入れて走ってみたいなぁ…なんて今は考えております。