2019年01月13日
最近の…というか、2000年代以降に多く見られる「フラットトルク」なエンジンが増えましたよね。
そのエンジンが元々持つ素性とか補機類にもよるんですけれど、フラットトルクというのはいい意味でも悪い意味でも「作為的に」設定されたモノだそうです。
良い意味とは…
・扱いやすさを求めたセッティングである場合が多い。
・上記にも含まれる意味合いとなりますが、燃費を向上させる為の効率化を図る。
・あえて性能を制限する事で、エンジン+補機類の耐久性を上げる狙い。
悪い意味とは…
・同じエンジン、同じ補機類を使うモデルの場合、上位グレードとの差をつける為
(明らかに商売上の理由のみw)
細かい事を言いだすとまとまらないので、ざっくり乱暴気味にまとめると上記の理由となるそうです。
基本的に、フラットトルク特性のエンジンとは、ユーザー本位寄りの考え方に基づいて設計・製造されている、という事実です。
ですが、サーキット走るクルマだったり、そういう「マージン」を削って本来どこまでトルクや馬力が伸びるのか?という視点でその機械を見た時に「伸びしろ」でもあると言えるという事です。
私も乗っている981型のボクスターに限って言えば、特に素の2700ccのエンジンでは
・普段使いで気持ち良く走れる様に+燃費性能狙って…の2600rpmに一つ目のトルクの山があります。
次に4500rpm~6500rpmまでの間、約2000rpm間でMAXトルクが続きます。
この二つ目の山に注目。
4500rpm~6500rpmの間のフラットトルクを、自然な点火時期だったりバルブタイミングへ再度チューニングする事で、補機類の再セットアップ(入れ替えも含める)は必須となりますけれど、本来純正エンジンが持っている「ポテンシャル」を引き出す事ができるそうです。
カムとかはそのままで。
ポルシェのエンジンをチューニングしたり、してもらった事が私自身の実際の経験としてないので実質何馬力出るのかまでは正直、把握してないんですがネットで拾った数値だと300psを超えるみたいです。
2700ccでエンジンの本体はノーマルのまんまで。
本当か嘘かはわかりませんが、結構な馬力の数値も見ましたw
300psでもリッターあたりで換算すると111psとなってEK9のエンジンに近い馬力効率になるのでソレの時点でも凄まじいなw
なんて感心するんですけれど、本当に300psを超える実力があるならばリッターあたりの馬力効率はS2000の前期モデルとか、そんな世界の馬力効率になります。
実際にそこまで馬力上げて使っていたら、確実に純正状態よりは寿命は縮むでしょうけれど、それは性能とのトレードオフで、仕方がないと思います。
きちんとセッティングなされていたら(補機類も含めてです)一年と少し程度の使い方で壊れるwとか、そんな馬鹿げた耐久性にまで落ちぶれる事はないでしょうけれど、何年も何万kmも持つ…なんていう事はないでしょう。
カムプロフィールとか純正の許容するオーバーラップ角とか知らないんで、迂闊に信じる事はできませんが、サーキットで垣間見る純正エンジンの耐久性の凄さを体感してるだけに…
敢えて最大出力を絞って余力として耐久性上げてるのかな~?
なんて思うところもあります。
911の性能を簡単に超える事は許されないという、ポルシェのヒエラルキーも影響はしているでしょうけれどもw
実際に20年以上経ってる空冷でも、それに近い車齢になってしまった996に乗せてもらっても、毎回思うんですけれど「パンチがある」んですよね。本当に。
空冷は丁寧にメンテされているのも事実としてあるでしょうけれど、驚いたのはOHしてない水冷です。
品質凄まじいなwと思います。
ただし、確実にコンピューター系は制御を入れ替えないといけません。
純正CPUはある意味非常に優れていて、社外品のエキゾーストに変えて排気効率が上がる事で実馬力が上がっても、点火時期などをコントロールして「純正の出力へ戻す」そうです。
こういった実例を先にショップなどで聞いていたので、エンジンの制御を弄って+それに合わせた補機類でセットアップすれば、馬力上がるというお話しは案外本当なんだろうな、と思いながらちょっと興味を持ちました。
実際に馬力を上げるのかどうかはさておいて、ちょっと調べてみようかなと思います。
Posted at 2019/01/13 12:43:33 | |
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