2020年05月26日
チャリネタですみませんw
ご報告のブログは恥ずかしいお話しですが多くの人に知っていただいて、私と同じ様な想いや経験をせずに済むのであればありがたい。
と考えているので、早速追加ネタ書きたいなと思ったんですけど、ブログのトップにあのご報告が出てる方が良いかなと思ってこちらのブログは敢えて日付を前の日にしてますw
見えにくいオールラウンド性というお話しをしたいと思います。
琵琶湖走った時に感じたんですけど、エアロ対策しているモデルだと当然の様に楽。
ロングライドになればなるほど楽。
特に向かい風や向かい風に近い角度の最も体力が消耗する時に楽。
これはひとつ前のVengeViasモデルなど試乗させていただいた時にもそう感じました。
ただ、横風にはエアロモデルの方がきっつい。
特に突発的な強風が…って突風て書けばいいかw
最初のドン!と来る風圧には特に弱いですね。
エアロ性能が高いモデルほど顕著です。
ダウンチューブ形状が支配的なんでしょうね、この挙動。
あとディスクブレーキモデルの方が若干横風の影響大きいです。
特にリアはSpecialized全般挙動が緩い。ディスク径が140mmだから。
シートステー形状にも秘密はあるかもですが。
そういう面では同じディープリム履いたとしても、軽量オールラウンダー系が横風に対してはバランスが良い。
煽られても「おっw」くらいで済むケースがほとんど。
(そんなケースで済まない強風の時に飛ばすアホやチャリに乗るアホは居ない前提で語ってます)
ただし、いくらディープリム履いても絶対的な空力においてはエアロバイクには負けます。
長い距離になればなるほど楽さ加減はとてつもない差となります。
例え今まで普通のロードバイクに乗っていて鍛えてるからどっちでも300km走れるという御仁でも、単純に合う合わないはあるにしろエアロロードの方が楽だと思うでしょう。
ただし、愛媛のUFOラインみたいに変態的に獲得標高が嵩む100km走って獲得標高2500m↑なコースだとヒルクライムが得意な軽量系の方が楽でしょう。
こういう屁理屈な場合を除いて、一般的に良く走るシチュエーションである100kmほどの距離のライドで占める獲得標高の割合が800~1100m程度のバランス良いコース取りの事を言ってます。
(変態的に勾配20%超が連続で来るしそれが続く様な獲得標高は高くないけど、そんな変則的なコースも除きますw)
そこでどっちつかずに繋がる可能性はあるんですが、安全性も考慮して真にオールラウンドなモデルって何?って考えた場合…
エアロ性能を若干取り入れた軽量系が最強じゃないかと個人的に考える様になりました。
わかりやすく言えばTarmac SL6
Pinnarello DOGMA F10は偶然横風強いケースで乗らせていただいた事がないので判断つきませんが、形状的には含まれそうな予感。
このあたりのモロにダウンチューブが楕円断面とか採用してなくて、コーダトロンカの様な涙目形状を切り飛ばしたカムテール形状と呼ばれる形状に上手く落とし込んであると、空気抵抗を削減しながら剛性も落とさず(=軽量化に繋がって)なおかつ側面の投影面積を減らせる=横風に対して強くなる。
最も空力に優れているのは翼断面形状です。
それは間違いない。
ただし、これに縛られて空気抵抗だけ絞って考えると落とし穴があります。
重量増が避けられない。単純に形状が大きくなるため。
次に剛性確保が難しくなる。それはバランス。
タテ剛性が悪戯に強くなり横剛性とのバランスが崩れやすい(ちょっと前までのエアロロードの乗り心地の悪さの元凶がコレ)
設計の自由度がかなり無くなる。
などのデメリットがあり、自転車向きではない。
そこでカムテール形状となるのですが、これは翼断面形状の最適解を形状的に求めておいて、スパッと翼のお尻部分を切り飛ばす事で、フレームに当たって側面を流れる空気の流れを翼断面と同じ形状で流す・流せる特性を活かして剥離層の摩擦空気抵抗を極限まで落としている。
ただし、翼断面と違うのでスパッと切り落とされた背面はその切り落とした形状と同じ大きな渦となって空気がそこに停滞する。
この渦が翼断面形状と同様に側面の流速を高めながら綺麗に流す特性を生み出しているのだが、この渦は物体を引き込む特性がありフレームを後ろ側へ引っ張る。
この辺の空力はクルマのGTウィングなどに代表されるエアロと全く同じです。
プリウスやR35GT-Rや現行のベンツCクラスなどのテール形状を見ると非常にわかりやすくカムテール形状(車はコーダトロンカの方が親しみ深いか)で空力に非常に気を使っているのがわかります。
マカンのリアゲート上部に付いてる小さいスポイラーも正にそういう狙いで取り付いてるので、雨の日に乗ってもクルマの背面綺麗ですよね。
リアウィンドの下っ側は汚れてますけどw(これが空気の渦で流れるはずの雨水と汚れが停滞している証拠)
これの集大成が現行Venge
先代まで翼断面形状なども貪欲に取り入れていたが、各所理想的なカムテール形状に改める事で軽量化と剛性バランスと空力を見事にマッチさせているのです。
現行のMadone(2018)やVengeあたりはエアロロードながら上手く抑えられてますが、やっぱり横風のいきなり「ドン!」に対しては「うわっと!w」となります。
それはしょうがない。
それでも以前までのモデルに比べると素晴らしい抑えっぷり。
一方さきほど挙げたTarmac SL6などは初代Venge(2世代前。現行Vengeは3代目)くらい空力性能を上げていますが、それはこれらの理論を落とし込んで効率良くカムテール形状を取り入れ、なおかつジャンル的にあくまで軽量ロード、どちらかと言えばオールラウンダーな性格も持ち合わせて非常にバランス良いが、ヒルクライム性能も素晴らしく特化されているバイク。
なのでVengeほどチューブ断面が要らない。と割り切って細く作られている。
=語られにくい横風や大型車両が側面を通過して抜き去る際の引っ張られに対して強い。のが特徴。
そういう面まで評価して何を重視するかで評価は変わりますが、語られにくいオールラウンド性能だと思います。
そういう意味では次の妻に買うのはエアロロードはやっぱり避けた方が良いのかな…なんて頭をよぎります。
私自身が全く違う理由とは言え落車したのでw
安全についても考えないといけないなと思い、忘備録代わりとしてこのブログ書いてます。
そういう視点で見ると、ロードバイクはまだまだ過渡期だと感じます。
今年出る予定だった新型エモンダの形状見て、Tarmac SL6と比較して…
続々と投入されるだろう大御所からの新型をいくつか見て、できればDOGMA F12にも試乗して、このライド中に一番怖い思いしやすい「横風に対する能力」を見て、感じてみてから判断しても良いかなと思います。
あ、Allez sprint comp discは廉価版のセミエアロでやっすい代わりに優れた空力あるなぁと実際にロングライドにも使ってみて思いますが、なんのいたずらか横風の最初の「ドン!」にはVengeやMadoneより弱いかも…と感じました。
琵琶湖大橋渡ってる時の横風が割と怖かったw
それ以外は無敵!と中二病の様に言っちゃいそうなくらい良い性能のバイクで、アルミフレームの反応の良さとアルミフレームにしちゃちょっと高いですがディスクモデルで24万円程度の価格を考えると安くて楽しめるモデルだなと改めて評価しています。
琵琶湖大橋の上を渡っている時に受ける様なケースの横風には弱く、25km/h巡航くらいがやっとでしたw
私が不慣れという事もあるかも知れませんが。
CL50 discを初めて使ったロングライドでもありましたしね。
ただ、CL50 Discは最新(と言っても新型CLXがもうデビューするけどw)エアロホイールだけあって、総合力は同じ50mmディープでも設計年次が古いAeolus comp 5の数倍性能の高さを感じました。
ディープリムなのにFulcrum Racing Zeroより登る印象だし(実際、清滝峠を一気に3分詰めたし、全部のセグメントのPR更新中。今は怪我して乗ってないけどw)平坦も下りも楽で速い。安定性が段違い。ワイドリムの恩恵か。
それに横風も普通に体験する淀川河川敷や猪名川河川敷や京阪神の山の中程度の横風なら抜け方がハンパなくAeolus comp 5で受ける横風より気を使わない。
という感想で締めくくりたいと思います。
私個人的にはしばらくAllez sprint comp discで楽しんで、次に買うモデルを決めたいと思います。
一言もうひとつ付け加えるとすると、最近のロードバイクは本当にすげぇわ。
と読み取れるかも知れませんが、デュラエースが10速時代でしたっけ?
あの頃に出てたTIMEのフレームとかもかなり素晴らしいみたいなので、そういった真の乗り味というのは奥が深いなと思います。
今買うなら面白味ないかもですけど、アメリカ3大メーカーの「コレだ!」という旬のモデルを買うのが一番ハズレ引かずに済むと思います。
3大メーカー製品でもモデルチェンジ控えていて周回遅れに近いモデルもあるので盲目的に求めるのは損する可能性があるので、これから始めよう!
と思われている方は見極めてから買ってください。
Posted at 2020/05/27 13:45:31 | |
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