2020年05月29日
ロードバイクのホイール最前線はかなり激しい模様。
DT SWissも新しいハイエンド規格のハブをリリース。
180EXPというモデル。
これは先にオフロード界隈で採用された模様。
それだけ駆動部分に負荷が高いステージで採用されただけに、機構が単純かつ物凄く洗練されています。
細かく見ていくと理屈通りなら素晴らしいの一言。
多分レース界隈で使われて結果残している様なので、ポッと出のマイナートラブル系は恐らく大半クリアできていると思われます。
本当に安心して使うならあと1年くらい待てば堅いですが、最近の規格動向がとても早く移り変わるので気になって予算が許せばGO!!ですね。
180EXPの優れている点は、従来ならバネを二つ使って機能させているところをギアの組合せの妙でバネを一つにまとめる方法で実現。=軽量化とシンプル化。
フリー側のベアリング位置を従来の位置より外側に設置する事に成功。=ワイドトレッド化と似た働きにより駆動剛性が高まる。
ラチェットを受けるギアの歯数を従来の350と240では18Tが標準でしたが、180EXPでは36Tが標準。
これは52-36Tや54-39Tなどのプロが使うフロントチェーンリングの歯数から導き出されるクランクを回した時の駆動の「かかり」までの角度で最も理想的であらゆるシチュエーションで最も無駄が少なかった角度に抑えられる、脚を止めて空転で滑走する際のフリクションロスとの兼ね合いも含めて最もバランスが良かったのが36Tだった為だそう。
ハブ単体で見れば、オーソドックスな機構を用いながらも今のところこれ以上は無いんじゃないだろうか?と思えるほど作りこんできた印象を受けます。
実際に私はDT SWissの350ハブを二種類のホイールで体験しています。
ひとつめは、BontragerのAeolus comp5のリムを使った手組ホイールのリアハブ。
もうひとつは、Roval CL50 Discです。
350でも十分以上に使える。本当に。
カンパのUSBに匹敵する性能だと思います。
350はスチールベアリングなので回転抵抗という意味ではカンパのUSBに劣る筈なんですけど、実際に乗ると差は無いというかホイール自体の性能差かCL50 Discの方が明らかに速い(Racing Zeroとの比較)
登りだろうが下りだろうが平坦だろうが速い。
リムもスポークも絡むので一概に比較できませんが、それくらい優れたハブでなおかつお求めやすい価格…とは言い難いかも知れないですが、USBよりは安いんじゃないでしょうか。単体で買っても27000円くらいです。リアハブで。
350より軽量化が進んだより240で55000円くらいしちゃいますけど…。
そこで気になる180EXPのお値段。
なんと12万円↑(ハブ一個でこの値段です)
これは本当に12万円するのか鋭意調査中。ショップ行って聞いてきます。
180EXPを使ったホイール組んでみたいですわ…
240と350は240の方が性能高いとは言え、肉薄しているのでよほど予算に余裕がある方でない限りは350で良いんじゃないかと割り切れるんですけどね。
180EXPはここまで変わると一体どんな乗り味なのか気になりますね。
Rovalの一部ホイールには適用済みらしく、今年出る予定の新型CLXにも180EXPを使ったハブを搭載する予定みたいです。出るまでわからんけど。
てことは、私が以前予想立てた「CLX50が30万円で買える今はとてもバーゲンプライス」、同じく「CLX50と全く同じリムを使い、ハブを350にしスポークをコンペティションレースにして性能をさほど落とさずに価格を抑えたCL50が20万円で買えるなんて頭おかしい」という予想がヒットしたと思われます。
ハブでこんだけお値段UPしたら…次のCLXは40万円コースでしょ。
CLがまた出るかわかんないけれど、CL出してくれたとしても価格抑えるにも今度のハブはベアリング位置が変わるからハブボディから設計しなおす?
そこだけは350ハブを流用し今売ってるCL50と似たカタチになる?
…という事で、なかなか厄介な流れになりそうですな。
CL50 discもう1セット買っておこうかな…w
新型が出て価格がぁ…ってなったらソッコーで売り切れそう。マジで。
そして、タイトルにもあります通り何が言いたいかと言いますと…
DT SWissのハブ機構は非常に優れているんです。
でも手組前提の作りしているんで一緒に組むリムとの相性を選ばない様にオーソドックスボディ形状をしています。
ようするにフランジが小さいんすね。
DT SWissのハブを使っているRovalやBontragerにしろ、ボディはRovalやBontrager独自の設計のボディ使ってます。
11速化されてスポークの角度がおかしくなっちゃってホイールの設計が難しくなっちゃった昨今において、それを解決するべく様々なトライが繰り返されてきました。
偏芯リムもひとつの解決手段ですし、ハブフランジのワイド化も一つの解答だと思います。
偏芯リムは重心バランスが良いとは思うんですけど、実際にタイヤが接地しているのはタイヤの中心ですよね。
私はどうも偏芯リムは興味あるんですけどちょっとどうなんだろう?と思わなくもなく、一度使ってみて考えを纏めたいという欲求はあります。
でも、できるならスポークの角度の左右差を極限までなくして、テンション差も抑える事でバランス取れたホイールを狙うのであれば、画像は割愛しますが(ググって見てもらえたら助かります)Rovalなどが採用している左右でフランジの大きさが違うハブを作ってスポークの角度差と、スポーク自身の長さも短くしてやる事で、その不利側を大きく補う設計というのは実際に乗ってみて非常に優れていると実感しています。
こういうワイドフランジになったハブを使って手組ホイール作ってみたいです。
DT SWissの180EXPはその夢の筆頭候補なんですけど、一般に流通している商品は普通のフランジなんですよね。
ワイドフランジ出ないかなという希望を書きました。
ちょっと高いかもしれませんが、Rovalの補修用部品としてハブ単体で取り寄せて組むっていうのも手か…高くつきそうだけど…
それならRovalの完組ホイール買った方がええやんwってなりますよね。
そしてZippが28cサイズのタイヤ推しの様です。
もう28cの流れが来ているのか…。
まだ25cで良いんじゃないの?と思わなくもないですw本当に。
28c重いですよ。今のところ。
DOGMA F10だとリアのフレーム形状がアシメトリック設計で凝った形状しているのがネックになり、フロントは28cまで使えるんですがリアは25cで限界なのです。
2018年までフラッグシップだったハイエンドモデルであるDOGMA F10がもう最前線では失速する型遅れになっちゃうのか…
そこまで性能落差はないですけど、そういうイメージを持っちゃうって事です。
今まで以上に叩き売りが始まったらF10狙いが捗りそうですなw
(DOGMAユーザーの皆さまごめんなさい)
本当の意味で28cが定着するのはまだ二年は掛かるんじゃないの…とは思うんですけど、この流行り廃りが早すぎる流れは自転車業界のみなさんでちょっと考えないと、ユーザーが置いてけぼりになっちゃいますよ。
Tarmac SL4くらいの時期、そうそんなに前じゃないですね。
あの頃のロードバイク界隈では「これだけの重量で○○%剛性UP!!」と、重量剛性比ばかり追いかけて一般ユーザー置いてけぼりにして、実際に乗ると確かに剛性は高いが脚や身体への反力が凄くて乗っていて面白くない。速いけどw
みたいな流れになっちまわないか心配です。
そういう意味では過渡期ですが2018年にデビューした数々のモデルは、とても完成度が高いかも知れないって思っています。
次のモデルをいくつか観察して、2018年頃に出たモデルのどれかを買う!
買って大事に使う!!
というのはひとつの正解かも知れません。
今、とても優れたロードバイクが溢れています。
中には予約して入荷待ちしないと買えないモデルもありますが…(主にS-Works)
空気抵抗の数値や乗り味の軽快さ含めて、今最も優れていると言われているのがS-Works Vengeです。
ですが、私は実際の路面ではMadoneも侮れないのではないかと個人的に今は考えています。
インピーダンス損失を考えた際に、そういう調整をフレーム側で出来るのはMadoneだけです。
ここ一発!
という速さではVengeに敵わないかも知れませんが、ホビーで乗る以上はレース並に様々な路面やシチュエーションでロングライドする事にもなります。
そういった場面で、いちホビーライダー視点で身体への負担も抑えながら確実に前に進む(それも速い速度で)相棒として選ぶのは…
この数日間で色んな記事や性能を比較するモノを見て思ったのがMadoneやっぱすげぇな。って結論です。
スグには動かないですけど、次のMadoneが電動オンリーに割り切るとかそういう流れになったら、機械式コンポが使える現行Madoneを買いに行くかもしれません。
その時はProject Oneでw
Posted at 2020/05/29 10:09:14 | |
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