2020年11月13日
以前、石鎚山のあたりのライドに出掛けた際に、一緒に走っていたお世話になっている店長から「Racing ZEROのアルミスポークの公式寿命は3000kmと聞いてます」という貴重なお話しを聞きました。
店長も意外に短い寿命に驚いた!
というエピソードなんですが、聞いたきっかけは単身赴任へ行く事になるだろうと会社から聞いた事がきっかけで愛用しているRacing ZEROの走行距離が伸びつつある中で「耐久性ってどんくらいなんだろう?」と私が疑問を持ったからです。
単身赴任先でメンテなどが発生した場合(スポークの曲がりや折損など)かなりめんどくせぇなwというのが発想の元です。
すると、実際にあった事例を元に店長は話してくれたんです。
何やら、私と同程度の体重のある方でなおかつパワーもある人が同じ17cのリム幅を持つRacing ZEROを使って数々の山々を走っておられた。
走る頻度も私と同程度の、走っても土・日か日曜日を週に一回走る程度。
その方のRacing ZEROが一年足らずでスポークが折損。
これ、メーカー保証案件じゃないですか?とオーナーから相談を受け、今まで販売してきたRacing ZEROがこんな短期間でスポークがどうこうした事例がなかったので、店長もさすがに驚いてメーカーというか日本の正規輸入代理店に問い合わせた。
すると、正式回答というカタチで「Fulcrum(Campagnolo)のRacing ZERO(およびShamal ultraなど)に使われているアルミエアロスポークの設計寿命は3000kmです」
マジで…!!?
たしか、アルミスポークって一本2000円くらいします。
救いなのは構成本数が少ないくらいでしょうか。
それでも高いッスw
いまや、定価売りするような大型店舗でもCultベアリングを採用するモデル以外ならたいてい13~15万円で買えるお値段のホイールです。
スポーク張り替えで数万円要るなんて…
(ちなみに前16本、後ろ21本だったと記憶してます。
…(16+21)×2000=74000イェン。あれ、ホイールのお値段の約半額やんけw)
もうひとつちなみに、USBハブを上位モデルのCultベアリングハブに交換するのが定番です。Cultの方が高いですけど、USBも安いとは言え相対的には他メーカーのハブと比較して安くないので、どうせお金払うならCultで交換して体験したい!という向きが多いので、定番アップグレードとなります。
ウチの場合は、そのメンテ時期が発生するのはまだまだ数年以上先でしょうw
そこで、耐久性重視のカスタムホイールが作れないかな?
という発想に至り、Bontragerのリムを流用したカスタムホイールを作っていただいた…という流れに繋がるのですが、私がここで記事タイトルにもなるRacing ZEROの謎についてです。
公式が言う設計寿命を迎えるだろう走行距離は、とっくに突破しています。
いまだにスポークテンションを計測しても「問題ない既定値に近い数値」を発揮していまして、11速化されたホイールの定番として走ってるうちに発生する左右のズレが紙一枚分あるかないか?くらいの振れが出ていたので、ほんのり極わずかに増し締めしてもらいながらセンター出し直しと振れ取りをしてもらってる程度で今も快調に走っております。
先日の五月山を含むライドの時に妻が久しぶりにemonda SLRを走らせたい。
という事で、SLRにRacing ZEROをセット…というか、わたしが単身赴任先にBontragerのリムを流用したカスタムホイールを持ち込んでいるんで消去法としてRacing ZEROしか自宅にないからなんですけどねw
久しぶりに走らせても全く問題ない。
こまめに調整やメンテしている関係もあるでしょうけれど、新品の頃と変わってないだろうくらい調子が良い。
※改めて新品購入して比較したワケじゃないので、あくまでも素人の希望的観測含む感想ですw
むしろ、ハブの当たりが出だしている感じのものごっつ良い回転感で、そういう意味では新品より良いんじゃないですか?(回転性能に関しては)という感想を実際に回してみた元実業団選手だった店員さんや、店長からいただいております。
ここでいう「謎」とはスポーク寿命です。
アルミなんで金属疲労が溜まっていき、突然前触れなく変形したり最悪は破断したりするんでしょうか。
予備整備として、破断前にフル交換とかしたいところですが一本2000円という高価なお値段が我々の前に立ちはだかりますw
高速になるダウンヒル時にスポークが破損したら恐ろしい話しです。
今のところ、妻はDOGMAをメインに乗り、emonda SLRはサブで乗っているのであと一年くらいは様子見しても金属疲労が一気に溜まるほどの距離を走らないだろうと予測できるので、あと一年使ってから各スポークテンションなどを計測して交換に踏み切るか否かを決めようと思います。
Racing ZEROは剛性感が凄まじく、剛性「感」だけでなく現実として非常に堅いホイールです。
この転がり方を含めたフィーリングが好きで、確かに凄いホイールです。
ですが、スチールスポークを使った(敢えてスチールと表現してますが、SUSの仲間だそうです)カーボンホイールの総合性能の高さを体験すると、ホイールって剛性や堅さだけが大事じゃないんだな…。
というのも、素人なりに体感をもって経験しております。
難しい話しですよね。
これをきっちりと説明できる人って、本当にごく僅かです。
Racing ZEROは実際に買ってみて、乗ってみて名作ホイールだと思いますので、スポーク一本2000イェンと非常に高価ですが、予備整備含めて大事に使っていこうと思います。
補修部品が出る限り。
そのうち、リムのブレーキ面も摩耗が進んでリムのお引越し時期も来るでしょうね。
そんな感じで大事に使っていけたらなと思います。
Bontragerのリムを流用したカスタムホイールの方も、同じく大事に使っていこうと思います。
こちらは相当大丈夫っぽいです。
CX-RAYというスポークは、万能ではもちろんありませんがホビーユーザーにとっても随分とフレンドリーなスポークだなと思います。
主な理由は乗った時の独特の張り感と優れた乗り心地、圧倒的な耐久性です。
一本当たりコレも600円と安くないスポークですが、使える期間を考えたら逆に安いんじゃないか?とまで思えます。
使っている時に感じる優れたフィーリング込みで考えたらなおさらです。
Posted at 2020/11/13 10:47:55 | |
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