2022年03月13日
他の社員さんに一部の誰でもできる仕事を手伝ってもらっているんですけど、「手伝っている」という身分から重くなりたくないのか、チェックはしてくださっているんですけどそのまま手配できるほど踏み込んでないチェック図なんスよね~wwwww
なので、結局わたしが貴重な日曜日のライド予定を崩してでも出勤してチェック業務しているっていうねw
それはさておき、いろいろ面白い話しも聞けたのでストレス発散も兼ねてちょいと息抜きにブログでも書こうと思いましたw
先日一緒にさくらであい館~毛馬閘門まで一時間切りを達成する時に一緒に走ってくださった最近ロードを始めた若い人がいます。
この方、非常に熱心で機材に対する興味も持っておられてまして、現在いろいろ試行錯誤中です。
私の手持ちのROVALも試してみて、その次にとあるショップの試乗ホイールをお借りして最新型のシマノ製アルテグラグレードのホイールを装着して走られたそうです。
結果、アルテグラのホイールは思いのほかとても良かった!と言われてましたが、以下の内容も言われてました。
・アルテグラホイールの方が乗り心地が良い
・40km/h付近までとそこからの伸びはROVALの方が良かった
・良い意味でホイールがちょうどいい塩梅で柔らかいので脚当たりはアルテグラの方が良かった(=疲れにくい)
・そういう意味も含めて、ROVALはちょっと堅かった。
これを聞いてなるほどな~!と非常に興味を持ちました。
私は新型アルテグラホイールが未体験なのですが、自身の経験を踏まえて書きます。
それはROVALのRapide CL50discについてです。
・私にとってROVALは初体験となるカーボンホイールだったので、当初はとても素晴らしく感じた。実際に速くて、それだけで清滝峠のプライベートレコードを3分ちょいも短縮できた
・しかし、乗り続ける事でROVALに柔さを感じた
・特に下りでの柔さを感じた
・全般的に悪くないけど改善したいと思った
次に、上記の感想を持ってしまったので店長に相談してのむラボさんがブログで公開されているありがたい情報を元にスポークカスタムを依頼し、改善したCL50改で感じた事を書きます。
・柔さはあまり感じなくなった
・以前よりも貧脚な私はROVAL改で走る事で速くなったけど疲れ方が初めて剛性高いモデルに乗った時のような疲れ方を経験するようになった。
(それでも軽度な方の疲れ方とは記しておきます)
・下りでとても速い速度で安心して下れるようになった
・スポークがエアロスポークに変わっただけだけど、巡航時に感じる「無風状態」と私が勝手に呼んでいる脚を休めても速度維持できる領域が確かに拡がった
ROVAL CL50disc改しか知らない時は、これでも十分以上に満足いく結果だったのですが、その後にMadone SLRが納車されてBontrager Aeolus RSL37やRSL62を経験してまた見方が変わります。
まずは最初に経験したRSL37との比較について
・RSL37はリムハイトで13㎜差があるのに、リムハイト50㎜あるROVALと比較すると高速域では確かに多少CL50の方が楽な一面はある一方で、RSL37の方が横風に強く全般的に評価すると、RSL37の方が結果的に全域において省エネで走れている(=楽で速い)と感じた
・ホイール全体のシステム剛性の差か(チューブとタイヤは同じ銘柄)RSL37の方がホイール全体の剛性というかバランスが良くて、下りで特に安心感を持って下れる速度域が底上げされ、攻めた走りじゃなくてもRSL37の方が速い
・ホイールの軽さの差も手伝って、立上り加速の速度の乗り含めて全般的にRSL37の方が速い
・巡航時に足を緩めた時も、ハブの機構の差もあってかRSL37の方が若干速度の落ちがCL50改と比較して緩やかな感じもした…けれど、これはフレームの差もあるのかも知れない(Allez sprint comp disc(セミエアロ)と、Madone SLR(エアロロード)のフレーム空力性能差があるのは否めない)
・登りは完全にRSL37の方が楽で速い
しかし、RSL37はオールマイティに優れているとは実際の記録と照らし合わせても明確なのですが、軽すぎるが故に巡航時に踏んでいる感よりも回している感が強すぎて乗っていてちょっと「コレじゃない感」を感じていたのも確かです。
非常に贅沢な悩みですけど…。
そこでRSL51を発注する方が合理的なんですけど、せっかく手に入れたエアロロードなのでエアロロードらしさも体験したく、RSL62を発注しました。
RSL62との比較を書きます。
これはCL50改との比較も兼ねていますが、主にRSL37との比較です。
CL50改との比較
・リム重量は一本あたり40gちょいの重量差があるにも関わらず、発進加速時も踏んだ時に感じる「重さ」という体感値を別にして割と悪くないどころかRSL62の方が速いんじゃね?と思っちゃう程RSL62の発進加速は悪くない
・巡航速度を出すまでの加速と維持も非常に楽。
ぶっちゃけ、前輪のハブベアリングが逝ってる状態で後から「ああ、これはしんどかったんだw」と気付くんですけど、それでもRSL62は速かった。
正確にはMadone SLRが速いのかも知れませんけどw
・下りでの安定感は今まで体験してきたどのホイールよりもピカイチで速い。
それも怖いと感じる速度域がケタ外れな為、怖いと思わない完全に安全だと思われる落ち葉とかで若干スリップしたとしても「どうとでも対処できる」という余裕を残した状態で走れる速度域が驚くほど高い。
(=ワイドリムの恩恵か)
・登りは完全にRSL62の方が速い
現実に前輪のハブベアリング逝ってる状態で北摂方面などの登り区間のプライベートレコードは最近の前輪が酷いコンディションだった時も含めて更新していますw
前輪のハブはやく直って欲しい~wwwwww
もうちょい良い走りができるかも。
RSL37との比較
・登りは確実にRSL62<RSL37
これはまごうことなき真実
・発進加速もRSL62<RSL37
これも疑うことなき真実
・巡航は間違いなくRSL37<RSL62
・ホイールの剛性はRSL37<RSL62
ただ、これはRSL37が柔いんじゃなくてスポーク長さの差+味付けの差じゃないかなと思います。
RSL37はヒルクライムに性能を絞っていると思われますので、良い意味でスポークが絶妙に僅かに撓る事で脚当たりを良くして脚が残るように設計されているんじゃないだろうか?と素人ながらに思える程度の差です。
RSL62もリムハイトから想像する以上にちゃんと登れるホイールです。
Madone SLRのフレーム性能も相まってペダルを踏み込むと、踏み込む度にグン!グン!と実際に車体が前へ前へと伸びます。
なので登りのプライベートレコードもRSL62で更新していってますけど、これはMadone SLRとホイール剛性高い組合せで乗り込んだおかげで、私が踏み方含めて慣れてきたという側面もあると思います。
今、RSL37を装着して登りばかり攻めたらそっちの方がタイムが良い可能性はあります。
試すだけの時間的な余裕がないのが悲しいですけどw
・下りはRSL37でも感動するくらい良かったですが、RSL62の方が一枚上手
(=ワイドリムの恩恵だと思われます。タイヤの接地面積や力が加わった時の変形した時の形状がより優れているんだろうと思われます)
以上の感想を抱くにあたって思いついたのはやはり「体重」
最近始めた若い人と私の体重差は約35kgほどあります。
ロードバイクって車体含めて、ドリングボトルやツールケースを除いてペダルやライト類やサイコン含めて7.3~8.0kgくらいの個体が多いです。
そんな軽量なロードバイクに乗る人間の重量差が35kgも違うと別の乗り物に変わるくらいの特性違いを生み出していると思いますw
その為、若い人が感じた「ROVALは堅かった」(貸したホイールはスポークカスタムする前のノーマルスポークの方のスペアCL50discなので、私が最も柔いと感じた状態のCL50discです)
私の場合は、ソレしか知らなかった時はホイール自体が持っている総合的な性能から、レーシングゼロやAeolus comp5改しか主に長く使ってなかった時期にROVAL CL50discを経験したので十分に速い!すげぇ!
とは感じたものの、乗り込むウチに「ちょっと物足りないのかもしれない」と感じたのは事実です。
そしてスポークカスタムして満足いく結果を得たものの、その後に経験したBontrager Aeolus RSL37やRSL62を通じて感じたのは「それでもROVALはちょっと柔かったのか…!」という事実です。
何度か記事にしていると思いますけど、RSL37で感心したのは「本当に真っ直ぐ走るという事は、こういう事を言うのか!」というのがちょっと乗って一番真っ先に驚いた事実がコレです。
レーシングゼロやCL50discでも「真っ直ぐ安定して走っている」と思っていましたが、慣れとは怖いもので無意識にちょいちょい修正のステア操作を加えながら乗っていた事に気付いた(意識できた)んですね。
それはスポークの左右バランス含めていろいろ総合的に絡むのでしょう。
Allez sprint comp discのフロントフォークがターマックと同じカーボンフォークを採用していると言っても、モデル価格的にもコスト的にもきっとS-Worksターマックのフォークを採用しているとは思えません。
フォークの剛性差も、皮肉にも私の体重差によって体感として出てしまっている可能性があります。
立ち漕ぎしたり、長い下りを下った後でアレスプだとディスクローターがパッドに擦れてシャンシャンいったりしていたんですが、同じホイール(スポークカスタム前のCL50discも、スポークカスタム後のCL50disc改も)を妻のドグマF12にセットして乗ってもらうと、同じような負荷で走ってもディスクローターがパッドに触れてシャンシャンいったりしないんですよね。
まぁ妻の体重が私の体重の半分以下…という現実はあるにしても、怖がりな妻はダウンヒル時に緩くブレーキをあてききさせて下るというブレーキにとって酷な操作を加える事がわりとあります。
特にきつく長い下りになるとそれが顕著です。
最近は随分そういう操作しなくなりましたけど、慣れない時はそうでした。
そんな時でも、ドグマだとシャンシャンいわないんですよね。
これはフォークの剛性差が生み出すホイール保持剛性の差として現れてんじゃないだろうか?と素人ながらに思います。
Madone SLRもエアロ重視で薄い形状したフロントフォークしてますが、さすがレーシングバイクと思わず思っちゃうくらい、剛性は確かです。
SRAMのディスクローターが鉄製で軽さはシマノローターに一歩譲るものの、SRAMのディスクローターは非常に堅牢ですw
何かでぐ~っと力加えても(例えば工具などで)全然ビクともしませんw
あ、ちょっと話しが逸れましたが…
Madone SLRにCL50改をセットしてちょっと走りましたけど、敢えてアレスプなどでソレやったらディスクローターが熱で少し歪んでシャンシャンいうだろう操作を加えてダンシングなどで横力なども加えても、シュシュ…とちょっと擦る音はしますがアレスプみたいにシャンシャン言わないんですよね。
なのでフレームから統一して評価しないと平等性に欠けるのも事実ですけれど、ドグマF12にCL50discをセットして走っている時に妻が「ちょっとだけ下りがエモンダより怖い」と言っていた。
慣れの問題だろうと私は考えていました。
ドグマF12はエアロロードとピナレロは言ってなかったかも知れませんけど、エアロっぽいイメージでみんな買いますけど、空力性能的にはセミエアロと言っても的外れではないとは言え、エモンダSLR(2018)よりは空力的に優れているので思ったより速度が下りで出るので妻は怖がっているんだろうと思ってました。
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数回走ってみて妻がやっぱりちょっと不安というので回転バランス取りなどを実施する
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随分改善された!と喜ぶ妻ですが、やっぱりちょっとだけ路面状況とか条件合わさると不安な一面があると感想を述べる
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CL50disc改にホイールを入れ替える。
CL50disc改はスポークカスタム+回転バランスもタイヤ含めてセット時に調整済み
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安心して下れる!と妻は大喜び
この時点で、ROVALはちょっとだけ横剛性が足りてなかった可能性がやっぱりあるなーと、私自身の経験含めてそう理解しました。
その後に私のMadone SLRにRSL62が納輪されたので、余ったRSL37を試験的に妻のドグマF12にセットする
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あれだけダウンヒルは怖がって速度を控えめにしか走れてなかった妻が、無理せず怖くない範囲で我々のダウンヒル速度についてくるようになった!!
妻「今までで一番怖くない、なにこれ凄いやん!」
これで確信しました。
RSL37の方が左右バランス含めて良い意味で剛性が高い。
それでいて、乗っていて脚が残るようになったとも妻は言っておるので、非常に絶妙な、しかし不安感や恐怖心を覚えな微妙かつ非常に小さな撓みも活かして設計されていると感心しました。
スポーク減らして設計するよりも、多少カタログ重量スペックなどで不利になっても真面目にスポーク本数残した設計しているホイールの方が全般的に判断した時に良い結果残すんだなぁと実感。
それでも手組ホイールとして考えた場合はホイール一本あたり24本配置というのは、完組ホイールならではの攻めた設計ではあると思いますけれど。
非常に前置きと中間の説明が長くなりましたが、こういう経験と経験を通じて覚えた内容を元に考察すると…
私の体重で新型アルテグラのホイールで走ると「柔いw」と感じるだろうなぁという感想を持ちましたw
話しなげーwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
仕事に戻りますw
それにしても、ロードバイクの機材と乗り手との相性って奥が深い。
それに繋がるいろいろなお話しを聞いて面白みも感じました。
Posted at 2022/03/13 20:20:59 | |
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