ロードバイク界隈は、乗ってるフレームのメーカーやブランドに関連性のあるパーツで統一したい人が多いのは、今もあまり変わらないようです。
ツイッターでリムハイト35㎜のホイールでおススメありますか?
と質問されている方がいらっしゃったのでプロフィールを見るとTREKのドマーネに乗っておられる模様。
ツイッターのIDにも「TREK」の文字が入っているw
じゃあ、Bontrager(TREKの子会社、パーツメーカー)に抵抗ないだろうと思って、実際に自分が使って一番良かったと思う「Bontrager Aeolus RSL37」をおススメしたところ「S-Works Tarmac SL6です」とツイート。
スペシャのフレームにBontragerは抵抗あるのかw
スペシャ=ROVAL
トレック=BONTRAGER
というイメージが強いのと、さらに言えば2018年頃からロード始めたにわか者としても「BONTRAGER」は「TREK専用」みたいなイメージが強いのを肌で感じますw
しかし、実際に使ってみるとBONTRAGER製品は堅牢性が高く、耐久性にも優れていてカタログ重量で不利になるんですけど、スポーク配置本数をいたずらに減らさない実直な設計が功を奏してダウンヒル時の挙動やフィーリングなどで実際に感じる安心感などに繋がっていまして、派手さはないものの実質的に速く安全に走れるのは、私自身もRSL37経験ありますし良いと思うのですけれどねー。
妻のDOGMA F12に現在はRSL37を装着しています。
妻が乗るピナレロはイタリアのメーカー。
なのでイタリア系のフレームに乗られる方は、カンパニョーロやフルクラムのホイールを選ばれる方が圧倒的に多いです。
次いで多いのが使ってるコンポがシマノだから、ホイールもシマノのデュラエース。
というチョイス。
アメリカ製のホイール(ZippやBONTRAGERやROVAL(ロバールは元はフランスのメーカーですが))に抵抗あるのなら、コンポも日本製のシマノ日和って使うなやw
コンポーネントもカンパニョーロ(イタリア)で統一して乗れや!!
って思うのですが、カンパニョーロのコンポーネントは意匠含めてロマンあるのは…どころか、ロマン溢れるのは確かなんですけど信頼性がちょっと…
なんですよね。
特に電動コンポのスーパーレコード(最高グレード)でも、チェーン落ちするのが割と有名です。
走行中にチェーン落ちて大事な高価なフレーム傷モノになったら後悔どころの話しじゃないですからね…チェーンガード付けるにしてもですよ。
逝っちゃう可能性はゼロじゃない。
まぁそんな話しはさておき、スペシャとボントレだったらアメリカ同士でいいやんけw
と思うのですが、どうもちょっと嫌だったようです。
それなら他人に意見聞かずに自分の興味あるメーカーのホイール買えば良いやんw
と思うんですけどね。
S-WorksならROVALが最も堅実な選択肢じゃないすか。
メーカー統一性も問題なし。
ただ、私が最近あまりROVAL、ROVALと言わなくなった理由があるんですよね。
日本のユーザーも気付きつつあります。
ROVAL Rapide CLX32・50・64世代の時にS-Works VENGEが強すぎてスペシャブームみたいなのがあって、完成車付属品でROVALも市場に出回ったんですね。
完成車外し品をヤフオクやメルカリなどで流すユーザーも多かったので。
その時に、ROVALのハブに初期不良があったのです。
私もCL50 disc(CLX50とほぼ基本設計を共通するので同じ問題がおきていました)で経験しました。
RSL62でも同じ現象だったんですけど、前輪ハブのエンドキャップが紙一枚か二枚くらい?の微妙な寸法分だけベアリングを押してしまってベアリングの回転抵抗が増えてしまう。そしてベアリングの寿命が縮んでしまうという問題。
ファーストオーナーならメーカーの保証なり何なりでサポートを受けられる可能性が大(Specializedに関してあまり知らないのですみません)ですが、完成車外し品などで買った人はそのサポートを受けられない可能性が大。
というかほぼ受けられない。
その問題を解決できる技術力のあるショップにお世話になっていれば、全く問題なく優れたホイールとして使えますが、そうでなければただの欠陥品です。
こういうレース用機材なので微妙な問題は付き物ですけれど、安くない金額払って買ってるので、そういうのが頭では理解できても気持ちは別ですw
こういう問題があるので、そのドマーネ乗りの方がS-Works SL6に乗っているからと言ってROVALを手放しでおススメできません。
TARMAC SL6を中古で買っている可能性が大きいからなおさらです。
ROVAL製ホイールを買って、その対策が施された個体に当たれば良いですが、先ほど書いた理由でセカンドオーナーからサードオーナー…という感じで、個人で問題解決に至らなくて回転渋いのが嫌で放出、次のオーナーもCLX系ホイールはceramicspeed社のごっつ回転に定評のあるベアリングが入ってんのにゴリってるやん!?
ceramicspeedのROVAL純正採用ベアリングを買おうにも、ひとつ12000円
前輪分で二つ要るので24000円+自分で圧入などの抜き替えできない人なら工賃も要る。
中古でCLX系ホイールを買われる方はだいたい相場で12~15万円で買われます。
そんな人がベアリング交換に24000円も出すかな?
出す人もいるでしょうけれど少数派でしょうね。
そこで非接触式スチールベアリングに打ち替える人も居るでしょうけれど、エンドキャップ干渉問題を解決してなければ結局ソッコーで再びゴリる。
これがドマーネ乗りの人がクリアできるかわからないのでおススメできない理由のひとつ。
次に、ROVALは優れたホイールですが設計で冒険しすぎで、スポーク配置本数が少ないのが特徴です。
乗り手との相性によって、それが悪い方向に作用する事もあります。
私は初めてのカーボンホイールだったので、その優れた素性で清滝峠のヒルクライムタイムを一気に3分ちょい縮められましたが、なんとなくダウンヒル時などに不安感を覚える事があって初めてホイール回転バランスを取ったり手を施した初めてのホイールでもあります。
素人なんで「なんでだろ」とおぼろげながらに疑問は持っていても原因はわからず。
のむラボさんのありがたいブログ記事を読んで原因がわかり、のむラボさんの記事で公開されている内容でお世話になっているショップ店長にスポークカスタムを依頼して違和感を払拭できた。
という経験もあって、余計にROVALはおススメできないんです。
その違和感に疑問を感じず「こんなモン」で乗ってる方もいらっしゃいますけど、割とみなさん敏感でそれぞれの方法で対処されているユーザーさんが多いのも確かです。
次に、現行モデルのROVAL
ROVAL Rapide CLXと、ROVAL Alpinist CLXという製品があるのですが、空力他で優れた性能があるのですけれど、先代のCLX32・50・64世代の製品よりもさらに攻めた設計のせいでスポーク配置本数がさらに少ないw
これが乗り手を選ぶ要因になっているみたいで(ロルフプリマのダブルスポークホイールみたいなものでしょうか。違うか?w)やはり、それを知っている以上は安易におススメできない。
そうなると、他の選択肢としてカンパニョーロ、フルクラム、シマノ、DT SWISS…ZippやVisionなど他メーカーになる。
ブランド統一性とか気になされるんなら、その辺どうぞとは書きました。
あえてROVAL抜いてる事で疑問を感じて調べてくれたら良いんですが…
これ、わざわざS-WORKS買ってる人に直接言うのははばかれますからね…
ありがたいと思ってくれる人なら良いですけど、大抵は「ウザッ!」で終わりですからねw
私は一瞬嫌な思いしても、ありがたいと思う方の人間です。
それで四輪でサーキット走行している時にいろいろ教わって大事に至る前に助かった事も多かったので。
もっと割り切って考えると、こういう質問している人って自分の中で既に答え決まってるんですよ。
その背中を押す意見が出るかどうかを試しているだけなんですよね。
それに、今はデリケートな時期であのカンパニョーロがWTOでちょっと問題あるみたいですし…
あの手堅い製品を出すので定評のあるカンパが意外ですけどね。
リムにクラック入る問題がぼちぼち出ています。
購入からファーストオーナーで一年以内だと、リムの交換を保証で行ってくれるみたいですが、セカンドオーナーや販売から一年以上経過している人は…泣ける問題ですね。
路面に接するところから近いところがクラック入るならまだわかるんですけど、内側からクラック入っているので…近年の軽量化戦争にカタログスペック上見劣りする数値を掛けないので、カンパにしては珍しく攻めた設計したんでしょうか。
素人界隈ではその理由がわからないのでなんとも言えませんが、それが個体差の問題なのか本当に問題なのかで捉え方の大小が変わりますけれど、それ以上に35万円を超える投資になるので、イチ素人としては選択肢からちょっと外れてしまうのが正直なところ…というか、私個人の考え方です。
初めてその画像をツイッターで見た時は衝撃が走りましたねー。
信頼しきっているメーカーだけに。