キングジデコはフロントギアをシングルで組んでいます。
ロードバイク関連の記事で1xと表現されている組み方です。
グラベルロードなので、グラベル道を走った際。
無用なトラブルを避ける為にフロント変速をなくして1速で組むのが現在のトレンドです。
フロント一速で組むことで抑えられる・もしくは避けられる…トラブル事例を挙げます。
・前輪が巻き上げる小枝などがフロント変速機に巻き込まれたりして最悪破損するのをなくせる
→変速機がないので、そのまんまですねw
・荒れた路面を走る際に生じる振動などが原因でチェーン落ちする確率を下げる
→フロント変速の都合を考えなくて良いので、フロントシングル用のチェーンリングは歯の形状そのものがフロント二速用とか三速用のチェーンリングと違います。
より確実にチェーンと噛み合いするように歯の形状が形成されています
マウンテンバイクでは、もっと前からフロント変速をなくして組むのが主流になっています。
一生懸命走っている時にチェーン落ちしたら…咄嗟に脚を回すのを止めれたらまだ被害は最小に抑えられますが、気付くのが遅くてトルク掛けちゃうと最悪の場合はフレーム破損に繋がります(主にカーボンフレームの場合)
そういったリスクを抑える為にグラベルロードはフロント変速をなくして、一速で組むのが主流です。
キングジデコは太いタイヤを納める為に、チェーンステーがかなりぐわっと拡がっています。
なのでフロント一速で組むとあまりに大きなチェーンリングだとチェーンステーと干渉する形状なので、組めるチェーンリングは42Tが限界の大きさです。
特殊な組み方をして大きなチェーンリングを組んだ場合…
経験ないので予測でしかありませんが、フロント二速組んだ状態と近しい状態になるので、スプロケのローギアを実質使えない状態になります。
使えない事はないですが、ネット記事などで見られる「たすき掛け」状態になっちゃって、チェーンに負担が掛かる一方で抵抗が増えて効率が落ちるのと、スプロケなどの歯を摩耗しやすくなって各部寿命を縮める恐れが高くなります。
また、リアディレイラーのゲージにも負担を掛けるので繰り返し使っていると最悪な場合、リアディレイラー破損に繋がります。
こういったケースでゲージが折損…もしくはもげた場合は、ホイール破損+フレーム破損につながるリスクを抱えます。
リアディレイラー破損に繋がる確率は低いですが、まっとうなセッティング状態と比較して良くない事実には変わりません。
フロント一速で組むので、ロー側のギアを実質使えない状態にしてまでチェーンリングを大きくしては本末転倒ですw
「たすき掛け」が駆動系に良くない為に、Di2やeTAPなどの電動ディレイラーだと特殊な設定(ユーザーの自己責任において)をしない限りは、機械側の制御デフォルトとしてアウターローを選択できません。
フロントがアウター側で、リア変速を一番低いところまで下げようとシフトレバーをいくら操作しても「ピピッ」等の警告BEEP音が虚しく鳴るだけで操作を受け付けません。
シンクロシフトなどの設定を行っていると、アウターのままシフトダウン操作を加えるとフロントをインナー側に落としながらリア変速を二枚ほどギアを上げて自動的にさっきより低いギア比かつ、クランク回している脚に違和感を感じるような変速とならないように変速してくれます。
モーター駆動でパワフルな変速を行う電動ディレイラーで繰り返しアウターローの様な機械に負担のかかる変速を使うと紐引っ張って変速する機械式より負担が大きく、マジでリアディレイラー破損に繋がるリスクがより大きい為に、こういう制御になっています。
話しが脱線しました。
すみません。
こういった機材側の理由から、私のキングジデコはフロントチェーンリング42Tで組み、店長の発注ミスからとりあえず凌ぎで使えるアルテグラの11-32Tスプロケを組んでいます。
ロー側のギア比がこれにより、男前なギア比になっちゃって登りが苦手な私にとってスパルタン寄りな設定になっちゃってる話題を以前書きましたが、今回はトップギア側の話しをしたいと思います。
前置きが長くてすみませんw
フロントが42Tとギア比が低い関係で、私程度の脚力でも平坦において割とすぐにトップギアから一枚下の12Tのギアか、トップギアの11Tのギアに入っちゃいます。
グループライドしている時は、私のまわりは純然たるロードバイクに乗る方たちばかりなので巡航速度が結構速いんです。
最近は特にw
なので、ついていく為に私も必死に踏みます。
そうなると、結構長い時間トップギアの11Tか一段下の12Tで踏み続ける事が多いんです。
マドンに乗っている時に「うっかり」トップギアに入っちゃってる。
って時があるのは確かですが、キングジデコより遥かに高いギア比となるので、トルク型の私は低ケイデンスでゆるゆると踏んでるケースが多かった為にキングジデコで感じたようなフィーリングまでは体感できなかったんです。
ちょっとだけ「おや?」と思うところはあっても、ここまで感じなかったんです。
ガンガン踏んでいってたら、同じ感触を感じていたと思います。
マドンより長時間、ケイデンスも高めの状態で踏んでいかないと純然たるロードバイクに乗るライド仲間の人たちについていけない。
ギア比とケイデンス(回転数)で計算されたらわかりますが、巡航速度は40km/h近いかちょい超えのケースがそれです。
そういう状態でわざわざ記事にするほど「何を感じたのか」
なんかね、ちょっとね。
効率悪いんですよ。たぶん。
14Tとか13Tのギアを選択している時は、いつも通り知ってるロードバイクのフィーリングのソレです。
ギアが高い分、ちょっと重いですけど。
キングジデコの場合はフロントが42Tで、普通のロードバイクと比較してギアが低いんでそこまで重いとは感じませんが、普通に漕いでいる感覚で違和感なく乗れるんですよ。
でも、そこより高いギアとなる12Tとか11Tになると、なんかごろごろごろごろ…というとベアリングが逝ってるみたいな印象を受けられると思うので、違う表現をすると…ぐるぐるぐるぐる…ていう感じですかねw
文字で表現するのが難しい。
なんか微妙に非常に小さいんですけど、振動が伝わってくるんですよ。
恐らく小さいギアにチェーンが噛み合ってる関係で、チェーンの曲がり具合が非常に小さくなる為に、そこで回転抵抗が発生しているような雰囲気を感じます。
んで、チェーンリングが42Tって小さいんで踏めないまで抵抗を感じるワケじゃないんですよ。
踏んで巡航はできるんですけど、なんか疲れるんですよね。
42T÷11T=3.8181…というギア比と同等な、マドンの場合だとまるっきり同じにはならないですけど、マドンだと48T÷13Tだとか、48T÷12Tで踏んでる時の方が楽です。
52Tのチェーンリングを組んでいた手放したアレースプリントの場合だと、52T÷14Tで踏んでる方が同じくらいのギア比のキングジデコでトップギアで踏んでる場合より体感で楽です。
チェーンがギアに噛み合うように、曲がって噛み合いますがその曲率が低い方が抵抗が少ないっていう事実があるんですよ。
その差は無視できないかな…と、乗っていて思いますね~。
トップギア使わないと巡航速度が保てないんで、体力があって踏めるうちは使わない手はないんですが、乗っていて感じるフィーリングはあまり良くないです。
特にトップギアの11Tが、走るのやめよう…って思う程じゃないですけど、ギア一段下げてケイデンスもっと上げて速度保とうかな?なんて考えるほどでもないんですけど、乗っていて「ふーん、なるほどねw」なんて考えちゃう程度には、そういうフィーリングです。
なので、前置きと説明が長くなっちゃいましたが。
最近のスプロケはそれ用のリアディレイラーを組む必要はありますが、随分と大きなギアを備えたスプロケがリリースされています。
グラベルロード用のスプロケだと、シマノGRXの場合は最大42Tの低いギアが組まれたスプロケを選択できます。
その次に選べるのは急にギア比が高くなって34Tを備えたスプロケになっちゃいますw(フロント二速用のスプロケ)
そういうスプロケを選べる・組める機材ならば、フロントチェーンリングは54Tという巨大なギアを選んでも、54T÷42T=1.2857…というギア比になり、52-36Tセミコンパクトを組んだフロント二速で、11-28Tスプロケを組んだロードバイクで走るのと同等のギア比となります(36T÷28T=1.2857…と、奇しくも全く同じでしたw)
激坂続きだとさすがにこれでもしんどいです。
脚力のある人ならその限りではないですが、私のようなサンデーライダーの場合は楽しく乗れるけど勾配のキツイところではちょっとしんどいかな。
それくらいのギア比になります。
フロントチェーンリング54Tはやりすぎにしても、52Tで組んで乗れば52T÷42T=1.23…となって、フロントコンパクト(50-34T)を組んでスプロケも同じ11-28Tのロードバイクの場合の34T÷28T=1.21…よりは若干ギア比が高いですが、結構イイ塩梅の低いギア比で、低すぎないギア比構成にできます。
このくらいチェーンリングを大きくできると、例えば54Tの場合は54T÷14T=3.8571…というギア比になって、キングジデコのトップギアと似たギア比になり、上にまだ三枚ギアを残している状態で巡航できます。
この差は、実際に乗っていると非常に大きいです。
通常のロードバイクの場合、最近はスプロケが大型化されてきた…
とは言っても、Maxで11-32Tです。
54T÷32T=1.6875となり、男前を超えて苦行クラスに登りがきつくなりますw
なので、グラベル用コンポを組んでないロードバイクでフロント一速化してでかいチェーンリングを組む場合は、筋肉が解決する。筋肉しか勝たん。
って状態に陥りますw
あ、話が逸れちゃった。
フロントシングルで気持ちよく走れる領域を拡げるなら、フロントチェーンリングはできるだけ大きな歯数を選べるように、リア側の変速を考えないとダメ…ってことまで厳しい話題ではないですけど、できるだけ機材への負担を抑える為にもそういう考え方で組んだ方がよさそうだ。
そんな風に、個人的に感じました。
んで、ちょっとググってみたら。
やっぱりトップ11Tや12Tは駆動を掛けて走る際に「ちょっと効率悪い」って話題がネットで散見できますね。
当たらずも遠からずって感じでしょうか。
これからフロントシングルでロード組もうかな。
って人の参考になれば幸いです。