cannondale SUPERSIX evoがフルモデルチェンジしました。
新型SUPERSIX EVO紹介記事
Y'sロード福岡天神さんの記事です。
非常に読みやすく素晴らしい記事です。
この紹介記事で気になったのが
「従来型のEVOから45km/h走行時の走行抵抗を12W低減を実現しました。
これは「一般的なエアロロードバイクよりも速いことを意味し、ともすればバイク重量が1キロも軽量化するのです。」
という一文です。
これは公式HPでも書いてあったと思います。
一般的なエアロロードって具体的にはどのモデル指してんだろ?w
という事と、最近のエアロロードは軽量系モデルと比較して「重い」とは言ってもですよ、ほぼほぼUCI規定の「車重6.8kg以上にしなければならない」と規定されている車重の加減ぎりぎりいっぱい付近で組めます。
それも重量で不利なリムハイト60㎜前後のディープリムを装着してその重量です。
どこが1kgも差でるの?
スシエボのフレームだったら、エアロロードと同等のリムハイトを誇るディープリム装備した上で1kgも差が出るってんなら、UCI規定のレース出る為には1kgものバラスト積まないとレースに出れないほど軽く組めるの?
ってケンカ腰になってますが、言ってる事がむちゃくちゃですwwwww
そんなワケないだろ
私が乗るGen6世代のMadone SLR
普通のエアロロードよりも重量的に不利となる、後輪側の路面のアンジュレーションを普通のモデルより減衰しインピーダンスロスを抑える「ISO SPEED」という機構まで積んで組んだ当初のペダルレス重量は7.3kgでしたよ。
普通じゃないエアロロードでもここまで軽いんですよ?
ISO SPEED積んでなくて、エアロ形状のシートポストを採用しているったって絶対的にはマドンより軽くなるだろう他のエアロロードなら、もうちょい軽いですよ実際。(200~300gくらい差があります)
いくらなんでもcannondaleは大げさに言いすぎだろうw
なんなら、その言ってる事の根拠となる実際に比較対象にしているモデル名と、そのモデルの組み方で実測値重量を書いた上で、同等の装備をした時にウチの新型SUPERSIX EVO LAB71はそのモデルより実際に1kg近く軽く組めてますよ!
ほら!!!!!!!!!!!
って具体例示して欲しい。
ぶっちゃけ、フレーム重量810gと公表している時点で完成車重量ってのは重量を計算しながらバラ完したことがある人ならだいたい察しがつきます。
SUPERSIX EVO LAB71よりフレーム重量が現実的に軽い現行のエモンダSLRでさえ、車重6.8kg付近で好きなホイールを装着して組みたいな…って考えた時、最高グレードのコンポーネントで組んで、最高のエアロ軽量ハンドルをチョイスしない限り実現しません。
ちなみに、現行エモンダSLRのフレーム重量は塗装込みで795g前後です(フレームサイズ56)
塗装なしの公表値で、695gです。
その時点でスシエボとエモンダを比較して、スシエボの方が重いんですけど…w
一般的なエアロロードより、本当に1kgくらい軽く組めるんか?
応えはノーです。
大げさに宣伝しすぎッス。
ここは個人的には記事見た瞬間に飲んでた麦茶を噴きました。
次に、一般的なエアロロードと比較して優れた空力性能という下りですが、ここも疑問。
風洞実験した数値で言えば、具体例を挙げると
現行エモンダSLRにRSL37(ホイール)を組んで45km/h走行時に227Wの抵抗
私が乗るGen6世代のマドンSLRに、ひとつ前のモデルとなりますがxxx6(ホイール)を組んだ状態で45km/h走行時に212Wの抵抗
その差、15Wです。
キャノンディールの言ってる12W低減と近い差。
現実の世界でライドしていて、私の乗るマドンで巡航速度をじわじわと上げていく(スプリント加速ではない)時に、35km/h付近から上の伸びが現行エモンダSLRに乗る先輩(奇しくもホイールはRSL37)が空力的に有利な私の後ろにいてドラフト効果を受けながらでも、私のマドンの方がスッと1車分は前に出るんですよ。
空気抵抗は速度が高くなるほどその差は大きくなる。
45km/hよりも速度の低い35km/h付近かつ、エモンダSLRは私の後ろを走っていて先頭を走る私よりも空気抵抗が少ない状態で走行していても、35km/hより上の速度へ加速していくと、マドンの方が速度が乗るその伸びが優るんですよ。
なので、実体験に基づいて私が以前から思っていたのは…
記事にはしてなかったですけれどねw
風洞実験で出る結果は事実。
事実である事は間違いがない。
ただ、様々な外乱がある現実世界では風洞実験のような綺麗な結果が出る方が稀ではないだろうか。
と思うところがあったんですよね。
なので、cannondaleの宣伝文句である従来型よりも12W削減した。
一般的なエアロロードよりも速い…
というのは「風洞実験下においての数値を見る限りはそうかもしれないな」
とは、思います。
そこは否定しません。
しかし、そういう宣伝するなら従来型のモデルの45km/h走行時の抵抗値は2〇〇Wです。
今回の完成車アッセンブルでの結果は、2〇〇Wで12W削減成功しました!
って具体的な数値を宣伝文句で書けばいいのに。
なんではっきりと書かんの。
これはcannondaleに限らずどのメーカーも一緒ですけどねw
なんか今回はツッコミやすかったんで書きました。
その点、Specializedはグラフの縦横比でちょっと嫌らしい表現してさも自分とこのモデルがかなり有利!に見えるような細工はされてますが、その抵抗値とかはある程度はっきりと書いておられたんで今となってはその点については好感がもてますねw
雲をつかむような文章の書き方じゃなかったんで、その点は良かった。
そして実際にTarmac SL7は現実世界で速いですから。
そういう点ではSUPERSIX EVOも現実世界で速いモデルです。
なので、そんなこすい宣伝の仕方せんで良いんちゃうんw
と残念に思っちゃうんですよ。
良いバイクだろうと思うだけに。
でも、思うところがあるんですよ。
なんでcannondaleがそんな宣伝の仕方したか。
価格がDOGMA F12DISKを超えました。
フレームセットで850000円です。
完成車価格で1800000円です。
吊り上げた価格への説得力を持たせる為じゃないか?なんて勘ぐっちゃいました。
ここまで、結構好き勝手言ってますけどカタチ的には今回のスシエボは好きです。
ヘッドまわりのクラック入る可能性のあるノブ問題がメーカー側で解決していたらなおさらGOODですね。
あと、ハンドルがmomoデザインなのがグッときますw
基本的には、cannondaleのスシエボは常に気になる存在ではあります。
個人的には今はタイミングじゃないですが、そのうち購入して乗っているんじゃないかな?と想像しています。
それくらい好きなので、ここまでの文章に他意はありませんw
ただ、優れたバイクなんだろうから正しく伝えたらいいやん!
と思っただけですw
※追記
専用のボトルケージと、専用のボトルを使う事で本来のエアロ効果が発揮されるそうです。
…そうか、ボトル何使ってるのか?
とかそんなんでも空力変わりますね。
風洞実験でテストしたテスト車両と全く同じアッセンブルじゃないから、私のマドンとライド仲間(先輩)のエモンダでは、テスト車両で出た結果とまた違った空力特性だった可能性は大きいですね。
それにしても、SUPERSIX EVOよ…。
大人気で、ハイエンドモデルであるLAB71は予約分も完売されて予約すら受け付けられないとか。
cannondaleの人気すげぇなぁ。
・これからは圧入BBの時代!(キリッ→今回、スレッドBB(ネジ切りタイプ)に原点回帰
cannondaleさんが業界をリードして圧入BBを採用したと何かの記事で読んだ記憶があるのですが、圧入BBやめるに至って何か特別なコメントがなかったのか調べてみようと思いますw
・最もエアロ効果が高いのは〇パイプだ!
これ、本当に言ったのかどうかまでは裏取ってないのでわかりませんが、マジならなかなかですcannondale
最後までエアロロードに手を出さなかったのも頷けます
今は業界をリードするSYSTEMSIXというエアロロード出してますけどね。
最近までエアロ系ジャンルはガン無視だったのに、やるとなると業界トップクラスの空力性能を誇るロードを出す…
やる事が極端なんよw
そんなんも含めて、男前な一面があるから…ってのと、乗ると王道のロードバイクらしい乗り味だから人気あるんでしょうね。
一回だけ、内装レイアウトになる前のSUPERSIX EVOにご厚意で乗らせてもらった事があります。
詳しくないんでどれくらいの時期のモデルなのか…までは知らないんですけど。
確かに男前な乗り味だったと思います。(うろ覚え)
うろ覚えってあたりが逆に凄いんですよ。
嫌なところがなかった、普通じゃない普遍性を持つ。って事の裏返しなので。
なので、記事でも書きましたけど今は買えるタイミングじゃないんですけど、いつかcannondaleのモデル一台買ってるんじゃないだろうかなぁ?
って漠然と思う事があるのです。
実現するかどうかはわかりませんけどw