2023年06月01日
2018年に興味を持って入ったロードバイク趣味。
クロモリ製に関しては妻のJAMISくらいしか経験ありません。
アルミ製に関しては妻が乗っていたEmonda ALR5と、私が乗っていたAllez sprint comp discしか経験がありません。
カーボン製に関しては、Emonda SL5とKignzydecoがミドルグレード。
妻のEmonda SLRとDOGMA F12 DISK、Madone SLRがハイエンドモデル。
マウンテンバイクは、Procaliber 9.5しか経験がありません。
Procaliber 9.5に関しては、カーボングレードがOCLV mountainと表現しているだけで、一体どれくらいのグレードなのかさっぱりわかりませんが価格帯からしてミドルグレードでしょう。
ブログタイトルの「カーボンとは…」を説明する為に、経験がそんなにあるワケじゃないんですけど各素材ごとのフレームに乗って感じた感想を私なりに書きたいと思います。
・クロモリ製フレームについて
妻が乗っているJAMIS RENEGADE S5は、フォークがカーボン製。
フレームはレイノルズ520菅を使用しています。
いわゆる、レイノルズ520菅とは通常のレネゲードS5には用いられないひとつ上のグレード用のフレームに用いられる鋼管です。
そこそこ強度がある鋼管とは言え、焼き入れされてないグレードなので堅すぎず柔すぎず…を地で行く乗り味です。
手で持つと重いのは実重量があるのでその通りなんですけど、手で持った時の印象よりは軽快に走れます。
ただ、重量はあるんでヒルクライムは楽かと言われたら、想像よりは楽だけどやっぱり重量なり…という回答になります。
しかし、そういうネガティブな面を踏まえても何だか不思議と楽しいんですよ。
バネ感…というと都合の良い表現ですけど、それがクロモリ鋼の特性なんでしょうね。
店長に組んでもらった手組ホイールに交換して乗ると、さらにJAMISの良さが際立つ良い乗り味になって楽しいです。
・アルミ製フレームについて
妻が乗っていたEmonda ALR5に関しては、もう記憶が古いのとあまり借りて乗らなかったので割愛します。
私が乗っていたAllez sprint comp discに絞って書きます。
巷で言われるほど、乗り味がビッシバシ…ではないのが印象強いです。
意外と距離乗ってもそんなに乗り心地が厳しいという事はなかったのです。
ただし、反力が割とあるので脚は喰われます。
その代わり、価格帯の割に結構小気味の良い加速を披露します。
なので、価格を抑えながらも速いモデルに乗りたい。
そういう向きなら、中途半端なカーボングレードのモデルを買うならアルミフレームを買うというのはアリな選択肢だと思います。
ただし、モデルによっては想像しているより「賞味期限が短い」という特性も持っています。
それはアルミ合金が持っている宿命みたいなものですね。
特にロードバイク用のフレームは、重量がそのまま速さなどの連想イメージにつながるんで剛性を持たせながら軽さも追求した作り故に、構成されるフレームのパイプ厚は薄くなりがちです。
薄くなる事で要求される溶接技術や難易度が飛躍的に上がり、現状の優れた製造技術をもってしても個体差があるように耐久性にも個体差があるみたいで、様々な事象をSNSを通じてネットでも見れます。
その気になって探してもなかなか検索にひっかからないですけれど、日々ツイッターなどを流し読みしていると…現実におこった事象を見れる事があります。
それを踏まえても、普通の人ならそんな「寿命みたいなもの」に自身が遭遇するまでの距離数と乗車回数と負荷を掛けられる人ってのは「稀」だと思いますw
まぁそれでも、現実としてそういう事がある。
というのは認識しておいて損はないと思います。
※カーボンとは
いよいよ本題です。
ロードバイクに用いられるカーボンフレームは、ミドルグレードもハイエンドモデルも基本的にはドライカーボンに属する種類の生産方法でつくられています。
TIMEは、RTM工法で生産されているので厳密にはドライカーボンではありませんが、今となってはそういう製法を採用するメーカーの方が稀です。
昔と違って現代のカーボンフレームは、素材が持つ特性として「予想外の方向からの集中応力に弱い」という特性は残っていますが、10年前くらいまでのモデルのように神経質に扱う必要はさほどありません。
さほどないと言っても気を付けて運用した方が良いですけれどね。
安くない製品なんでw
不注意からパリンといっちゃって(´・ω`・)エッ?ってならないようには、最低限気を付けて使う必要はあります。
ネガティブな一面から書きましたが、やっぱり現代で乗るならカーボン製は一度は体験した方が良いかもしれません。
10年前くらいの、中途半端なグレードのカーボンフレームに乗るくらいなら…
というのは相変わらず要素的な話としては残っているものの、現在のミドルグレードでそこそこな価格の製品ならば、ちょっと前のそういう話題は忘れて良いくらいには良くできています。
そして、現在は「空力性能」に重きをおかれているトレンドもあってフレーム性能は無視できないけれど、イチ素人が乗るならまずその形状がもたらす最新モデルの空力性能にまず助けられるっていう事実はあります。
そして、身体が弱い時期はミドルグレードの良い意味での「柔さ」に助けられるのも事実です。
乗り慣れてからも、初心に返る気持ちで最初に買ったEmonda SL5に乗るとカスタムした手組ホイールの優れた乗り味に助けられているってのも事実としてありますが、素直な乗り味で今乗っても楽しいってのもあります。
そしてハイエンドモデルですが…
ホイールは明らかに体感しやすく、どんなモデルでも規格さえあってれば良いホイールを装着(交換)できるので良いホイールを買った方が手っ取り早い。
って先入観がありますけれど、本当に良いフレームはフレームがもたらす速さの違いってのが体感できるほど違います。
ホイールもそのフレームに合った良いホイールを使う方がより長所を伸ばしあう相乗効果でよりよい結果を生みますけれどね。
ハイエンドモデルでもモデル毎に特徴があるので一概に言えないんですけれど、TREKのハイエンドモデルで体験を書くと、剛性は確かに高い。
しかし、乗り手が「こいつは扱えない…」と気持ちが負けるほどの乗り味はなくて、フレームが自身の性能の特徴をガンガンにアピールしてくる事もないんです。
あくまでも黒子に徹しているんです。
主役は乗り手なんです。
そして、Madoneのようなエアロロードでも乗り味がオールラウンダーモデルのように素直で「エアロモデルだから」という注釈が要らない素晴らしいアジリティも備えています。
それでいて相反する要素なんですが、高速域の走行の際に高度な安定性をも持ち合わせています。
ホイールベースはエモンダなどと変わらないんですけれど。(機動性重視なジオメトリーではあります)
そして、ペダルを踏み込む。
ペダルにかけた力を余すところなく路面に伝えるようなフィーリングで、グンッ!と車速が伸びます。
ヒルクライム時も同じく、グングンと車体を前に前にと運びます。
要するに、乗り味を楽しむという意味でも現代のカーボンフレームは他の素材で作られたフレームに決して劣らない優れたフィーリングを発揮しています。
それでいて素材的に形状の制限がUCIが定めるレギュレーションに縛られているだけで、自由度という意味ではかなり優れた素材でもあります。
そんな特徴も手伝って、風洞実験で現れる空気抵抗の数値はひとつの目安ですが、現実世界で速いのは優れたカーボン製エアロロードです。
それも楽に速いんですよ。
ただし、剛性が高いってのは確かに事実としてあるんで慣れるまでは走り終えた後に「踏み負けているのかも?」と考えちゃうくらいにはハイエンドモデルはどのモデルも堅いですが、カーボンレイアウトの妙と最近開発された優れたカーボン繊維のおかげ(M40X)で剛性一辺倒ではなく、素晴らしいバネ感をも持ち合わせていて、なかなか楽しさすらも感じられる良い乗り味です。
そして、Madoneだからかも知れませんけれど
乗り方に慣れてくると距離をそれなりに追い込んだ強度で乗っても、他素材のロードバイクより疲れてません。
それが本当に凄い事だと3年近く乗って、こういう記事を書きながら改めて実感して感心しております。
ドライカーボン製品って、クルマ系だとなかなか体験するのはハードルが高いですけれど
ロードバイクの場合は身近な素材だったりします。
興味をもたれたらぜひ!
試乗だけでもしに行ってみてください。
カーボンで作られたリムで構成されたカーボンホイールも、体験すると目からうろこですよ!
そして、空力的な特徴と「カーボン製のリムだから」タイヤが拾った路面の振動をリム内で共鳴して耳に入るノイズは独特な音がして高揚感を感じられます。
力を込めて加速していると、「カァッ!カァッ!カァーッ!」と音が耳に入り、加速終了後に高い速度で巡航していると「コォーーーーーーーーッ」という共鳴音が高揚感をあおります。
速い人が追いかけてきて、自身がブチ抜かれる時も自転車なのにこういう音とセットでブチ抜かれるので、清水草一さんがフェラーリにブチ抜かれる瞬間恍惚となる…と表現されますが、そこまでの恍惚感はさすがに無いもののw
独特の良い感じはありますw
Posted at 2023/06/01 19:26:52 | |
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