2024年01月22日
MTB用もそうなんでしょうけれど、ロード用の方が詳しいので
タイトルはこうなりましたw
※ロード用グループセットについて
現行モデルは12速化されています。
3大コンポーネントと言われて久しいシマノ、SRAM、Campagnoloですがここでは、シマノとSRAMについて書きます。
※11速時代までの寛容さが12速モデルにはない
正確には10速時代までの寛容さが既に11速モデルにもなかったらしいですけれど、まだ11速時代はミックスコンポが使えました。
ただ、個体差含めてのJISでも認められている「公差」が悪さをして現行の12速モデルよりも寛容さを持っている11速でも、純正指定以外のチェーンを使うとスプロケやチェーンリングが異様な摩耗の仕方をして
いわゆる「寿命はこれくらい」と言われている走行距離を走り終える以前に、高価なチェーンリングやスプロケが台無しになる例も実際にショップで見かけた事があります。
具体的なメーカー名やブランド名は控えさせていただきますが、良く使うチェーンやスプロケなどの組み合わせだったのは意外でしたし、ちょっとショックを受けました。
これは、「全ての事例でそうなる」ワケではないので下手に私が見知った事例で具体的に書くとそのブランドやメーカーに良くないイメージを与えてしまう恐れがあるので、はっきりと書くのはやめておきます。
そういう稀な事例を除いて、11速時代はまだミックスコンポーネントが実用上過不足ない範囲で使えていました。
が!
まぁ個人の拘りとか個々の事情を除けば、純正指定のパーツを使うのがやっぱり良いんだな…という再認識には繋がりました。
そして、ブログタイトルのロード用12速グループセットについて書きます。
※12速モデルは、シマノとSRAMでギアピッチが違う
※12速モデルは、シマノとSRAMでチェーンのローラー軸径が違う
※重要:ローラー軸径が違うので、シマノとSRAMで使うべきチェーンチェッカーが違うので、ちぐはぐなチェーンチェッカーを使ってチェーン寿命を調べるのは意味がない(らしいです)
ミックスコンポでの使用例も、ネット記事で上がっているみたいですけれど
チェーンのローラー軸径が違う製品同士のチェーンやスプロケ、チェーンリングのミックス使用は、メーカーが想定していない摩耗を促進したりして個人的にもおススメできない使用状況になっちゃうんじゃないかなー…って思います。
私自身がまだ試したことがないので、なんとも言えませんけれど。
SRAMのグループセットに、シマノのチェーン+シマノのチェーンリング+シマノのスプロケでの動作報告はあるみたいです。
ただし、SRAMはフロント変速の性能差を埋めるべく
シマノのように50-34Tや52-36Tなどの「16歯差」の設定をやめてまして
SRAM eTAP AXSは、48-35T、50-37T、43-33Tなどの「13歯差」です。
16歯差でも変速できるようなのですが、あまり良いとは思えません。
しかし、ここで重要なのが
・変速機系は、SRAM(もしくはシマノ)で統一
・ギア(チェーンリングやスプロケット)とチェーンはシマノ(もしくはSRAM)で統一
しているという事実です。
こういう仕様でミックスする分には、チェーン軸径とそれを見越したスプロケ側の歯形状が一致する為、異常な摩耗状況などを防げる一因には繋がっているので、使っていて想定外の短期寿命を迎えてしまう…というリスクは、抑えられる可能性が高いです。
あくまで工業製品なので、個体差もあるので一概に「これはダメ」と言えない難しさがあります。
また、逆もしかりで個体差によって他で使用上問題ない事例や報告例が見られても、自身のグループセットで同様に問題なく使えるかどうかは「試してみないとわかりません」
ロード用の12速モデルは、電動モデルしか私は経験がないのでこういう書き方になっています。
電動モデルはシマノさんでいうところの「シンクロシフト」という機能もあるので、そういった電動ならではの機能をフルに活かすなら特にこういった「純正指定のパーツで揃える」という内容がより重要になってきます。
チェーン落ちなどのトラブルを未然に防げる要因にも繋がります。
MTB用のグループセットに関しては、私はまだ電動グループセットの経験がないので機械式グループセットでの報告になります。
※MTB用グループセットは12速化以降もミックスコンポを許容する寛容さが見受けられる。
ただし、条件があります。
・Deore XT(M8100)などとSRAM Eagleを混ぜて使うと
使えない事はないけれど、やっぱり推奨はしづらい
変速は一応できます
スプロケなどに異常な摩耗をもたらすほどの距離は走れてないので、それが現れるかどうかという報告は、私にはできません。
私の場合
シフター、RD、チェーンリングとチェーンがシマノ
スプロケのみ、シマノHGフリーに対応したEagle NXの11-50Tを使った場合。
→一部の変速でもたつく箇所があった
→パワフルに踏むとチェーンが滑って歯飛びする箇所があった
個人的な結論
MTB用12速の機械式グループセットは、ロード用11速モデルの時のように多少のミックスは寛容する懐の深さを感じますが、やっぱり以下の統一が大切なようです。
・シフターとRDは使用するメーカーを統一。
・チェーン+チェーンリング+スプロケもメーカーを統一。
このふたつのルールを守っていれば、恐らく問題なくミックスコンポで運用できると思います。
ただ、私は結局
MTBもSRAM Eagle GX(スプロケはNXのまま)で統一しました。
機械式のEagle GXですが、統一した方が動作の安定性や操作感含めて全て向上しまして、現在の満足度は非常に高いです。
※まとめ
最近のスポーツ自転車界隈は、メーカーやブランドのユーザー囲いこみ思想が非常に強いです。
特にロードバイクはそうです。
①フル内装化
②エアロ化
①と②の要素が流行っているのも利用して、「専用設計」という名のもとに専用品での適正化を図って他社製品の利用をユーザー側から避けてもらうように意図している製品が目立ちます。
特に①フル内装化の影響は大きいです。
今でこそ、サードパーティ製品のステム一体型ハンドルですらメーカー問わずどんなフレームでも使えそうな製品がリリースされだしていますけれど、それすらも「高価」な為、わざわざ反骨精神を露わにしてまで他社製品を使うメリットが本当にあるのか?という状況が現状です。
ステム一体型の強度もある程度担保された(と言っても、一時期に比べるとかなり信頼性が高まっています)非常に軽量なエアロハンドルは、ポジションの自由度という意味でコスト的な問題で大きく立ちはだかりますが…
いくら高価と言っても高性能ステム一本交換するのとは数倍コストが違いますからねw
一部のメーカーは他社製品を導入するなら、メーカー指定のハンドルでいっか…
と思える価格で頑張って販売してくれているメーカーもあります。
(例:Bontrager Aeolus RSL VR-C handlebar。たっけぇwと思っていたこの非常に軽量なステム一体型エアロハンドルは、下手すると大手ブランド品の中では最安値の可能性。8万円で買えます。安くないけど、安いw
ちなみに、最近発表されたENVEのステム一体型エアロハンドルは驚きのピナレロ純正指定の高価で有名なドグマ専用ハンドル、MOST TALON ULTRAを超えてきた17万円wという価格)
ハンドルだけでえらく長文になりましたがw
簡単に言えば、今までのロードモデルなら
一度、ハイエンドモデルを買ったら
フレームセットを買い替えても、サドルやステム、ハンドルを流用して
コストを抑えながら一級品の性能を享受できていたんですけれど
それは今でもやろうと思えばできるんですが、モデルによってはサドルは問題なく流用できますが、ハンドルの流用が難しかったりします。
そういう流れもあって
12速化されたグループセットの方も、メーカー毎に統一してパーツを買ってもらえるように「性能の適正化」という名のもとに、ユーザーの囲い込みが行われているんですよね。
なので、11速モデルまでに見受けられたミックスコンポ的な寛容性が感じられる使い方が「できなくないけど、問題が出る可能性が高い」というのが現状なんですよね。
Posted at 2024/01/22 08:03:38 | |
トラックバック(0) | 日記