現在乗っているメガーヌRSは非常に良くできた乗りやすい車で、是非これで一度はサーキット行きたいものですが、実際には仕事が忙しくなりまして、なかなか行けずじまいで…
早いモノで購入から4年が経過しましたw
メガーヌRSに乗る前は、インプレッサSTI(GDB型と言われる型式)のF型という車に乗ってました。
素のモデルが5ナンバー時代の最後の車で、俗に言う吊り目って言われてたモデルです。
この車は約5年と9か月ほど乗りましたが、その間に割とたくさんサーキット走行をすることができました。
そのサーキット走行でどうなったか。
純正ブレーキキャリパーの状態で説明しますw
↑まずは健康だった頃の純正キャリパー。
インプレッサも良くできた車でしたが、純正パッドは街乗り前提のパッドでサーキットを本格的に走ると1周持つか持たないか…でフェードしてしまうパッドだったので、私は制動屋というメーカーの…
記憶がうろ覚えなんですが、今も売ってるかどうか知りませんが当時の商品名でRM-550というパッドを前後に組んで、ブレーキフルードはプロμのG-Four335とかいうスーパーDot4と言われるスポーツ走行用のブレーキフルードを入れてました。
(ホイールは当時出たてのレイズのRE-30を使用していました。)
これでMLSとか岡山国際などミニサーキットや普通のサーキットを走りこんだ結果…
こんな感じで色が焼けて行きます。
金色だったところが銅色に、赤いブレンボの文字がまっ黒に…。
GDBインプレッサは、フロントブレーキ周りの冷却風のエアフローが少し弱い車種でして、導風板とか用いてクーリングには気を付けていたんですが、やっぱり焼けていきます。
メインで走っていたのがミニサーキットと岡山国際だったので(両方ともブレーキにはキツイので有名なレイアウト)対策を万全にして、走行後はクーリング走行もきっちりとこなしていても、やっぱりというか当然というかターボAWD特有の強烈なトラクションから生まれる加速、そこから必要なだけの減速と姿勢つくりの為にブレーキには高い負担がかかります。
サーキットではまだ試してませんが、FFなのに同じような速度で走れちゃうメガーヌRSもブレーキへの負担は恐らく高いと思われます。
それは高性能との引き換えに、しょうがない部分ではあると思います。
そして、これは私自身への深い反省と今後はこんな事を絶対に二度とおこさないぞ!
という教訓になったんですが…
ブレーキキャリパーが焼ける…を通り越して、文字通り燃えましたw
燃えた原因が、ブレーキラインがサーキット走行による高負荷により裂けまして、裂け目からブレーキフルードが漏れ、それが灼熱状態(700℃前後だったと思われる)のローターに掛かって炎上…
という現象です。
これの原因になったのが、ブレーキ周りのメンテしている時に何らかの工具を気付かずにブレーキラインに当てたか何かしてしまい、傷を付けてしまっていたのだと思われます。
その傷から裂けた模様。
サーキット走る前に、なんだかちょっとフルード臭ぇなぁ…
でも、漏れた跡も形跡もないし…と、何度も何度も点検したんですが気付けなかったんです…
あの微妙な、かすかな臭いが車からのサインだったんですよね…。
不覚でした。
幸いにも走っていたのが岡山国際だったんで、フットブレーキは強く踏んだまま、サイドブレーキ(GDBはこれがまた良く利くんですよ…w)を全力で引きながら、ギアも出来る範囲で落としていき、減速しきれなかったんですが、コースアウトするとそこはグラベルマットというか、砂利が敷き詰めてあって、そこで綺麗にザザーッとロールオーバーする事もなく、タイヤバリアぎりぎりで停まれる事ができましたw(タイヤバリア行っちゃうと高い損料請求されるんですよねw…っていうよりも、事故ったりしてみなさんに迷惑かけなくて良かった)
そして焼けた後のキャリパーの末路がこちら…
もともと金色だった塗装膜が焼けた事によりパリパリ状態になり、手で簡単にぺりぺりと剥げますw
不謹慎ですがちょっと面白かったんで手である程度、焦げたサツマイモ状態になったキャリパーの塗膜をある程度剥いだ状態の写真です。
キャリパーOHできないか相談したんですが、熱変形によりOHしても危険だと判断されOHは断念。
純正キャリパーが社外品よりも安かったらまた純正でもいいかなぁ…と考え、見積もり貰うと高いw
なのでF50キャリパーを注文。
ついでについてきたキットのローターがラッキーな事にRdd製で(事前に確認しとけよwって感じですがすみません。)そのF50キットを組みました。
過去に撮った写真かつ、上手く撮れてないのは申し訳ありません。
2ピースのフローティングローターにしました。
これで少しは軽量化になるので。
ただし、冷却性能は1ピースローターと比較して劣るので(アルミホイールへの熱伝導が減る)更なる冷却ダクト引き込みなどの施工も同時に実施しました。
これでフェード知らずのベーパーロック知らず状態になり、岡山国際を全開で30分攻め込んでもびくともしなくなりました。
この時のブレーキパッドは、同じく制動屋の…なんだったっけ…
当時の商品名は違った可能性がありますが、今、HP確認しましたら恐らくですがGT600かGT700クラスの…RM550よりも競技寄りのパッドをチョイスしました。
キャリパーの剛性が純正品よりも上がっているので、より高い熱負荷を与えてもキャリパーが開くなどの実害が低くなるので、どうせならもっと攻めた走りも体験してみようと言う事で選びました。
ただし、競技用に近くなればなるほど、その優れたコントロール性と深いフトコロ性能に感動するのですが、街乗りはご法度になります。
その理由は、パッドとローターの適正温度まで上げれないからです。
ただし、冷えてるからと言って昔のスポーツパッドと違い「ブレーキ踏んでも踏んでも利かねぇ~!アブねぇ!停まれるか!!!」なんて恐ろしい思いなんてしなくなりました。
むしろフツーに利くし(もちろん適正温度まで上がった時の方が利き自体はキョーレツですが)フツーに乗れるが故、ついつい街乗りでもパッド交換がメンドクサイんで普通に乗っちゃいますが、それがアカンのです。
こういう競技用パッドは、適正温度まできっちりと上げて使ってると、パッドがローターにカーボン被膜を形成して、しっかりと制動力を発揮しながらも、スポーツ走行しているにも関わらず驚くほどの製品寿命を発揮するのです。
…が、街乗りなどの低い温度帯で走っていると、せっかくサーキットで作った被膜もあっさりとパッドが削り取ってしまい、今度はパッドもローターもどんどこ摩耗していきますw
なので、こういうパッドを使ってる方は…ってもうご存知ですよねw
これからこういうパッドを選んでスポーツ走行を楽しむんだ…という方はご注意を。
そしてわずかな臭いや車の異変に気づいた時は…
原因がわかるまで走らない方がいいですw
私は事なきを運よく得ましたが、最悪の事態も考えられます。
なので、みなさん気を付けてください。
そして楽しいカーライフを!!