新興メーカーの商品を見定めるのは難しい…
自転車の機材って(クルマもそうですけど)実際に使ってみないとわかんないですものね~!
使っているパーツを調べてみて「おっ!これはイケそうだ」と思っても実際に使ってみてわかる世界って避けられないですからね。
レイノ〇ズのホイールなんかもその例のひとつです。
むっちゃ強そうに見えるんですよ。
特にディープリムホイール。
しかし、実際に使ってみると案外柔いそうです。
ここでギャップが生まれるワケです。
ホイールは剛性高い方が良いのは間違いないんですが、それが万人向けかというとそうでもない難しさがあるんですよね。
実際に使ってみて自分と合わなかった場合、どんなに性能良くてもその製品は使っていると実にしんどい。
「速さ」で言えば「速い」んだけど…ってやつですね。
なのでレイノルズが「柔い」からアカンホイールだと決めつけるのは良くなかったりします。
堅さを期待して買った時に「アテが外れた」というのはあるにしてもですよ。
柔いホイールの方が脚に優しく、ロングライド向けだったりしますので。
個人的には柔いと言われるホイールでもスポーク本数が多くて力が分散して、その柔さの嫌なところがあまり顔を出さないホイールは良いホイールだと思います。
つまり、経験上スポーク本数が少ないホイールはかなりバクチだと個人的に思っています。
使っているウチにヘタってくるものでもありますしね。
カタログスペックで1500gを切ると「おぉ~!!!軽い!」と驚きます。
同様に1400gを切ると「すげぇ!技術の進歩すげぇ!!」と驚嘆します。
さらに1300gを切ると「世の中の技術はここまで到達したのか…」と感動します。
そういう「夢」を叶える為にスポーク本数も勝負して減らすのはわかるんですよ。
ただ、スポーク一本減らしても減らせる重量は…
また、それは狙っている「空力性能=空気抵抗の少なさ」も、もちろんあるんでしょうけれど。
その「ちょっとの差」を叶える為に犠牲にする性能はどうなの?
とは、のむラボさんの記事を読んで私も納得します。
なので、自転車のホイールって見た目は似ていても実際に買うとなるとむっちゃ悩むんですよねw
その悩んでる時間もまた楽しいんですけどw
そんな群雄割拠な世界で新興メーカーの商品ってむっちゃ難しいです。
情報を仕入れようとも、まずその情報が少ないのがネック
使われているパーツなど製品情報から推測しないといけませんw
MEIYO ZEN42 disc
友人が買ったホイールです。
買ってから「これどう思います?」って聞かれて私は困ったw
買う前に聞けよw
と思うと同時に困った。
あまりにも知らないメーカーの製品だったからです。
カタログスペック上は1495gと1500gを切ってきてます。
あまりにも情報がググっても簡単に出てこなかったので「かつおちゃんねる」というYoutuberの方の紹介動画を視ました。
実測値で1535gあったそうです。
カタログの±30gという数字を突破してきたw
しかし、このあたりの重量になるとトータル重量よりもリム重量の方が大事。
そんで使っているスポークとスポーク本数、配置が大事。
スポーク本数は24本配置だそうで、結構イイんじゃないかと思います。
2:1組みなのが悩ましいところw
ディスクブレーキ用のホイールで2:1で組まない方が良いんじゃないかと、最近の私は思うようになってきています。
でも私が実際に購入したSCOPEのホイールは2:1組みで非常に良かったのも経験しています。
なので、この辺は実際に使ってみないとわからない。
配置本数が多いのは良い傾向。
使っているスポークは
Pillar WING SPOKE
ピラーといえば、老舗スポークメーカー
私はDT SWISSやSAPIMばかり使っていますが、Pillarも有名なスポークメーカーです。
ここのエアロスポークをMEIYO ZEN42は採用しているみたいです。
通常、こういうエアロスポークは固定する首元が若干細いのが特徴なんです。
製造方法上、そうなるんですよね。
それがこのPillarのエアロスポーク「WING」は何故か太い。
ここがどういう製造方法で実現しているのかが興味深い。
素人なので、完全に見た目だけなんですけどw
このスポークはなかなか良いんじゃないでしょうか。
廉価エアロスポークを使ってないのは非常に好ましいと思いました。
個人的には…
このスポークは使ってみないと結論出せませんが、市販価格が一本460円しています。
頑張ってCX-SPRINTとか使っても良かったんじゃないだろうかw
とは思った事も記しておきます。
CX-RAYは一本660円するんで、スポーク一本あたり「200円」もコスト変わったら製品代が跳ねあがりますから、それは望めないかなって思いました。
特にSAPIMはメーカー卸価格もあまり譲歩しないという噂を聞いているので、Pillar製スポークの方が良かったんでしょうね(メーカー事情的にも)
そんな穿った見方はさておいてw
ハブの方は「ドライブトゥース」という呼称のハブを使っているみたいです。
これがどんなハブなのか…
ググってみましたがわかりませんでしたw
通常の3爪式なのか、スターラチェットのような構造なのか。
個人的にはここはあまり関係ないと考えています。
ラチェットEXPやUSBみたいに「良く回る」ハブだとむっちゃ良いのは間違いないんですが、それ以外になると「そこそこ回って」「耐久性がある」「メンテのしやすさと部品の調達のしやすさ」が良いハブが良いハブだと思うようになりました。
ぶっちゃけ、上を見たらキリがない。
それなら性能はそこそこでも長年使うなら、トラブった時やメンテの時に困らないのが最上。
そう思います。
また、回転性能上げたければ基本的な構造がどういう構造かで変わってくる世界はありますがセラミックベアリングを導入すればいいんですよw
このホイールを統括すると。
先ほども書きましたトラブった時の部品の入手性において、ハブのみ不安が残ります。
この辺は実際に手に入れて困った時に部品の手配をしてみないとわからない世界がありますので。
スポークに関してはPillar製スポークという事で、入手にそんなに困らないでしょう。
昨今の供給不足による問題はあるにせよです。
スペック上は上記の感想になり、性能の方は価格も考えると悪くないホイールだろうと思います。
むしろ、今どきこういうのが20万円以下で手に入るのは素晴らしいんじゃないでしょうか。
あと、実際に使ってみて「ちょっと…」となれば、コストはかかりますがスポークを張り替えたら改善できる可能性があります。
ただ、気を付けないといけないのがリムがどこまで張力を許容するかですね。
リムに余力があるなら、CX-RAYやCX-SPRINTなどで張り替えたらさらに良くなる可能性があります。
買う前から改造の事まで考えたらちょっとアレですけどw
こういうのは手に入れるのがまず大前提。
買った人の勝ちです!
ちなみに、ここまで書いて思ったのが…
ツイッターで教えていただいて、実際に私が購入したSCOPE
グラベルロード用のを買ったので、私のホイールが使用しているスポークはCX-SPRINTです。
これがロード用になるとCX-RAYなんです。
グラベル用のホイールですが、非常に走行感が良いし良く走るホイールです。
タイヤもロード用と比較して重くなるんで登りがアレかなと思っていたんですけど、存外に良く登るホイールです。
SCOPEのホイールは値上げしちゃって今は254000円してますが、ちょっと前までは198000円でした。
そう考えると非常に企業努力(コスト面でも)された製品だよなぁって今さらですけど再認識した次第ですw
こういうホイールをまた買うとすると…
個人的にはSCOPEかなぁ…って思ってしまいます。
やっぱり「知ってる」というのは、安くない金額を払う上で大きいな要因です。
なので、こういうのは「買った人が勝ち!」なんですよね。
友人が実際に購入したので、良いホイールだったら良いなぁと思います。