競技勢じゃない私は、完全に趣味としてロードバイクを楽しんでいます。
ロードバイクにハマってまず感銘を受けたのは、その純粋な運動性能。
当然なんですけれど、何の電子制御も施されていない純粋な機械がもたらすフィーリングは、最高の一言でした。
そして、社会人になってから仕事などに追われて忘れていた「没頭する時間」を取り戻してくれたことです。
部活に打ち込んでいる時とか、そういう時間を思い出します。
とても静かなんですよね。
木の葉の擦れる音だとか、小鳥のさえずりを聞きながら一心不乱にペダルを回す。
こんな時間が、私にとってとても貴重だと思いました。
競技勢じゃないから、空力に拘ってもしょうがないんですけれどw
(それは真理)
ですが、趣味だからこそ「自転車で空力を詰めるってどういう事!?」と、興味を抑えられなかったのが正直なところです。
Allez sprint comp discから始まって、Madoneに乗って空力を体験しました。
自転車で空力性能を高めると、私のような素人でもその恩恵は凄まじいものがありました。
こんな運動不足になりがちな私が、淀川河川敷で巡航45km/hとかできるんですよ!
確かに時速35km以上出さないと、空力を感じるのは難しいのは事実ですが現実世界には向かい風もあります。
そして、空力性能を高めるとそれは「常時それを発揮し続けている」とも考えられます。
趣味勢でしかないですけれど、趣味勢だからこそ
自転車で空力を高めた時に感じた事を綴りながら、どこの部位がどれくらい効果的かというのを書きたいと思います。
①ホイール
ホイールが最も体感しやすいと思います。
私は、37㎜、45㎜、50㎜、62㎜の経験があります。
Not aeroなら、レーシングゼロの経験もあります。
レーシングゼロは永遠の名作!
というのはさておき、今回は空力メインでまとめます。
37㎜はBontrager Aeolus RSL37です。
45㎜はSCOPE R4.Aです。
50㎜は、ROVAL RAPIDE CL50 disc改です(のむラボさんの記事を参考に改造)
62㎜は、Bontrager Aeolus RSL62です。
最も空力が良かったのはRSL62
バランスが良かったのはRSL37です。
SCOPE R4.Aは、文字にするとそのまんまですが37と62の中間です。
ホイールを変えると、そのホイール特性にもよりますがわかりやすく走行性能が変わります。
RSL62は、25km/h以降の加速の伸びが凄まじいです。
正に天井知らずと言っても良いくらい、40km/hから上でもグングン伸びます。
また、エアロホイールに変えると個人的に「無風状態」と名付けている状況になる事があります。
高い速度で巡航しているのに、脚の重みだけで速度維持ができると錯覚しちゃう現象です。
実際にはパワー掛けているわけですが、それが非常に低く済む状況です。
その時の一体感含めて、ホイールでエアロ性能を発揮していると気持ちのいい時が結構あります。
そして、最近のホイールはリムハイトが高くても登りでそんなにハンデにならないと個人的には感じています。
※ヒルクライマーな方はまた感想が違うと思います。
②フレーム
フレームの空力性能は、ホイールやハンドルと比べて知れてる…
という意見もありますが、個人的にはフレームも違ったら変わってきます。
というか、自転車の空力性能は小さな積み重ねで実現すると体感しております。
フレームの特性(パワー掛けた時の進み方含めて)も、大事なことだと思います。
③ハンドル
前輪の次に空気の壁に当たるのがハンドルです。
エアロじゃないフレームでも、ホイールとハンドルを変えると随分とフィーリングが変わります。
それくらい大事な部位です。
④服装
サイクルジャージは、完全にエアロに振ったジャージもありますが
そうでなくても普通にスポーティな格好をするよりも、空力的に損失はかなり抑えられます。
サイクルジャージは侮れませんw
⑤ヘルメット
TREKの新型バリスタを使っています。
エアロヘルメットなんですが、意外とフツーに見えなくもない。
特に自転車に興味ない人から見れば、普通のロードバイク用ヘルメットも十分に異様に見えると思いますw
それに比べて、パッと見た目はツルっとしている。
興味ない友人に聞いてみたら、意外とイカツくないと感想をくれました。
自転車やってる人から見れば、十分にエアロヘルメットですがw
このヘルメット、同じTREKの製品同士の比較しか掲載されているサイトしかないですが(他社を貶めるワケにいかないんでw)
TREKのロードバイク用ヘルメットのハイエンドだった「xxx」というモデルが5.5に対して、前作のバリスタは2.1!
つまり、ヘルメットで3.4Wものパワー削減ができる!
と宣伝されていたのですが、新作のバリスタは-3.3!!!!!
つまり、「xxx」と比較して8.4Wものパワー削減効果。
これってヤバイです。かなりヤバイ。
実際にバリスタで慣れてから、普通のロードバイク用ヘルメットで乗ると
あれ?
こんなに頭が後ろに押されてたっけ?
って体感できます。
巡航35km/hくらいで体感できますw
巡航40km/h以上になると、もうかなり疲弊感が違います。
そう、それは私が貧脚だからこそw
余計に体感しやすいのかもしれません。
⑥シューズ
シューズはエアロ性能よりは確実な締め付けと、きっちりと締め付けるけれど妙な圧迫感がない優れたホールド性能を実現している方が大事ですが、ちゃんとした製品なら間違いなくちょっとスポーティなシューズよりも、空気抵抗でも優れている…と、なんとなく思いますw
そう、なんとなくです。
でも、たぶん違うんでしょうね。プラシーボ感は否めませんが。
Gen6 Madoneも、Gen8 Madoneも私は好きです。
Emondaと似たジオメトリーなのに、何故か乗ると感じる低重心な感覚も含めて
乗ると「Madoneに乗っている」と実感できます。
そして、速度を上げていくと淀みなく上がっていく実際の速度と、その感覚も含めてとても好きです。
他にも優れたメーカーのブランドやモデルがありますが、個人的にはホビーで乗っても感じる「そのメーカーのフラッグシップモデル」という感覚も含めてとても好きです。
そして、意外にも脚に優しいんです。
そう、意外にも。
Gen6はハイエンドのSLRなので、Gen8で久しぶりにミドルグレードのSLに乗って、やっぱりSLRはハイエンドだなぁ。
ちょっと脚にクルのは事実だな…というのは、比較して体感できました。
それでもGen6は速いし「SLR」だけど、私のような人間が乗って丹波篠山まで行っても帰ってこれるという事実も含めて、懐が深いモデルだなと感心しています。
重いギアでグッ!と踏んだ時の反応と進み具合はSLRの名に恥じません。
そのあたりは、SLだとやっぱりミドルグレードだよな…と感じるのは否めませんが、販売時期分の6年の歳月だけ、Gen8に乗ると全般的に速いです。
そして、ミドルグレードらしく脚にさらに優しい。
イカツイRSL62を履いていてもw
私のような人間には、Gen8のSLがぴったりなんだろうと思ったのと同時に
Gen6 SLRにも乗ろうと思えば乗れる幸せ。
Gen6 SLRで純粋なスポーツモデルらしい、ちょっとスパルタンだけど素晴らしいフィーリングに満ちたライドをしたい時はGen6に乗る。
全般的にバランスのとれた(体が弱い私にとってという意味です)Gen8に乗って、あらゆる地形をサラッと乗りこなす楽しみ。
そして両方とも優れた空力性能により、距離走った時に現れる疲弊感の少なさと気持ち良さは筆舌し難いです。
ロードバイクというだけでも、意外と敷居が高いかもですけれど
チャンスがあるなら、エアロロードと言われるモデルにも乗ってみてもらいたいなと思いました。