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ニト朗+(風紀委員)のブログ一覧

2015年03月01日 イイね!

雨滴

ローカルクラブのイベントに参加しました.
晴れていたらユーノスで出かけたのですが予報通りの雨.



オリジナルペイントを最高の状態に保っているミアータ.
「北米使用は塗料が違うのでは?」
なんて冗談を言いたくなるほど.
オーナーが手で磨いて獲得したツヤです.
まさに”Better than new"ですね.

ぼくがとても好きな言葉です.
素性が悪いものは古くなるとただ価値がなくなるだけです.



しかし、雨に打たれた赤いロードスターが悲しく見えるのはなぜだろう?
悲しさ、それは真っ先に感じる印象です.
赤いロードスターが濡れている時だけ感じる悲しさです.



昨年の夏、夏の日差しの下でこのミアータと一緒に走りました.
あの日はあんなに輝いて、生きている喜びを全身から溢れさせていたクルマなのに.



ただ濡れるに任せてその時をじっと待っている.
その姿にぼくのセンチメンタリズムが激しく揺すぶられます.
傘をさしてあげたいと思うほどに.
何も心配する事などないのに.



前に書きましたが、クラシックレッドのミアータが濡れているのを見て涙を流してしまった、というmiatanetのMLの投稿を思い出します.赤いロードスターが雨に濡れていると必ず.
心に何らかの働きをもたらす光景なのでしょうか.



全ての曲線、曲面が、同じ想いを持っています.
このかたちは、言葉です.



全てを肯定するかたち.
抗わないかたち.
風と、光と、影と、調和する形.



どう表現する事もできますが、
けっして否定する事ができないかたち.



色が違うと表情が変わります.
やはりクラシックレッドだけが、雨の日は悲しく見えます.
とても不思議ですが.



ロードスターを見つめるロードスターの眼.

なにか白い異物が写り込んだ?
雨と雨滴が跳ねた様子が写ったのかも知れません.





この形はとても好きです.



Posted at 2015/03/01 22:04:48 | コメント(3) | トラックバック(0) | ロードスターのこころ | 日記
2015年02月16日 イイね!

ひとりがたり3話 100メートル離れても君が好き

ユーノスって、「これどこのクルマ?」と聞かれる事が多かった.

「マツダですよ、ユーノス・ロードスター」

「あー、そういうの、あったよね」

並走しているバスの運転手さんから声をかけられた事もあった.
そんなこと、人生であの一回きりだと思う.
ものすごく驚いたし、忘れられないほど嬉しかった.
ユーノスって、そんな事さえあるクルマだった.

多くの人が、クルマ好きも、そうではない方でも、ユーノスは知っている、という反応だった.
「こういうクルマに乗ると、気持ちいいでしょう!」
「ええ、こんな暖かい日は、とても気持ちいいですよ」

マツダが作っているのにどこか国産車らしくなくて、
「外車ですか?」と聞かれる事もあった.

ひと目でロードスターとわかる、
じゃなくても、
100メートル離れてもロードスターだとわかる.
デザインがロードスターのデザインであるべき、と、聞いた..
昔の話.

今度の新型は、鼓動デザインのマツダらしいクルマ、
ものすごくいけない表現だけど、
マツダらしくないのがロードスターのデザインだったのに、
いやでもマツダのクルマとわかるデザインになった.

マツダは、この際ハッキリさせたのだと思う.
マツダなのにそう見えないデザインは、許さない.
だから鼓動デザインでなくてはならない.

ロードスターのデザインがどうあるべきかは、
初代をどうとらえるかで大きく違ってくると思う.
私は、ダイナミックや躍動感や鋭いエッジは、
ロードスターらしくないと思う.
それはNCになっても最後まで抑制されていた事で、
そのロードスターらしさをレンズを通してCMOSに焼き付けて来た.

ロードスターの神髄は傲慢さやけれんを感じさせない
シンプルな美しさだ.
「キライ」という人が極めて少ないフレンドリーな表情.

もちろん、ただの偏執的ロードスターマニアで、
デザインのプロでもなく、
新規購入者でもない私の意見などは尊重されるべきではない.



新型ロードスターは、素晴らしいデザインだ.
デザイナーの仕事としては完璧なのではないかと思う.


やがて10年ほどの年月が経ち、
どこかのジャンクヤードの隅っこで、
色あせたNDロードスターが雨に打たれてたたずんでいるのを、
新車の時の希望にあふれた輝くボディも錆が流れ、
タイヤの空気さえ抜けきり、
鉄塊に戻るのを無言で待つ姿に、
涙するロードスターマニアはいるだろうか.

ロードスターらしさの答えはそこにある.

マツダらしいか、
ロードスターらしいか、

多分これは両立しないのだ.






Posted at 2015/02/16 21:20:54 | コメント(5) | トラックバック(0) | ロードスターのこころ | 日記
2015年01月17日 イイね!

不完全で完全なロードスター


2006年の単独事故で修整中のスナップ.


この工場はラジオさえなく、いつもとても静かな作業場だった.
二人のスタッフが休憩に入ると、ぼくとぼくのロードスターだけの空間で時間が止っている様だった.
夏だから蝉の声がしていたかも知れない.

ぼくのロードスターはウインドウシールドが後退していて、幌をかけるとサイドウインドウの角にスキマが出来ていたし、ボンネットの後端がワイパーカウルに強く食い込んだ跡さえあった.
ドアも強く後部に食い込んでいたしトランクリッドのチリも狂っていた.
そもそもフロントのサブフレームが大きくズレていた.
文句ない「全損」と言う評価だった.

ボディは設計された予定の場所が折れて初期の衝撃を吸収し、
それを超えて全体に伝わった力はボディを大きく曲げ、捩じり、
その一瞬後に受けきった力のどれだけかを押し戻してバランスした.
恐らくその全てが1秒ほどの時間だったろう.

一度は同じ色、同じ年式のロードスターを見てもきたのだけど、
それは同じロードスターでも全く違う何かの様に思えて、
どうしても全損の自分のロードスターを捨てて
見知らぬロードスターを自分のものとする気にならなかった.

ぼくは、自分の気持ちを確認できた.
大切なのは、このロードスターがぼくしか知らず、ぼくがこの1台のロードスターしか知らぬ事だった.
そんな事を守るため、数人の職人たちが容易くはない作業に挑戦し、やり遂げてくれた.

全損とは言え、ウインドウスクリーンも割れなかったしドアやリアフェンダーは交換しなくて済みそうだった.
このロードスターは「直せる可能性」に賭けて、精いっぱい変形に抗ったのだと思った.
だから「出来るだけやるが100%は期待しないで呉れよ」と言う親父さんの声は頼もしかった.
その声はこいつにも聴こえていただろう.



フレーム修正器にマウントされた部分.
フレーム修整は設定値に近づけるために鉄板の復元力で戻る分まで見越して、多く引っ張る.
しかし引っ張りすぎるとスポット溶接が切れてしまうので限度がある.
前後左右4ヶ所にあるこの跡を愛すべき部分などと言うのは感傷的過ぎるが、
この跡を消してはいけない.

車体には今でもぼくだけが知るゆがみが、いくつかある.
しかし加速しても減速しても進路が流れる事は一切なく、高速では完全に直進する.
これは富山のオオミチさんが目分量でアライメント調整したままで、今でもアライメントは取り直していない.
かえって計測してアライメントを変えると走り方が変わるのかも知れない.

新しいボディを手に入れて一切がっさいを移植したら、
ロードスターとしては完全さを保つ事はできた.
でもそれでは自分のロードスターと言う意味において、完全ではなくなってしまう.
外観も走行性も、満足できるレベルで復活することができ、
自分のロードスターを失わずに済んだ事にどう意味を見いだすか?

私的にはかけがえのない価値があるが、
客観的な価値はゼロだ.
客観的価値なんていかに無意味だろう.
下取りや買い替えなどという未来はないのだから.

ボディを修復してくれたのは初めて乗ったクルマを初めてぶつけた時からお世話になっているショップ.
親父さんとはいつも亡父の話になる.
レストアラーではないが目の前でその技をみて声を上げて驚いた事もある.

エンジンと足回りを見てくれた大道さんは律義に作業をしてくれる職人、つまり手も作業着もキレイな事なんかないタイプの人.

その他特別に補修パーツを出してくれたFMのビルにも世話になった.

自分の不始末は言葉に出来ぬほど愚かだが、
いろいろな縁と人々の力で、ぼくのロードスターは不完全さを秘めつつも、
今ここにある.
とても多くのものを授かって、今も元気に走れるのだ.

本当に、本当に、有り難いと思わない日はない.


Posted at 2015/01/17 16:52:25 | コメント(2) | トラックバック(0) | ロードスターのこころ | 日記
2015年01月14日 イイね!

ひとりがたり 4話 「ジーンのゲイリー」

セントルイスで会ったジーンは、とても小柄で細身な白人女性だった.


キュートな話しぶりはティーンみたいだったし、30代と言われたら疑いなく信じただろう.
実際の年齢は、子供達の教育が最終段階であるほどなのだという.
ロードスター/ミアータを楽しんでいる人は本当に若く見える.

一方、ジーンの夫は大柄で長身だが寡黙な男性で、はつらつとした明るいジーンをいつも斜め後ろから静かに見守っている普通の白人のおっさんだった.

幼い頃に家族で横須賀に住んでいて、
初恋の日本人の名前はケンジだったとか、
飼っていた犬が心無い何者かに毒殺されたり.
それを気の毒の思った別の日本人が非礼を詫びて別の子犬を手配してくれた事.
うなずくしかないぼくの顔をのぞくように見上げながら勝手にどんどん話をしてくれた.


この人は日本が好きなのだな、と思った.
そう言う人に会えて良かった.


1999年、ぼくは日本のとあるローカルクラブのメンバーとして、セントルイスのクラブの広報だったラルフとメールのやり取りを重ね、すぐにとても親しくなった.ぼくは彼らに会いたくなり、2000年の夏にふらりと会いに行った.彼らは「ミアータに乗る敬老会」のようで、しかしどの老夫婦もティーンのように初々しく子供のようにはしゃいでいた.ジーンやぼくはまったく若造みたいなもんだったが、ある意味彼らよりよほど大人らしかった.



ジーンのミアータはぼくが最も好きなシャストホワイトのNB(おかしな事にPTの北米の呼び名はただの”White")、恐らく夫がこのNBをドライブする事はない.それがわかるほどに彼女自身のミアータになっていたし、実際に早朝に始まったツーリングではミシシッピ川をフェリーで渡って午後遅くサヨナラするまでジーンが自分のミアータの助手席に座る事なんか一度もなかった.


ぼくはその頃「アメリカ人は必ず自分のミアータに命名している」事を知って、
ジーンにも彼女のミアータの名を聞いてみた.
車の名を聞く事は、とても良い会話のきっかけになると思っていた.
わずかな好奇心以外、本当に何の気なしに.



「私のミアータは『ゲイリー』って言う名前なのよ」



ジーンが本物のティーンだった頃、オースチン・ヒーレー・スプライトを所有していたスポーツカー好きのボーイフレンドがいた.

ジーンは彼と彼のスプライトと、いつも一緒だったと言う.
小さな英国製ライト・ウエイト・スポーツがある青春なんて、どんなに素晴らしかっただろうか.

やがて二人はそれぞれに結婚して家庭を持ち、でも「いつかはまた一緒にスポーツカーに乗りたい」と夢を語る.
どこかでMGやスプライト、フィアットなどを見かけるたびに、青春の思い出がよみがえった事だろう.

そして1989年、マツダが、ミアータを発表した.

ジーンは彼といつも電話でこの小さな日本製スポーツカーについて熱心に語りあった.
もちろん、いつか必ずミアータを手に入れると宣言して電話を切る.

「私が先に買うわよ!」
「いや、ジーンより先に俺が買うんだ!」

二人とも自分がミアータを先に買う、と譲らなかった.
このクルマは発売を待たずして、既にファンを子供の心に戻してしまったのだ.


でもアメリカ人は日本人ほど簡単に新車を買わない.
ジーンも彼も、ちょうど子育てや住宅にコストがかかる頃だっただろう.
二人しか乗れず保険も割高なスポーツカーは相当にゆとりがないと無理.

ジーンはミアータをドライブする日を夢見ながら、
たぶん決して遠い未来ではないはずのその日を、楽しみにしていた.
もう一度スポーツカーを楽しむ事、もう一度青春を取り戻す日を.



「でも彼はミアータを手に入れる事なく白血病で亡くなってしまったの」



「私はミアータに『ゲイリー』って名前を付けたの
     私たちは、いつも一緒に走っているのよ」



ぼくはジーンとゲイリーの走る姿を、ただうしろから眺めていた.

それは何の変哲もない光景だったが、
一生忘れないほどに、きらきらと輝く眩しい永遠の瞬間だった.
人生とは極めて私的なものである.
しかしそれは関わりあう事で、つながってゆく.

ジーンが選んだ自分のミアータの色は、

若いゲイリーと乗った青春のオースチン・ヒーレー・スプライトの色だ.

絶対そうに違いない.



ああ、ミアータがあれば、人は永遠に青春だ.


Posted at 2015/01/14 18:25:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスターのこころ | 日記
2014年12月28日 イイね!

ひとり語り「ロードスターの神髄」② ロードスターは実用車である

ロードスターはスポーツカーである.
もちろんそれは間違いではない.
しかし実際に購入して日常の暮らしに入って来たとき、ロードスターは大変有用な実用車である事を実感する.
毎日の暮らしで二人乗りの自家用車として使いながら、望むときに、そうできるところで、突然スポーツカーになる.

たぶん,
そのスイッチは、幌だ.

夜更けまで仕事をした帰りに、幌をおろしてみる.
一日かけてたまり込んだストレスが解放された頭上に一気に解き放たれていく.
これはまさに実用車がスポーツカーに変身する瞬間だ.



普通に働き、普通に暮らす人が実用車を買うと同程度の負担で買える.
これこそ平井主査の徹底的なコスト管理により実現できたロードスターの神髄である.

この実用という表現を補足する.
「通夜や葬儀に乗っていける」クルマ、と言うと分かりやすい.
ロードスターのスタイリングの鉄則に「人を威圧しない、嫌われないカタチ」と言う要素がある.
初代ロードスターの表情を含む姿はもちろんこれに沿ったものだ.
ロードスターが不快なものと見なされない事、多くの人に好感を持たれる事は誰しも経験があるだろう.
ここをパスしないとこれ一台で日常のすべてに使える「実用的」スポーツカーとは言えない.



言っておくがロードスターを所有するオーナーがどんな改造を施しどんな姿にモディファイしようが、それば全く完全に自由である.自分のロードスターが公式な場に引き出せない姿や音やその他の名状しがたい何かを備えてしまったら、違うものに乗って行けばよいだけ.そういう事はいっさいがっさい、オーナーの自由であるべきだ.

さらに余談だが、個人が車両を所有せず必要な時に必要な車種をシェアするシステムもある.しかしそもそも自動車趣味とは車両を所有するところから始まる.それなしのエンスージアズムなんか、絶対にあり得るものか.

「ロードスター」としてマツダから提供されるならば、幌(またはそれに該当するもの)を備え、完全に実用に供するフレキシビリティが絶対条件.極論と承知であえて言うなら、動力性能、運動性能はそのあとの問題だ.この優先順序を逆転すると全く違うものになってしまう.文化と文明の意味の違い程に、違う.



従順なロードスターが日常を脱ぎ捨てる瞬間、それは幌を下ろしてスポーツカーになる、”Top Down" というより"Top Off"と言いたいあの瞬間、そしてオーナーの顔に笑みがキラリと輝くその一瞬である.
Posted at 2014/12/28 17:44:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | ロードスターのこころ | 日記

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日本おわん組合 代表理事組合長 日本ロードスター学術会議 会員 ロードスター高校 風紀委員 ロードスター国家安産保障庁(2021/3/8初孫誕生につき退任...
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