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１１月２３日から公開された「首」を早速、観てきました。



R15指定とあったので、「確かに･･･」と納得。



「首」は2019年12月20日出版された北野監督自身が描いた小説を元に映画化されたのですが、「首」というタイトルのとおり首が飛びまくり（＾＾；


立身出世のために野望が渦巻き、「狂った時代」を骨太で実力派の俳優が演じているので、迫力十分。


1582年6月に起きた日本最大のクーデター「本能寺の変」は誰もが知っている事実。

それに向かっていく道筋は、史実でわかっていても、それをどのように表現していくかに期待していましたが、期待以上でした。



織田信長役の加瀬亮さんを筆頭に、中村獅童さんも「狂」という点では、最高でしたし、配役も最高。


細かいことをいえば、明智光秀は信長よりも年上で、秀吉と家康は信長よりも年下なのですが、秀吉役のビートたけしさんはともかく、家康役の小林薫さんがかなり年上感が強かったのが気になったくらい。



首が飛びまくる残酷なダークシーンばかりかと思えば、秀吉の弟秀長と軍師黒田官兵衛との掛け合いなどでは笑いを織り交ぜ、エンターテイメントとしても最高。


大河ドラマでは、欲望、狂気、憎悪といった人間の本質というか陰の部分は描きにくいですが、本作「首」ではそれが見事に描写され、本来、下克上で、何でもありだった時代としては、コレこそが本物ではないかと思えます。


たとえば、ジャニーズを主役にした大河ドラマ「どうする家康」で首が飛びまくったり、血しぶきが飛んだり、男色があったり、狂気を表現したりなんてできないですからね（笑）





本能寺の変が起きた所以は、諸説あります。

しかし、本能寺の変から秀吉の中国大返し（備中大返し）、秀吉と光秀が戦った山崎の戦いまでの流れは、「首」を観ると、秀吉の陰謀によって起きたものと考えても全く不思議ではないと思えます。




映画の終わり方が「あれ？こういう終わり？」と直後には思いましたが、ある意味、ダラダラとハナシを続けるよりも「首」というタイトル通りだったのかなと思います。



歴史好きは、「首」オススメです！

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