2月末に観に行った映画「コヴェナント/約束の救出」。
一言・・・、この映画、最初の期待以上に良かったです。
多少、ネタバレを含みますので、ご注意ください。
2001年に「9.11アメリカ同時多発テロ事件」が発生し、アメリカはイスラム過激派テロ組織アルカイダの犯行と断定。
アメリカは当時、タリバン政権に対し、アフガニスタンに基地を持つアルカイダの首領ビンラディンやアルカイダの構成員の引き渡しを要求しましたが、それに応じないとしてアフガニスタンに軍事攻撃。
軍事侵攻をする際、現地での通訳として現地人を雇用。
アメリカ人に雇用されるということは、タリバンからも目を付けられ、命の保証はありません。
そのため、その恩賞としてアメリカ行きのビザを補償するということでした。
映画の部隊は2018年のアフガニスタン。
一言でいえば、米軍兵士と現地通訳の絆の話ですが、なかなかエグい。
あるミッションでタリバンの武器・弾薬庫の捜索を行う部隊としてアメリカ軍のジョン・キンリー曹長が率いる部隊に現地通訳のアーメッドも同行するのですが、現地で伏兵に遭い、キンリー曹長とアーメッド以外は全員戦死。
キンリー曹長も銃撃され、瀕死の状況。
そのキンリーを救出したのが現地通訳のアーメッド。
クルマで逃避すればすぐにタリバンに発見されるため、山車にキンリーを乗せ、悪路を含む山野100kmを地を這い、過酷な逃避行をします。
ランボーのように無敵の戦士というワケではないため、「リアル」な戦闘シーンや逃避行は恐ろしく、緊迫感があって生々しかったです。
そこからキンリーは復帰し、無事、帰国することができますが、アーメッドはビザの取得もできず、現地でタリバンから逃げ続ける生活を余儀なくされます。
「コヴェナント」とは契約の意味ですが、約束を守るために困難な救出へとハナシが進んでいきます。
実話として・・・
2001年から始まったアフガニスタン侵攻は20年が経過し、武装勢力タリバンが実権を掌握。
2021年8月、バイデン政権は、アメリカ軍の完全撤退を決定しました。
20年間でアメリカは10万人の兵士を駐留させ、220兆円の国費を旧政権の支援を費やしたと言われています。
また、現地通訳のために雇用したアフガニスタン人へのビザ取得は完遂しておらず、現地に残された人たちは武力勢力に怯えながら生きているというのが現在の状況です。
そうした状況を知ってこの映画を観ると、より過酷な状況の中での逃避行や救出だったことが容易に想像できます。
興味のある人は是非!
Posted at 2024/03/05 20:35:44 | |
トラックバック(0) |
映画 | 音楽/映画/テレビ