
苦手とする投手が多いカープ。
特に阪神の投手には対しては、とことん相性が悪い。
この3連戦の初戦は才木投手。
強いストレートでドンドン押してきて、スライダーと鋭いフォークを軸にカープ打線を圧倒。
才木投手から奪ったのは、押し出し四球の1点のみで、1対6で敗戦。
2戦目は、カープキラーと言い切ってもいい大竹投手。
2回に先制され、その裏に1点を返して同点とするも、3回に追加点を奪われ、結果、1対3の敗戦。
昨日・今日の2戦連続で佐藤選手に、いきなりホームランをライトスタンドに打ち込まれた展開は同じで、22号と23号ソロを献上。
阪神の打線で怖いところは、1番近本選手、2番中野選手の出塁率が高い選手が出て、足で掻き回し、3番森下選手、4番佐藤選手、5番大山選手のクリーンナップが超強力で打線に切れ目がないこと。
そして下位打線からもしぶとく上位打線につなぐ打線が徹底していること。
森下選手と佐藤選手が打点の2トップ、ホームランも2トップということも更にポイント。
そして、今日の阪神の先発はルーキー伊原投手。対するカープは森投手。
阪神の伊原投手は、テイクバックの少ない独特なフォームで、打者にはスピードガン以上に球速を感じる投球で、制球もいい。
左打者にはアウトサイド中心、右打者にはインサイドを攻める投球で5回まで無失点。
しかし、厳しいところを突いた結果、6回に連続四球で二死満塁としたところで、桐敷投手へスイッチ。
インコースを攻めた際、坂倉選手の右手首付近への死球により押し出しで1対1の同点。
続く秋山選手がタイムリー2ベースヒットを打ち、3対1で勝ち越し。
この虎の子の2点を守り切れば、このカードは負け越しながらも、なんとか1勝返すことができると信じていました。
7回を任されたのは、勝ち継投とされる島内投手。
しかし、ここで大誤算!!
悪いときの島内投手は、プレッシャーに弱いのか制球力が普段以上に悪化する傾向。
先頭打者の豊田選手を四球で歩かせ、いきなりよくない展開。
ある意味、悪いときのよく見る島内投手の光景。
ストレートが高めに大きく外れ、もう一つの持ち球チェンジアップは、これも投げた瞬間にわかるほど外れる制球力の悪さ。
7番熊谷選手の代打で前川選手がファーストへの打球をモンテロ選手がエラー。
記録は内野安打(ヒット)となっていますが、グラブから完全にこぼしているので、あれはどう考えてもエラー。
結果、無死1・2塁。
8番坂本選手がしっかりと送りバントを決め、1死2・3塁。
9番糸原選手が代打で登場し、高めのストレートをキッチリとセンターへの犠牲フライを打ち、3対2で1点差。
先頭打者の近本選手へ回り、再び四球。
ここでリーグNo1の出塁率を誇る2番中野選手がレフトへのタイムリーヒットを打ち3対3の同点。
四球が失点に結びつく典型的な悪いパターンで、どうにか逆転したのに最悪の帳消し!
ここで投手が森浦投手へ急遽、交代。
対する森下選手が、2死1・2塁からキッチリと仕事をこなし、センターへのタイムリーヒットを打ち、3対5で逆転。
ここで森下投手が打点リーグ1位になったのですが、続く4番佐藤選手がエンタイトルツーベースヒットとなるタイムリーヒットを打ち、3対6でダメ押し。
佐藤選手が再び打点リーグトップ。
同じチームの中で打点を争う打者が2人もいるなんて驚異でしかありません。
打点が増える要因は、しっかりとチャンスに強い打者がいることと、その打者の前にちゃんと出塁する選手がいるという当たり前の証拠。
結局、森浦投手は1アウトも取れず降板。
勝ち継投2人が完全にノックアウトにされるという今後にも影響を及ぼしかねない展開でした。
8回もカープは単打の連続で満塁となりましたが、このチャンスを生かし切れず、結果、無得点。
8回を任された石井投手は、ピンチを招いてもしっかりとストレートがコントロールされ、無駄なボールを出して自滅するカープの投手と違い、キッチリと抑えきるところが、流石としかいいようがありません。
中継ぎに必要なのは、強い球を投げられることもありますが、なにより制球力が重要。
四球も単打も同じ1塁。
勝負に行って打たれるよりも四球の方が、試合中盤になると厳しい。
この3連戦は、勝つべくして勝った阪神と、負けるべくして負けたカープといった試合で、明暗がハッキリと分かれていました。
今日も阪神が勝って11連勝。
参考までに、昨日(7月9日)までの成績を書くと・・・
48勝31敗2引 2位と8.5ゲーム差で独走
チーム打率2.48 阪神1位
チーム防御率1.91 阪神1位
この時期に先を占うことを書くべきではありませんが、今日のような試合を落としたカープは、昨年9月の大失速の悪夢が蘇る気配がしますし、相手のミスにつけ込み、最後まで勝ちきる阪神はこのまま独走し、一気に優勝しそうな気がします。
現時点では、他5チームが包囲網を強いてエース級の投手陣を全て当てても阪神に勝てるかどうか・・・
今年の阪神は強すぎます。
Posted at 2025/07/10 21:49:53 | |
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