
クルマ・ジャケコーナー第212回は、Kokomoの「Kokomo」(1975)です。
Kokomo(ココモ 1973 - 91, 2008 - 09, 2014 - )、ご存知でしょうか?
英ポップ・グループ「Arrival(アライバル)」の元メンバー、Tony O'Malley(トニー・オマリー Key.Vo.)とTerry Stannard(テリー・スタナード D.)を中心として結成された10人組ホワイトソウルグループ(ボーカルは男性1人、女性3人)です。
オマリーとスタナードの他の8人は、Frank Collins、Dyan Birch、Paddy McHugh(Vo.)、Jim Mullen、Neil Hubbard(G.)Alan Spenner(B. Vo.)、Jody Linscott(Conga)、Mel Collins(Flute, Saxophone)。
なんと!! メンバーにMel Collins (メル・コリンズ 1947 - )がいるではないですか❣
M.コリンズは、「キング・クリムゾン」(1970 - 72、2013 - 21)、「キャメル」(1976 – 79)、「アラン・パーソンズ・プロジェクト」(1982 - 84)に在籍したイギリスのサックス・フルート奏者。
M.コリンズ在籍時のキング・クリムゾンのレコはこれしか持ってません↓
「A Young Person's Guide to King Crimson(新世代への啓示)」(1976)
↑ 1969 - 74年の音源からの2枚組ベスト盤。
M.コリンズ参加は3曲のみ。Sax、Fluteの他にVocalもやってたんですね。
CDも持っておらず。
コミックなら持ってるんですが(笑)
で、図書館からCDを借りてきました。
メル・コリンズは2ndアルバム「IN THE WAKE OF POSEIDON(ポセイドンのめざめ)」(1970)から参加してるんですね。
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King Crimson - In The Wake Of Poseidon (OFFICIAL)
お次は、大好きな「キャメル」!
「Rain Dances」/Camel(1977)
メル・コリンズと元キャラヴァンのリチャード・シンクレア(B)の参加により、ファンタジックかつジャジーな音楽性へとシフトした5thアルバム。
『First Light』後半の華やかなサックスに圧倒されます。
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First Light
「A Live Record」/Camel(1978)
↑ 少ないお小遣いで買った当時物。今でも夏の夜のドライブの愛聴盤(CDは曲順が違うんです・・)。
Disc1の A1-3, B1でM.コリンズのサックス、フルートを堪能できます。
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Never Let Go (Live At Hammersmith Odeon)
そして、あまり聴いてない「アラン・パーソンズ・プロジェクト」
「Eye in the Sky」/ the Alan Parsons Project(1982)
アルバムの最終場面でコリンズ登場!
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Old and Wise
「Ammonia Avenue」/ the Alan Parsons Project(1984)
シングルカットA5『Don't Answer Me』、インストナンバーB3『Pipeline』などでコリンズのプレイを聴くことができます。
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Don't Answer Me
Youtube
The Alan Parsons Project - Pipeline - 1984
ゲスト参加は数えきれないですが、私が持ってるレコでは・・・
「SOME GIRLS(女たち)」/Rolling Stones(1978)
ストーンズがディスコ?! というアルバム(全米1位、全英2位)。
A1『Miss You(ミス・ユー)』(全米1位)でのジャジーなサックスがM.コリンズ。
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The Rolling Stones - Miss You - OFFICIAL PROMO
「Wet Dream」/Richard Wright(1978)
「Pink Floyd」のキーボーディスト、リチャード・ライトのソロ1st。P.フロイドより聴いたカモ。透明感あるソフト&メロウな曲に、M.コリンズのサックスがいい感じ~。
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Pink Floyd's Richard Wright Wet Dream Full Album
話がメル・コリンズばかりになってしまいました💦💦
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Kokomo」/Kokomo(1975)
英ファンキー・バンド「ココモ」の1stアルバム。
邦題は「ファンキー・マシーン★ココモ1号」?! 担当者のセンスを疑いますねえ
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Kokomo - Kokomo (1975)
A4『Forever』ではM.コリンズのメロウなフルートが聴けます。
1975年ですから、M.コリンズがキャメル加入直前ですね。う~ん、K.クリムゾンとキャメルの間にこんなバンドに在籍してたとは・・・(まだ言ってるよ・・・💦)
メロウでもありファンキーでもありますが、プログレ要素はありません😅
NME誌(New Musical Express)で、イギリスのバンドによる最高のデビュー・アルバムとして評され、そのおかげでしょうか、ボブ・ディランに声を掛けられ、アルバム「Desire(欲望)」に参加。
「Desire(欲望)」/Bob Dylan(1976 17thアルバム)
ラテン風味のBs『Romance in Durango(ロマンス・イン・デュランゴ)』がKokomoをフィーチャーした曲のようです。
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Romance in Durango
Wikipediaには「ディランはその当時、有名無名を問わずニューヨークにいたミュージシャンに片っ端から声をかけスタジオにつれていった。」とあり、評価されたわけではなかった・・・?💦
2ndアルバム「Rise & Shine」(1977)も「1970年代の最高のブリティッシュ・ファンク・アルバム」と評されましたが、それほど売れなかったようで、3rdアルバム「Kokomo」(1982)が最後のスタジオ・アルバム。
メンバーチェンジ・活動休止・再開を繰り返しながら、現在も活動を続けているようです。
2008年の再結成時にはメル・コリンズもいたんですね。
それにしても、1stアルバム裏ジャケで、メル・コリンズはどこにいるんでしょ?

左から3人目かな?
さてさて、ジャケのクルマは・・・
デューセンバーグ モデルJではないでしょうか?
デューセンバーグは、デューセンバーグ兄弟が興した、直列8気筒エンジンと四輪油圧ブレーキを普及させたことで知られるアメリカのレーシングカー・高級自動車メーカー。
1921年のフランスGPで優勝し、GPレースで優勝した最初のアメリカ車となり、インディ500でも4回優勝(1922、1924、1925、1927)。
Murphy Special
ジャケの「モデルJ」は直列8気筒自然吸気で265馬力。
1932年のスーパーチャージャー付き「SJ」は320馬力、最高速度200km/h超え?!
世界恐慌中もハリウッドスターが買い支えたそうですが、500台にも満たず、デューセンバーグは1937 年に倒産しています。
【登場車両】
Duesenberg Model J (1928 – 37)
【自己採点】
クルマ度 7点(世界恐慌中もハリウッドスターが買った最高級高性能車!)
魅惑度 6点(クルマに乗った両手は何だろう?ジャケはプログレ風?)
音楽度 6点(メロウな曲はいいですなあ)