
クルマ・ジャケコーナー第306回は、ジローズの「青春のわかれ道」(1971)です。
デュオ・シリーズ第?弾
今回は兄弟ではなく、名前が同じデュオのクルマ・ジャケです❣
ジローズ(1967 - 68, 70 - 72, 2013 - )、ご存知でしょうか?
第1次ジローズ(67 - 68)は、杉田二郎(G)、塩見大治郎(G)、細原徹次郎(B)の3人。
二郎、大治郎、徹次郎で「ジローズ」
シングル『あなただけに』(1968)がヒット!
↑ 右奥が杉田二郎と思いますが、ほかの2人は・・・?💦
シングル1枚のみで、大学卒業を機に第1次ジローズは解散(1968)
後に塩見はソロでこんな歌を歌ってます
『それ行けカープ〜若き鯉たち〜』/塩見大治郎(1975)
↑ この年「赤ヘル」に変わり、球団創立25年目での初優勝を成し遂げてますから、大切な応援歌ですね!
杉田は、ザ・フォーク・クルセダーズ解散後の「はしだのりひことシューベルツ」(1968 - 70)に参加
フォークルと言えば…
『帰って来たヨッパライ』/ザ・フォーク・クルセダーズ(1967 1stシングル)
杉田は、「はしだのりひことシューベルツ」ではリードギターとボーカルを担当
1stシングル『風』/はしだのりひことシューベルツ(1969)
この年の日本レコード大賞で新人賞を受賞!
「端田宣彦とシューベルツ」名義で『一人ぼっちの旅』(1970.5.5)をリリースした後、1970年5月25日にメンバーそれぞれの名を冠して3枚のシングルを同時リリースするなど、1年半の間に8枚のシングルと2枚のアルバムをリリース
『愛の世界』/杉田二郎とシューベルツ(1970)
『カメの遺言』/越智友嗣とシューベルツ(1970)
『夢の女』/井上博とシューベルツ(1970)
↑ ハンサムで最も人気があったベーシストの井上博が亡くなり解散…
そして「シューベルツ」解散後、杉田は、元「ジュン・ジュン」の森下悦伸(もりしたよしのぶ 1946or47 - ))と第2次「ジローズ」(1970 - 72)を結成
森下悦伸は「ジローズ」のために「森下次郎」と改名し、これで名前が同じデュオとなるわけです😅
大阪万博(1970)のカナダ館でフォークの集会が開かれ、そこで生まれた歌が・・・
『戦争を知らない子供たち』(1971 作詞:北山修、作曲:杉田二郎、編曲:馬飼野俊一)
オリコン11位、30万枚以上の大ヒット曲!
ジローズはこの年の日本レコード大賞新人賞を、北山修は作詞賞を受賞!
1stアルバム「戦争を知らない子供たち/ジローズ1」/ジローズ(1971)
ジャケには“FOR THE LOVE & YOU JIRO'S 1”
帯には“ジローズ登場 戦争を知らない子供たち”
サイモンとガーファンクルの『I AM A ROCK』、ビートルズの『WITH A LITTLE HELP FROM MY FRIENDS』なども歌ってます
2ndアルバム「新しい唄/ジローズ2」/ジローズ(1971)
杉田は、A2,4,5,B1,3,5を作曲
森下は、B5『秋の思い出』を作曲(森下悦伸名義)
B2『村の郵便配達』はかまやつひろし作曲
⑨ 大原繁仁(Key)
⑩ 鈴木淳(B)
⑰ 深町純(P) この時25才 タイトル曲を作詞曲
⑱ 猪俣猛(D)
㉑ 木田高介(Hummer Dulcimar) 元ジャックス A6『誰も知らない』を作曲
㉒ 加藤和彦(G) A3『子供達に聞かせる唄』を作曲
㉖ 木森敏之 アルバム・ラストナンバー『この僕と……(ME And……)』を作曲
EP「ジローズ・ベスト・フォー」(1971 ?)
「青春のわかれ道」までの3枚のシングルから4曲を収録
4thシングル『涙は明日に』(1971)
作詞:北山修、作曲:杉田二郎、編曲:葵まさひこ
3rdアルバム「最後の唄/ジローズ3」/ジローズ(1972)
B2『悲しい雨音』は作詞:杉田二郎、作曲:森下悦伸
B3『突然』は作詞:阿久悠、作曲:杉田二郎
ジャケ裏には、猪俣猛(D)、つのだひろ(D)、小原礼(B)、水谷公生(E.G)、加藤和彦(A.G)、石川鷹彦(A.G)、深町純(P)らの名が見えます
第2次「ジローズ」は、森下が学校に戻り、卒業、そして放送の制作関係の仕事に就職したいという考えから、1972年に解散を決めサヨナラ・コンサートを開きました
ライブ・アルバム「ジローズ サヨナラ・コンサート」(1972)
渋谷公会堂での実況録音盤
本田路津子、加藤和彦、吉田拓郎が応援に駆けつけ、1曲づつ歌ったそうですが、ラスト・コンサートにはどうだったのでしょう・・😅
↓ 再発盤
解散までにシングル6作、オリジナル・アルバム3作、ライブ・アルバム1作をリリースしました
解散後、杉田はソロに、森下はラジオ関西に入社(後に取締役!)
2013年に森下が40年以上勤務したラジオ関西を退社を機に41年ぶりに再結成しライブを行ったようです
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
『青春のわかれ道』/ジローズ(1971)
作詞:北山修、作曲:杉田二郎・北山修、編曲:田辺信一
『戦争を知らない子供たち』の4ヶ月後にリリースされた3rdシングル
♪ 前にひろがる あしたの海に
きらり輝く 思い出が
青春のわかれ道だったのさ. . .
『FAREWELL TO YOUTH』のサブタイトルがついており、彼女と別れたことを「青春のわかれ道だったのさ」と振り返る男の歌
コーラス、そしてストリングスにからむE.Gが印象的です
さてさて、クルマ・ジャケというよりはバイク・ジャケですが💦、ジャケのクルマは・・・?
3代目ニッサン・セドリック(1971 - 75)?
3代目トヨペット・クラウン(1967 - 71)?
う~ん、難しいところですが、クラウンのタクシーとしましょう
スーパーデラックスは電磁式トランクオープナーや完全自動選局式AM/FMラジオ、後席専用の読書灯、防眩ぼかし入りフロント合わせガラスといった豪華装備!
1968年10月には初の2ドアハードトップ追加
3代目限り「最初で最後のクラウンピックアップ」!
歴代クラウンの中で、もっとも多彩なボディバリエーションだったそうです
【登場車両】
3代目トヨペット クラウン (1967 - 71) 67年式 ?
後期型のフロント 凛々しくてカッコイイぞ!
【自己採点】
クルマ度 6点(セドリックかクラウンか?悩む…)
魅惑度 5点(クルマ・ジャケというよりはバイク・ジャケ😅)
音楽度 6点(コーラス、そしてストリングスにからむE.Gが印象的ですが、歌詞は北山修としては平凡?)