
クルマ・ジャケコーナー第143回は、Fuzita Blenderの「Earthvan」(1999)です。
Fuzita Blender(フジタ・ブレンダー、Takeshi Fujita)、ご存知でしょうか?
いや、私は、このクルマ・ジャケレコをジャンク箱から掘って初めて知りました。
Discogsには
「ジャンル:Electronic、スタイル:Breakbeat」とありました。
まあ、私は聴かないジャンルです。(^-^;)
okmusicでは次のように紹介されてました。
【 】は注釈by ねも.
『
モンド/ラウンジ・ブーム【01】を予見したことで知られる、東京のテクノ・レーベル<TRANSONIC>が送り出す最先鋒。
99年、
FPMの田中知之【02】に才能を見い出され、
小西康陽が企画したリミックス・アルバム『PUNCH THE MONKEY!』【03】に参加したことで一躍注目を集める。
00年、1stアルバム
『Holiday Plug In!』【04】を発表。続く2ndアルバム
『Bay Area FM』(01年)【05】では、80年代のFMラジオをモチーフに練り上げられたハウス・サウンドを披露した。しかし、ここでは使い古された要素のリサイクルではなく、先鋭的なアプローチとユニークな視点で、80年代の雰囲気を呈示している。
ちなみに、彼はデザイナーが本職であり、
キリンジのジャケットを手掛けた【06】ことでも有名だ。』
私にはかなり意味不明なので、適当に調べて注釈【 】をつけてみました。
間違っていたらやさしくご指摘ください。(;^_^A)
【01】モンド/ラウンジ・ブーム
モンド・ミュージックは「これまで音楽を語る上で無視されてきたムード・ミュージックやノベルティ・ソングなど」
ラウンジ・ミュージックは「ホテルや空港などのラウンジで流れる、耳あたりが良く邪魔にならないようなソフトなBGM音楽」
それらヒットチャートとは無縁の大衆音楽を「見方を変えて面白く享受する様式」。
↑ 宮崎ブーゲンビリア空港
どんなBGMが流れてるかは知りませんが、行ってみたいな~
【02】FPMの田中知之
DJ、プロデューサー。
映画『オースティン・パワーズ:デラックス』や『SEX AND THE CITY』への楽曲提供、ユニクロのWEBコンテンツ『UNIQLOCK』の楽曲制作など。
東京2020オリンピック開会式/閉会式、パラリンピック開会式 音楽監督。
【03】小西康陽が企画したリミックス・アルバム『PUNCH THE MONKEY!』
Amazonには両極端な評価が・・・
☝『いやあ、最高。山下・大野の時代を先行したセンスと、小西氏ら "渋谷系" リミキサー陣の90年代的感性がまさにバッチリとハマった、という感じ』
☟『誰もが知っている名曲だけに、それぞれのクリエイターによってどの様に「昇華」されるか楽しみに購入しましたが、結果は惨憺たるものでした。中にはちゃんと聴ける曲も1~2曲ありましたが、ほとんどが原曲を使って遊んでいる様にしか聴こえません。』
【04】1stアルバム『Holiday Plug In!』
【05】2ndアルバム『Bay Area FM』(01年)
【06】キリンジのジャケットを手掛けた
「ペイパードライヴァーズミュージック」/キリンジ かな?
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「Earthvan」/Fuzita Blender(1999)
↓ 同じ年にリリースされたシングル
『Sunrescue』(1999)
『Moonbus 』(1999)
太陽・月・地球・・・3部作だった ?
車のクラクションから始まり、ダンスミュージックのような明るい感じのラウンジ?
この無国籍・無記名性がいいのでしょうか・・・?
さてさて、ジャケのクルマは・・・
「ミニ(バン)」?
意外や、「Mini(ミニ)」はクルマ・ジャケ初登場です。
もちろん、知ってはいますが、よくは知らず・・・
で、調べてみました。
「Mini」は革命的と言われたイギリスのBMC(ブリティッシュ・モーター・コーポレーション)のクルマ。
「横置きエンジン前輪駆動の2ボックス」レイアウトは現在のコンパクトカーの主流となってます。
生産・販売会社は何度も変わりましたが、1959年~2000年までの41年間、一度もモデルチェンジすることなく造られました。
初の量産モデル(Mk-1 マーク1)はイギリス国内向けに発売された「オースチン・セブン」と「モーリス・ミニ・マイナー」。Austin と Morrisは共にBMC のブランド名。
1960年にはバンタイプや、木製フレームが付いた「オースチン・セブン・カントリーマン」、「モーリス・ミニ・トラベラー」が追加。
女王エリザベス2世はミニの納車の時、ミニの開発者であるアレック・イシゴニスを助手席に乗せて運転したとか。
また、ビートルズ4人全員がそれぞれのミニを所有していたそうです。
↓ ジョージの「Austin Cooper S」
映画「マジカル・ミステリー・ツアー」にも登場してますね。
「MAGICAL MYSTERY TOUR(LD)」
1967年、英BBCで放映された時の視聴率は75%だったそう!
1961年にリアを伸ばし3BOXとした「Wolseley Hornet(ウーズレー・ホーネット)」と「Riley Elf(ライレー・エルフ)」が登場。
「Wolseley Hornet」は
クルマ・ジャケ「ミスティ・トワイライト」/麻倉未稀 で登場してます!
高性能なミニ・クーパー(1961-)、クーパーS(1963- )は、レースやラリーでも活躍!
1962年に「オースチン・セブン」から「オースチン・ミニ」に車名変更。
1969 年には「Mini」自体がブランドに。
Mk-3(1969 – 76) は、「隠しヒンジを備えた大型ドア」になったということですから、このジャケのミニはそれ以前と思われます。そもそもMk-3に「バン」は無かった?
1971年には「Innocenti Mini Cooper(イノチェンティ・ミニ・クーパー)」などがライセンス生産されるようになります(後に「イノチェンティ・デ・トマソ」が開発)。
1982年にはメーカーがBLMCからオースチン・ローバーに。日本正規ディーラーもオースチン・ローバー・ジャパンに変更。
1989年、オースチン・ローバーからローバーに、日本でもローバー・ジャパンに社名変更。
1994年以降はBMWが生産する「ミニ」に対して、BMCミニなどは「クラシック・ミニ」と呼ばれるようです。
【参考にさせていただいたサイト】
ローバーミニの歴史
アレック・イシゴニス物語第1回
ビートルズと、彼らの愛した「ミニ(MINI)」の幸福な写真たち
ジャケの「ミニ」はプラモデルかミニカーに見えるのですが、ネット上にこんな商品がありました。
1/43 BL MINI COMMERCIAL VAN MK3 "CAVENDISH WOOD HOUSE" with BOX
¥33,000(税込)と結構お高いですが、ジャケの物はもっとよく出来てるように見えます。
もしかして、Fuzita Blender自らの制作 ?!
まあ、かなりオシャレなクルマ好きであることは間違いないでしょう。
【登場車両】
Austin Mini Van Mk-1 ? 1960 - 68 ?
【自己採点】
クルマ度 8点(これはオシャレだね~)
魅惑度 6点(デザインされ小洒落た感じ)
音楽度 4点(モンド/ラウンジ?よくわかりません~。これで貴方のお部屋も空港ラウンジ?!)