
クルマ・ジャケコーナー第228回は、「CHANSON deluxe」/V.A.(1966?)です。
V.A.、ご存知でしょうか?(;^_^A)
Various Artists、ヴァリアス・アーティスツ:様々なアーティストたち、まあ寄せ集め盤です。
「コンピレーション盤」「オムニバス盤」は大体同じような意味かな?
Enrico Macias(エンリコ・マシアス)、Adamo(アダモ)、Yves Montand(イヴ・モンタン)らの楽曲が収録されてます。
エンリコ・マシアス(1938 - )は、アルジェリア生まれのフランス・シャンソン歌手(作詞・作曲家・ギタリスト)。
このレコには、代表曲『恋心(L'Amour, c'est pour rien)』(1964)、『想い出のソレンツァラ(Solenzara)』(1966)の2曲が収録されてます。
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L'Amour, c'est pour rien
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Enrico Macias "Solenzara" | Archive INA
アダモ(サルヴァトール・アダモ 1943 - )は、イタリア・シチリア生まれのベルギーの歌手(作曲家)
ジャンク箱には結構あり、日本でも人気があったと思われます。
このレコには、『夢の中に君がいる(Mes Mains Sur Tes Hanches)』(1965)、『サン・トワ・マミー(Sans Toi Mamie)』(1963)の2曲が収録されてます。
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Adamo - Mes mains sur tes hanches (1965) [Version Originale]
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Adamo - Sans toi ma mie
沢田研二、西城秀樹 、和田アキ子らがカバーした『ヘイ・ジュテーム(Mon Cinema)』は入ってません。
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Salvatore Adamo - Mon Cinema
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ヘイ・ジュテーム (ザ・タイガース 沢田研二)
イヴ・モンタン(1921 - 91)は、イタリア生まれのフランスで活躍した俳優・シャンソン歌手。
このレコには『ガレリアン(Le Galerien)』が収録されてます。
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Yves Montand - Le galérien
ところで「シャンソン(chanson)」とは・・・?
「シャンソン」とは、フランス語で「歌」を意味し、フランス語で歌われている楽曲はシャンソン、特定のジャンルを示すのではないそうです。
ということは、フランス語で歌われればヘビメタもヒップホップも「シャンソン」?!
私的には“軽やかで物憂げな大人の歌”ってイメージです。
先日、TVの芸能ニュースで「長渕剛の妻・志穂美悦子(68)シャンソン歌手としてデビュー」が流れてました。
志穂美悦子って長渕剛の奥さんだったんだ?!
「キカイダー01」(1973 - 74)にも出てた美人アクション女優
また、「NHK MUSIC SPECIAL 桑田佳祐 ~JAZZと歌謡曲とシャンソンの夕べ in 神戸~」では桑田さんの熱唱が放映!
番組での1曲目は“(日本の)シャンソンの女王”と称された越路吹雪の『サン・トワ・マミー』(1964)
アダモのヒット曲で、RCサクセションも歌ってるんです!
「MUSIC MAGAZINE」(2020.7月号)の特集『RCサクセション~忌野清志郎ベスト・ソングス100』では第48位。桑竹居助(桑田佳祐)が参加してるんですね。
TV「やっぱり猫が好き」のエンディング・テーマや日産のルマン参戦キャンペーンCM、映画「バカヤロー!」シリーズの主題歌に使われたようです。
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サントワマミー【歌詞付】/ 忌野清志郎
今、「シャンソン」が来てるのかもしれません!
さて、本日ご紹介のクルマ・ジャケ・レコは、
「CHANSON deluxe」/V.A.(1966?)
“Odeon RECORDS東芝音楽工業株式会社 OP-8041 \2,000”の表記があり、内袋には「加山雄三のすべて(ザ・ランチャーズと共に)」が載っており、その頃の発売かと思われます。
怪しげな(笑)みんカラの
クルマ・ジャケ「加山雄三ベスト40」/加山雄三には、“1stアルバム「加山雄三のすべて ザ・ランチャーズとともに」(1966) \1,500”と載ってますので、1966年頃のリリースと推定。
さてさて、ジャケのクルマは・・・
右の2台と左端は「シムカ 1300/1500」(1963 - 66)ではないでしょうか?
FRのオーソドックスなフランス車でタクシーとして人気があったようです。
フロントとリアを伸ばした「シムカ1301/1501」(1966 - 1975)かもしれません。
ジャケ左端のシムカは「1300/1500」のリアと思われ、右の2台はフロントサイドにウインカーが見えないので、やはり「1300/1500」、それも初期モデルと思われます。
荷室のフロアパネルがピクニックテーブルになるという5ドアワゴン(ブレーク)もあったようです。もしかしたら右端のクルマはそれかも?
オーソドックス一辺倒ってわけではありませんね。
左から2番目のクルマは・・・
オーソドックスなシムカとは真逆なシトロエンの「DS」(1955 - 75(76?))ですね。
「ハイドロニューマチック・システム」を搭載した名車として歴史に名を刻んでいます。
先進的かつ前衛的な空力デザインは2CVのデザインも手がけた社内デザイナー、フラミニオ・ベルトーニ
排気量によってDS19、DS21、DS23があったようですが、その製造期間などよくわかりませんでした。
“1968年には2.0リッターになり、DS 20に改名されました。”というネット情報があり、DS20もあったんでしょうか?
DSの廉価版のID19(1957 - 69)という車種もあったようです。
シトロエン ID19B(1967)
DSには3つの年代があったようで、
シリーズ1(1955 - 62)
シリーズ2(1963 - 67) この顔が“フロッグ”なのかな?
カブリオレもあったんですね!
DS series2 cabriolet
シリーズ3 (1968 - 76) フロントマスクが大きく変わりました
DS23 Pallas
ジャケのDSは、リアしか見えないのでどのシリーズか判りません。
ボディサイドの加飾ラインがリアのスモール(?)に繋がらずリアバンパー出前で切れてるので、シリーズ2の後期モデルかもしれません(適当な推測です💦)。
ジャケは1965年頃のフランスの街並みなのかな?
【登場車両】
Simca 1300/1500(1963 - 66) 初期モデル?
Citroën DS(1955 - 75)
【自己採点】
クルマ度 8点(Citroën DSの得点です(;^_^A))
魅惑度 6点(1965年頃のフランスの街並みと推定)
音楽度 6点(シャンソンが来てる?)