
クルマ・ジャケコーナー第272回は、チェッカーズの「CHECKERS in TAN TAN たぬき」(1985)です。
チェッカーズ(THE CHECKERS 1980 - 92)、ご存知でしょうか?
1980年、福岡県久留米市で結成。1981年、「ヤマハ・ライト・ミュージック・コンテスト九州地区大会・ジュニア・レディース大会」に"THE CHECKERS"として出場し、グランプリ受賞。本選大会・ジュニア部門でも最優秀賞を受賞し、プロの道へ
メンバーは
藤井郁弥(ふじいふみや 1962 - ):リードボーカル
武内享(たけうちとおる 1962 - ):ギター
高杢禎彦(たかもくよしひこ 1962 - ):サイドボーカル(低音)、パーカッション
大土井裕二(おおどいゆうじ 1962 - ):ベース
鶴久政治(つるくまさはる 1964 - ):サイドボーカル(高音)、キーボード
徳永善也(とくながよしや 1964 - 2004):ドラムス 愛称「クロベエ」
藤井尚之(ふじいなおゆき 1964 - ):サックス、ギター、フルート 郁弥の実弟

左から尚之、鶴久、大土井、郁弥、徳永、高杢、武内
Youtube
チェッカーズ メンバー紹介の歌
1stシングル『ギザギザハートの子守唄』(1983)
作詞:康珍化、作編曲:芹澤廣明
オリコン8位 1984年度年間20位
クルマ・ジャケ「After the Rush」/真田広之 でも触れましたが、『ギザギザハートの子守唄』は康珍化が真田広之の為に書いた歌詞に芹澤廣明が曲を付けた曲でしたが、真田の事務所が却下し、最終的にチェッカーズのデビュー曲に・・・チェッカーズもだいぶ違和感があったようですが😅
2ndシングル『涙のリクエスト』(1984)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
オリコン2位 1984年度年間4位
チェッカーズを一躍全国区にした大ヒット曲!
この曲でNHK紅白歌合戦初出場(1984) 以降解散まで9年連続で紅白に出場
この売野・芹澤のコンビ、明菜ちゃんの2ndシングル『少女A』(1982)がフロックでなかったことを完全に証明!
そして、この作家コンビがチェッカーズの黄金時代を築く大きな力となります
3rdシングル『哀しくてジェラシー』(1984)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
オリコン1位 1984年度年間5位
TBS『ザ・ベストテン』では、1st、2nd、3rdシングルが同時にランクイン!
1stアルバム「絶対チェッカーズ!!」(1984)
1st・2nd(アルバムver.)シングル収録
芹澤廣明が大きく関わってますが、メンバーが作詞・作曲・編曲した曲も多くあり、当初からただのアイドルバンドではなかったことがわかります
もちろん、フミヤをメインとしたアイドル的な要素が大きかったことは間違いなく、無印良品などのプロデュースをしていた秋山道男(1948 - 2018)を中心に、YMOのテクノカットを考案した代官山「Bijin」の本多三記夫、YMOのジャケットを手がけた奥村靫正(おくむらゆきまさ 1947 - )らが髪型やファッションを担当するなど、入念に準備しデビューしてます
奥村靫正は山下達郎の「MOONGLOW」「RIDE ON TIME」などのアートも担当してるんですね
4thシングル『星屑のステージ』(1984)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
TBSドラマ「うちの子にかぎって…」主題歌
オリコン1位 1984年度年間8位
5thシングル『ジュリアに傷心(ハートブレイク)』(1984)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
オリコン1位 1985年度年間1位 売上枚数70.3万枚と最大のヒット曲!
2ndアルバム「もっと!チェッカーズ」(1984)
3rd・4thシングル収録
作詞は売野雅勇(6曲)とフミヤ。作曲は芹澤廣明(6曲)、武内(2曲)、大土井と尚之が1曲。高杢、尚之、鶴久が1曲ずつリードボーカルをとってます。
6thシングル『あの娘とスキャンダル』(1985)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
オリコン1位 1985年度年間5位
オリジナル・サウンドトラック「CHECKERS IN TAN TAN たぬき」(1985)
↑ 本日ご紹介のレコです
7thシングル『俺たちのロカビリーナイト』(1985)

↑ チェッカーズ・バンデージ(TDK)なる物が入ってました(傷バン?)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
歌詞では「不良少年」に「ロカビリー」とルビ
オリコン1位 1985年度年間8位
3rdアルバム「毎日!!チェッカーズ」(1985)
5thシングル『ジュリアに傷心(ハートブレイク)』のアルバムver.収録
B4『スキャンダル魔都(ポリス)』は『あの娘とスキャンダル』の歌詞違い曲
8thシングル『HEART OF RAINBOW 〜愛の虹を渡って〜/ブルー・パシフィック』(1985)両A面、12インチ45rpm
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
オリコン1位 1985年度年間30位
『HEART OF RAINBOW 〜愛の虹を渡って〜』がグリコ・アーモンドチョコレートの、『ブルー・パシフィック』がTDK カセットテープのCMソング
9thシングル『神様ヘルプ!』(1985)
作詞:康珍化、作編曲:芹澤廣明
オリコン1位 1985年度年間44位
10thシングル『OH!! POPSTAR』(1986)
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明
東宝映画「タッチ 背番号のないエース」挿入歌
オリコン2位(3rdから続いていたオリコン1位がストップ) 1986年度年間9位
ナオユキがタクシーにはねられて腕を骨折しサックスが吹けず、ギターが前面に出ている曲
4thアルバム「FLOWER」(1986)
7thシングル『俺たちのロカビリーナイト』収録
10曲中5曲がメンバーによる自作曲(作詞はすべてフミヤ)
11thシングル『Song for U.S.A.』(1986)
持ってたハズが見つかりません~😅
作詞:売野雅勇、作編曲:芹澤廣明 このコンビによる最後のシングル
東宝映画「SONG FOR U.S.A」主題歌
オリコン1位 1986年度年間11位
オリジナル・サウンドトラック「SONG FOR U.S.A.オリジナル・ソング・アルバム」(1986)
チェッカーズ2作目の主演映画『SONG FOR U.S.A.』のサントラ盤
12thシングル『NANA』(1986)
作詞:藤井郁弥、作曲:藤井尚之、編曲:チェッカーズ・八木橋カンペー
オリコン2位 1986年度年間48位
NHKは歌詞を問題視し放送禁止に
♪ You don't cry 未来に感じ 濡れてくれ cry 過去 脱ぎすてて やろうぜ ナナ
13thシングル『I Love you, SAYONARA』(1987)
作詞:藤井郁弥、作曲:大土井裕二、編曲:THE CHECKERS FAM.
オリコン2位 1987年度年間15位
セイコー アベニューCMソング
5thアルバム「GO」(1987)
12th、13thシングル収録
初の全曲メンバーオリジナル、セルフプロデュース第1弾
全編曲は「CHECKERS FAM.」(メンバーと八木橋カンペー、アンディ檜山)
14thシングル『WANDERER』(1987)
作詞:藤井郁弥、作曲:鶴久政治、編曲:THE CHECKERS FAM.
オリコン1位 1987年度年間25位
1stベストアルバム「THE CHECKERS BEST」(1987)
ライブバージョン2曲、ニューバージョン2曲を含む2枚組LP
そしてこの年、尚之がメンバー初のソロデビュー(シングル・アルバムリリース)
『NATURALLY』/藤井尚之(1987)
15thシングル『Blue Rain』(1987)
作詞:藤井郁弥、作曲:藤井尚之、編曲:THE CHECKERS FAM.
TBS系列「日立 世界・ふしぎ発見!」エンディングテーマ
オリコン2位
『7つの海の地球儀』/Cute Beat Club Band(1987 12inchシングル)
作詞:秋元康、作曲:Special Tsuruku、編曲:Micky Moody
「Cute Beat Club Band」(1985,87)は、英ロックバンド「The George Springhill Band」のコピーなどを演奏するチェッカーズの変名バンド
ライブアルバム「NOT CHECKERS-円高差益還元ライブ」/Cute Beat Club Band(1987)
16thシングル『ONE NIGHT GIGOLO』(1988)
作詞:藤井郁弥、作曲:武内享、編曲:THE CHECKERS FAM.
ライオン・ページワンCMソング
オリコン3位
17thシングル『Jim & Janeの伝説』(1988)
作詞:藤井郁弥、作曲:鶴久政治、編曲:THE CHECKERS FAM.
オリコン4位
♪ 許してくれよ 連れてきちまった おまえのSteady
バイクの事故で死んだ友人の彼女(Steady)をバイクに乗せるという内容は、『ギザギザハートの子守唄』と『あの娘とスキャンダル』を思い起こさせます
6thアルバム「SCREW」(1988)
セルフプロデュースアルバム第2弾
作詞はA4(高杢)以外はフミヤ
作曲は鶴久(6曲)、尚之(3曲)、武内(2曲)
タイトルの「SCREW」は、「アッカンベー」という意味(B5『Standing on the Rainbow』の「七つの舌を出せ!!」という歌詞から)だそうです(Wikipediaより)
「SCREW」は「ネジ」、船の「スクリュー」、コルクの「栓抜き」等、らせん状や回転するものを表わし、「無理矢理ねじ込む」というニュアンスからセックスや顔をしかめるといった意味合いもあるようです💦
19thシングル『素直にI'm Sorry』/チェッカーズ(1988)
作詞:藤井郁弥、作曲:藤井尚之、編曲:THE CHECKERS FAM.
オリコン2位
1988年末、フミヤがソロデビュー
『Mother's Touch』/藤井郁弥(1988)
チェッカーズ解散後の2ndシングル『TRUE LOVE』(1993)からは「藤井フミヤ」名義に。
『TRUE LOVE』、義妹の結婚式で歌うという苦い思い出が・・💦💦
私が持ってるレコはここまで
クルマ関連として・・・
23rdシングル『運命 (SADAME)』(1990)がマツダ・ファミリアの、30thシングル『Blue Moon Stone』(1992)がトヨタ・スプリンターマリノ(1992 - 98)のCMソングだったようです
Youtube
トヨタ スプリンターマリノCM 1994年 藤井フミヤ
シングル31作、アルバム10作(チェッカーズ名義のオリジナル)をリリースし、1992年の紅白でチェッカーズは解散

『チェッカーズ・フェアウェル・メドレー(『ギザギザハートの子守唄』~『涙のリクエスト』~『星屑のステージ』~『I Love You,SAYONARA~『Prezent for you』』)』
日本ポップス史に残るバンドだったことは間違いありませんね❣
時数制限がかかってしまったので、Part 2へ・・・💦