
セレッションをハーベスに入れ替えるべく、藤沢(湘南台)まで車で往復。
遠くまでありがとうございますと出迎えてくれたショップのI氏は、ハーベスを聴くに相応しいセッティングをして待っていてくれたようで、BBCモニターが推奨する正三角形の内振り。(一辺2〜3m、大型スピーカーをスタンド代わりにしてますがインシュレーター3点支持)
I氏は、家とは異なる環境でのスペック比較になりがちなオーディオショップのあり方に疑問を持つと同時に、スピーカー本来の良さを引き出すのは使う人のセッティングにかかっているとも言う。
それは眼鏡と同じで、どんなに優れたレンズ材質と掛け心地の良いフレームでも、ピントが合っていなければダメなのと同じだと。そして、大きなスピーカーよりも小さなスピーカーほど、セッティングの差がはっきり出る面白さがある、とも。
なるほど、自転車もフレームやホイールがちゃんとしてないところに、ギアなどを盛っても仕方がないのと同じですね。アキバでの試聴にも使ったコステロで、正三角形か否か、前寄りか後ろ寄りかの違いを体感。そして、正しく音響空間を作れば、何処から聴いても心地良く聴こえることもわかりました。
同じセッティングで、セレッションもお別れに聴きましたが、聴きなれた音質ながら、最新のハーベスよりもゆったりしていて、やはり年齢は隠せないみたい。特に中高音の軽やかで楽しい響きはハーベスに軍配。セレッションには、ありがとう、お疲れさまでしたと言ってお別れです。
因みに、セレッションのエッジ自体はセーム革に張り替えられても、当時の英国スピーカーのコーンは特殊なコーティングで音質を整える流儀で、エッジ張り替え時にコーティングが剥がれてしまうそうです。某所がユニット交換できない限り触れないと言ったのは、そう言う理由があったのですね。
新しいハーベスに合わせて、スピーカーケーブルやプラグも交換しようかと相談しましたが、まずは今のケーブルを新しく剥き直して試すことを勧められました。セレッションのスタンドも、中に砂やシリコンを流し込むことで音が変わるので、お金をかけずに少しずつ試しなさい、とも。良心的で合理的なアドバイスをもらえ、I氏には感謝です。ちょっと遠いけど、また相談に来ましょう。
Posted at 2015/10/18 19:02:54 | |
トラックバック(0) |
音楽 | 日記