• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2011年10月04日

テレパシーで読み取って

テレパシーで読み取って この山の麓のレーストラックに初めて足を踏み入れたのは1973年、御歳21の砌(みぎり)である。なぁ~んも知らず、考えず、直感的に"レースをやる!"と決めた。70年安保の嵐が去った後にもぐり込んだ神田のキャンパスに漂うのは覇気のない無気力の空気。暫し高校同級の仲間にくっついて音楽の真似事に身を投じた時期もあったけれど、俺はこれじゃないと見切りをつけ、せっかく入った大学もドロップアウトした。

あれから40年・・・綾小路きみまろではないが、なんとかかんとかここまでやってきた。初レースから36年、現コースで往時の面影を残すのは、長いホームストレートと第一コーナーの下り、100R立ち上がりからヘヤピンへのアプローチ~300Rまで。染みついた古い頭の記憶は深く厚く、蘇る断片的なコーナリングラインが現在のレイアウトにほとんど噛み合わないことに苛つく。

F1のためになされたアレンジは、こんなんじゃ富士の醍醐味は味わえない・・・僕のすぐ前の30度パンクフルコース世代に言わせれば、あの4.3㎞ショートコースはFISCOじゃないということになるのだろうが、for the time they are a-changin' 時代は変わるとBob Dylanは歌った。確かにそのとおりだが、こっちとしてもそうそう簡単に諦められるものか。

35年も前の話を蒸し返す気はさらさらないが、たったの1298㏄(ベースは1171㏄)OHVのちっぽけなFRクーペが圧倒的な存在感を持っていたのは間違いない。今やその13年後に現れたAE86カローラレビン/スプリンタートレノですら、四半世紀以上昔の伝説となっている。やはり語り継がないと、知ってる大人が言わないと、原体験を持たない子供は途方に暮れるだろう。ここはやっぱり老いぼれては駄目で、少しぐらい煙たがられても経験は語らないといけないようだ。

手を貸すことができないなら、新しい道を歩こうとしないで・・・若きデュランは歌ったが、50年近くを経た今はどう感じているのだろう。欲しいものがなかったら、作ればいいじゃん!! クルマはやばい存在になっちゃったけど、それがもたらしてくれるモビリティは自由を語る上で何ものにも替え難いことだと、クルマ離れでエクスキューズしている青年たちもそろそろ気がつく必要がありそうだ。

ことによると、もう一度往年の『GCマイナーツーリング』に近い雰囲気が味わえるかもしれない。何と言うのかな、そんなイメージが膨らむ思いを、今朝早起きして経験して来ました。これで楽しい還暦が迎えられたら言うことないなあ。
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2011/10/04 22:41:57

イイね!0件



今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

通勤ドライブ&BGM 8/19
kurajiさん

プチドライブ
R_35さん

【モクゲキ!】酷い!車からボトン、 ...
narukipapaさん

Gemini 2.5 pro あり ...
ヒデノリさん

暑い夏の終わり
Good bad middle-agedさん

晴れ、今日も猛暑日(あと8日)
らんさまさん

この記事へのコメント

2011年10月4日 22:50
 ハチロクは、美化されすぎていて、実際の歴史が隠されているような気がしますね。

あの車も、単なる軽便スポーツクーペないしは2ドアセダンとして売れた側面もあり、スタイルの上で流行遅れになった時点で大量に中古市場に出回って、「練習用車」として使い捨てに出来たからこそ、走りの車になったといえます。

FT-86は、この中古市場のことが視点から抜けてしまっているような気がするのです。

そうそう、FRの原体験を持っていない人が増えていますね。「駆動輪が違うから何なの?」というのが、今の20歳代の気持ちのようです。
コメントへの返答
2011年10月4日 23:31
FRに問われるのは素材性。完成度を高めようと努力すると、コストが青天井となり、やはりFRは高級車のレイアウトとなってしまう。

それでは本質に迫れない。レイアウトの必然としてある特性をフラットにしてスピードの話に転化してしまうと、駆動方式なんてどうでもよくなる。

単純なスピードアップが意味をなさないことに対する『気付き』がこれからのテーマ。身体に自然で動かす実感を伴うことが高性能。そう置き換えた時に新しい世界が広がる。

モノがないと無い物ねだりになってしまうけれど、その気になって開発された個性は素材性という点で非常に高いポテンシャルを持っている。

その後のことはこっちが引き受ければいいだけの話。メーカーに全面的に依存していちゃあ何も変わりません。
2011年10月5日 0:16
私、その頃発刊されたF1GP特集の本、いまも大事に持っています。Ferrari 312T2 、Tirell 6輪、憧れのクルマ。小学校4年生で伯父にクルマの運転を教わってから、ずっとクルマ好きです。
通学路を外れた駐車場でいつも見てたToyota2000GT。可変翼のカンナムマシン。Toyota7。レースデビューせず開発だけで終わった、凄いパワーのR383。もっと草創期の事は解らなかったけど、とても熱いものを感じていました。
HONDAさんが、TOYOTAさんがレースシーンから消えて、メディアも一時の賑やかさがパタっと無くなりましたが、それが有っても無くても、クルマが好き。
ああいう環境って、いまは無いかも(T_T)
2011年10月5日 0:25
これじゃワクワクしないです。(違)
http://www.trdparts.jp/vitz_rs-racing/index.html
2011年10月5日 8:19
還暦ですか!おめでとう、まだまだ、若い!
第一回、日本グランプリ、鈴鹿・・・・・
富士のバンク、あの頃のことが走馬灯のようにかけめぐります。
今時の、草食系の若者、クルマに対する憧れ、無いのですかね!情けない!
昔、”いつかはクラウン”と言うのがありましたね!
”いつかはフェラリー”という気概を持って欲しいですね!
セブの黄門様のご託宣です。
2011年10月5日 21:20
正しくは、最後に“に”が入りますので………。

http://homepage3.nifty.com/tyorekitei/
2011年10月6日 13:49
トヨタの新しいFR、
どうやらベース車両があるようですね。
それを素材にして楽しむ、たのしそうですね。

買ったままでこねくりまわすのもいいですが、
折角素の素材があるのであれば思いっきり楽しむべきでしょうね。

しかし、マイナーツーリングって・・・
どこまで逝ってしまわれるのでしょうか・・・
楽しみです。

スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

ブログカテゴリー

リンク・クリップ

64回目の終戦記念日 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2016/08/15 15:36:17
水素でいいと思う 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2015/02/16 08:18:46
変わるかな。 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2013/01/01 22:53:46

愛車一覧

トヨタ プリウス トヨタ プリウス
しばらく耐える秋なのだ。
その他 その他 その他 その他
2009年3月3、4日に行われた第79回ジュネーブショーの画像です。

過去のブログ

ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation