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イイね!
2012年03月19日

ボツ原稿

ボツ原稿 ライター冥利に尽きる。今日(3月19日)に発売となった『driver』を一言で表現するとこれしかない。まあ、60という年齢はなった本人が一番驚いている。万感胸に迫ることもなく、ただただ長かったような短かったような、という曖昧な感覚と、隠しようのないそれなりにくたびれた肉体にげんなりするくらいだろうか。

それにしても1フリーライターの還暦を記念して13ページもの特集を組むという話は寡聞にして知らない。これが態の良い肩叩きでないことを心から祈るばかりであるが、そうなったとしてもジタバタと見苦しく老醜を晒すことになるだけのこと。どっちに転んでも焦らない慌てない諦めない。ここまで来れば多少図々しくても違和感を抱かれることはないだろう。

ジュネーブからの現地リポートは他とはかなり異なるアングルから迫っていると思うし、連載86開発秘話にも他ではなかなか聞けない話がギュッと詰まっている。これはもう立ち読みなんて小さいこと言わないで買ってお家でワインでも飲みながらゆっくり読みましょう。

でね、出来上がったページを何度もめくって読み手はどう感じるか、立場をかえて考えてみたりしていたら、おっ? 3つ書いた内のひとつのコラムが見当たらないな。 未だに見つからないので見落としはないと思うけれど、内容的に編集判断でボツになっちゃったかな。多少引っ掛かるものがひとつふたつあったほうがいいという判断は裏目にでたようであります。

でも、もったいないじゃない? ここにその440字を貼るので、それと他の記事がどういう関係を持つのか・・・・さあ、あなたは段々それが知りたくなる、しりたくなる、シナタクナル・・・・こんなんで部数の売り上げが伸びるなら苦労はしないが、できることはなんでもやってみよーー。つーことで。以下どうぞ。

『軽自動車からグループCマシンまで。今でも気分はそのままだが、駆け出しの頃はそれこそ何でもやった。レースリポートに手を染めたのは、レースの現場に居れば再びチャンスが訪れるかも…と考えたから。結果的に書くことの面白さが難しさを上回り、ミイラ取りの気分を味わいつつ今に至っている。

レースの魅力を伝えようと思ったら、マシンの詳細なリポートよりもそれを操り闘うレーシングドライバーの魅力に迫った方が伝わる。自分の知り合いが出ているレースが一番面白い。経験した者なら誰でも理解していることだろう。プロともなれば、人を惹きつける魅力が欠かせない。

しかし歳を取ったせいかもしれないが、なんとまあ最近のレーシングドライバーの小粒で存在感の希薄なことよ。だいたいGT選手権のトヨタ、ニッサン、ホンダを中心とする『ワークス』の一員になることがステータスなんて。フリーのサラリーマンのような境遇を得ることが目標みたいな安定志向に誰が共感を覚える? 世界を見据えないで、国内メーカーの庇護の下でぬくぬくどぬるま湯に浸ろうとする。使う方も使う方だが。』


短い文章は時として舌足らずになり誤解を生むことがある。僕が、なぜか若い編集者が好んで採用する『囲み』とよばれるショートストーリーで読みやすさを追求するテクニックを嫌う最大の理由だが、オファーがあればそれに応えるのもプロの務め。しかし、スペースがなかったのかな。それとも内容に問題あり?
ブログ一覧 | 日記
Posted at 2012/03/20 02:34:53

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この記事へのコメント

2012年3月20日 2:57
現代で普通に生きていれば誰しもいずれは還暦。

でもハートまで還暦かと言うと…違うのが事実なんでしょうね。

自分としては「気持ちは少年のまま歳を重ねたいなぁ」って考えてます。
コメントへの返答
2012年3月20日 13:20
人間、なるようになるものです。ならなかったのは、なろうという思いが足りなかっただけ。エネルギーがなかっただけ。

強く思い続ければ、大抵のことは叶うようです。人は神ならぬ身。不要を知り、それを捨てないと集中できないのは当然ですが。
2012年3月20日 5:46
還暦おめでとさんでございます。

呪文につられて
会社帰りに買ってきます。


ワインは無いけどさっ。
コメントへの返答
2012年3月20日 13:21
ありがとうございます。

アルコールがないと酔えないかも(笑)。
2012年3月20日 7:52
還暦おめでとうございます。
何でも言いなりのジャーナリストの方も多いように感じます。
皆さん、安定志向?
コメントへの返答
2012年3月20日 13:37
実力があればどうということはないのですが、同調圧力の前に個性的であることの意味が異質、排除の対象になっている。

うまく立ち回ることができればいいのですが、丸い個性というのもなんだかなぁ、です。

意見の対立にこそ面白さが潜んでいるのに、それを嫌がるんですよ、メディア(媒体)なのに。

一本化が戦略の基本となるマーケティングにジャーナリズムが取り込まれちゃっている。ここに情報としての意見の多様性が損なわれる最大の理由があるように思われます。
2012年3月20日 8:15
おはようございます

詳しくはあと数日、その日への到達を味わってください。
何はともあれ、おめでとうございます。
私もその日を迎える時、何を想っているか、楽しみです。

幻の440字、・・・まぁ削るんでしょうね。イマドキの媒体でも。

ったくチイセェナァ、と一読者が毒づいたところで何も変わりませんか。

事実であることは明白。それを指摘されたくないから削除・・・だから読者が離れるのに。
手前の都合の良い事だけ並べていたら読み手だって気付きますよ、馬鹿じゃなければ。

うちの親父みたいのがうるさいこと言い続けていたからこうなっちゃったんですね。
申し訳ない気持ちでいっぱいです・・・


コメントへの返答
2012年3月20日 13:48
現在、頭と身体がバラバラの状態でござる。コツコツひとつずつ・・・分かっちゃいるんですが、苦手なのねそういうの。

少し先の未来の前に明日どうする? がチラつく今日この頃であります。

進む先は茨の道である可能性は高いですが、少しは思いを形にしてみたいもの。

過去はいくらでも語れるけれど、やっぱおもろいのは未来やねぇ。毒づくのもけっこう疲れるんやで(笑)。今週末、突発的に『お彼岸のナントカ・・・』やるかも。
2012年3月20日 8:18
何を言ってるのです!60なんてまだひよ子ですよ!生涯現役デ・・・・・・どうぞ!
人生これから、終わりよければすべてよしの気概で!!!
僕はあと残り少ない人生を楽しみます!
ゴルフ、クルマ、・・・!!どれも三つ文字ですね!
コメントへの返答
2012年3月20日 13:53
ありがとうございます。

上には上がある、という境地はまだまだ救いがありますね。さいわい身体だけは丈夫なようなので、気持に負けないようにしたいものです。

しかし先輩、オ〇ナが抜けてますが?

卒業ですか(笑)
2012年3月20日 9:29
うーん、内容かな??「レースはチームワーク」などと言う人が増えているのは、その辺りに理由があったのですね。
そもそも、ライターが違うのにその雑誌に出ている文体がほとんど同じとか、雑誌が変わるとライターが同じでも文体が似てくるとか、おかしなところが多いように感じます。

*「囲み」というのは業界用語ですか?よろしければ、同じ題材について「囲み」を使った場合と使わなかった場合で書き分けて示していただけると嬉しいです。
コメントへの返答
2012年3月20日 13:55
収めるスペースがなかったと思いたい。
2012年3月20日 10:09
初コメでしょうか?失礼します。

多くのスポーツ、国内は企業主体、海外では個人ってな感じがします。

MSの世界、日本では企業主体は仕方ないのかな。

そこを抉られたくないんでしょうな。
コメントへの返答
2012年3月20日 14:12
まあ、企業の力が強いのはどの国でも同じだと思いますが、どうも日本人は突出した個性を嫌うようです。

依存したい人よりも妬み嫉みの情を抑えきれない人のほうが圧倒的に多い、そんな感じ? 

人間らしいといえばそうですが、優勝劣敗は世の習い人の定め。万能はなく、それぞれの勝負どころでなんとかすればいいはずなのに、画一な価値観で人を計って安心を得ようとする。判断を結果としてのお金に置くとヤバイよね。それが目的ということになると、手段を選ばずになっちゃう。
2012年3月20日 10:42
組織にいても、フリーでいても、要は自分に嘘をつかずにガンガン生きていけるかってことだと思います。

言うのは簡単(特に若い時は)…でも、かなり難しいのは歳取ればわかりますもんね。

僕はFR絶対主義じゃないけど、兄貴(失礼!)のあがきながらもストレートに生きてる自動車評論が大好きなんです。

これからもガンガンいって(言って(笑)?)ください。
自分も負けないように行きますよ~!!
コメントへの返答
2012年3月20日 14:19
やっていることに対しては余り悩みはないのですが、結果としての暮らしぶりには納得していません。足りないのは未来を自分に引き寄せるエネルギー。読者の皆さんのサポートがなによりのパワー源です。よろしくぅ~~!!
2012年3月20日 17:55
お世話になっております。

「1986年・夏~メルセデスの衝撃~」その時私は迷える高校1年生でしたが、driver誌で拝見したあの記事は、何とも言えないかっこ良さ、そしてうらやましさを感じたものです。

あれから26年…あのメルセデス190Eの意味は、「ぶれない評価軸を持つこと」だったと今更ながら思うところであります。

鹿児島ではdriverは明後日の発売になりますが、楽しみにしております!
還暦おめでとうございます。
コメントへの返答
2012年3月20日 21:12
そうだ。大都市圏以外は配本の関係で時差があるんだった。配慮を欠いてすみません。

過去は変えられませんからねぇ。失敗だらけの結果としての今と考えると、かなり切ないものがあります。

んが、まだ少しだけ未来が残っていると思うので、そっちに賭けることにしましょう。

お楽しみ!!ということで、感想お待ちしております。
2012年3月20日 20:54
今日、5月号を買いました。自分はソアラがきっかけで、1981年春からdriver誌を買っており、今も親の家に、ほとんどのバックナンバーを取ってありますよー。
コメントへの返答
2012年3月20日 21:49
おっ、ということは、driver『有限』シビックも知ってるね。

あと、筑波で命を落とした小野田耕児と企画を立ち上げた谷田部/筑波大タイムアタック大会(計24台集合)とか、富士スピードウェイでトヨタvsニッサンvsマツダvsミツビシvsいすゞvsポルシェのワークス系ドライバーと組んでの大レースとか。

トヨタ(セリカxx高橋晴邦)、ニッサン(280Z高橋健二)、マツダ(サバンナRX-7片山義美)、ミツビシ(ギャランΛ中嶋悟)、いすゞ(ジェミニZZ-R浅岡重輝)ポルシェ(924生沢徹)だったかな。

何周のレースだったか忘れたけれど、ポルシェ924+生沢/小野田の本命説をサバンナRX-7+片山/伏木組がうっちゃった(笑)という。

30年以上前の話を聞いても皆ポカァ~ンかと思いますが。あの頃勢いで立ち上げた企画を皆ぃ~んな真似っこして、未だに同じメンタリティでやっていたりする。

若手と言われる人達に新しい企画を生み出す力がないのは何故? 僕らが始めた頃はけっこう白い目で見られたもの。

あの頃の真似事をやっていながら、我が物顔でいることに疑問を抱かないのが不思議。

ECOが具体的な問題として差し迫っているのに、相変わらずそれはそれこれはこれみたいな別問題としてハイパフォーマンスを語っている。それじゃあ世界が狭くなっちゃうのはあたりまえ。

若いというなら、だからこそスモールFRであり、ドリフトなんだということに気がつかないとおかしいんだよ。自分の頭で考えたら、そこに行き着く。

舶来のドグマに囚われて自分の直感が働けないようにしている。問題の根はそこにあると思います。

って、ごめんね。お買い上げいただいた御礼が愚痴になっちゃった。

ウチにはバックナンバーほとんど残っていないので、今度懐かしのページを選んでスキャンを送って下さい・・・・って、またまた図々しい話をしてしまいました。

改めてお買い上げありがとうございます。


2012年3月20日 21:44
還暦おめでとさんでございます。<(_ _)>ただ、赤いちゃんちゃんこは、伏木さんには似合いそうもありません。(^_^;)これからもレーシングスーツでお願いします。

ドライバー、じっくりと読ませていただきたいと思っています。

ま、まだまだ?60歳です。これからもガンガン行ってくださいね~(^_^)/~
コメントへの返答
2012年3月20日 21:53
ありがとうございます。

赤いフェラーリで颯爽と・・・と行きたかったんですが、赤貧洗うが如し。夕陽に向かって叫びながら走り出したくなる今日この頃です。

読んで納得がいったら、拡散よろしくぅ~~。

あと20年やれたらいいなぁ。
2012年3月20日 22:30
還暦おめでとうございます。

でも伏木さんの試乗レポートなどを見ているとまだまだ現役でやっていけると感じます。
これからの活躍も期待しております(´▽`)

内容に惹かれたのでこれからdriver誌買ってきます(^^♪

波風が立つのを嫌っていちゃメディアはダメになっていっちゃうのに...。

私もワークスに入って温々してちゃレーシングドライバーとしてはダメだと思います。
失敗したっていいから可能性を求めて冒険して行かなくちゃ...と思います。
コメントへの返答
2012年3月21日 12:40
作戦成功(?) 何はともあれ、一冊お買い上げいただけるということで、ありがとうございます(笑)

仲良しクラブの同調圧力に甘んじて皆で渡っている内に、気がついたら住むべき世界が消えていた。そうならないようにするには、意見の対立を厭わずに、むしろそれを飯の種にする。

身体張った意見のぶつかり合いは、多少暑苦しいかもしれないけれど、高みの見物としては上々の部類に入るでしょう?

生ぬるいヒューマニズムと正義感できれいごとを言っていても、現実には多様な価値観の下、いろんなクルマ遊びをしている人がいる。それを見ないで、なぁ~にがESCだITSだ安全だ環境だ・・・ということです。

そんな当たり前のテクノロジーは、啓蒙に値する範疇にはありません。それを踏まえた上で、自由とか面白さを考える。議論は当然意見百出であり、紛糾する。活性化は一に懸かってそこにあります。

近頃のレーシングドライバーでムカつくのは、こっちが頭使って編み出した言葉遣いを、さも自分の意見のように吹聴する輩の多いこと。

台本があるかのようなコメントを、ただちょっと速く走れるというだけで有難がって聞いてもらえると思っている使う側の問題も深刻です。
2012年3月21日 0:35
私の所有していた、初代SB1 CIVIC GL MT モスグリーン と 親友の所有していた フロンテクーペ  この2台が私のクルマ人生の原点です。 伏木さんが両車ともお持ちだっだとは驚きました。  何故☆レンジATだったのですか、不思議です。
コメントへの返答
2012年3月21日 13:30
SB1シビックは、1972年の発売。現代的な横置きFFの元祖と目されているVWゴルフに先んじること2年という画期的なクルマです。

その直前に日産が国産初の横置きFF車チェリーを出していますが、これはエンジンの下にT/Mを配置するアレック・イシゴニスのADO15(ミニ)の系譜。SB1は、それよりも新しい現在のFF2ボックスの主流となっているダンテ・ジアコーサのフィアット128の系譜に位置します。

VWがまだビートルを主力としてた時にシビックを出した。ホンダの進取の気性を見事に表したのがSB1でした。

僕は、まずそのスタイリングにやられました。台形デザインのFF2ボックスは、当時の日本車にはない何とも言えない垢抜けた味わいが印象的。コンパクトなサイズに十分な居住性をもたらしたパッケージング(当時そんな言葉遣いはありませんでしたが)。

時代はこっちでしょう。若さは馬鹿さですが、KB110サニーでレースを始める傍ら、普段の足は合理精神に富んだ斬新なシビック。

マニュアルドライブはレースでいやというほど味わうので、T/MはAT。SB1の☆レンジ付きホンダマチックは、遊星ギアによる無段変速を謳い、当時2段が当たり前の小型車のATに無限の可能性を感じさせる新しさがありました。

その後初代プレリュードでもう一度FF+ホンダマチックを経験していますが、あれこれ経験した後にFR+MT・・・そしてドリフトへと、走りを極める中で辿り着きました。

多様性は何よりも重要ですが、自分は何を好み何を望むかをはっきりとした意見を持ってこそ、情報発信源としてのポジションが鮮明となる。振り返ればぜぇ~んぶ繋がっている。

まあそういうことです。

2012年3月21日 8:20
何をおっしゃいますか!!??
・・・はその意味です!・・・・・・伏字です!
それがなくて、人生何が楽しみ!生涯現役を貫きます!
コメントへの返答
2012年3月21日 13:32
あっ、そういうことでしたか!!

お見逸れいたしました。

仰る通り、で御座います。

あやかりたい。

目標がいると、励みになるというものです。

頑張ります!!

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「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
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