
富良野ミーティングは、2000年から途切れることなく続いているという。
北海道のロードスターオーナーズクラブ『ROCK's』(1996年設立)を主宰する山本卓夜さん、マネージャー役の中川久恵さんに来会を求められたのは5月軽井沢ロードスターミーティングの折だったか。9月4日の舞浜THANKS DAYS in JAPANでも直々に"要請"されて思い切ることにした。
ミーティングは基本的に手作りで、前夜祭は自主制作の映像と有志によるコンサートに始まり、夕食を兼ねた懇親パーティ、河岸を近所の貸し切りレストランに変えたワンコイン会費制の二次会と続く。
翌朝は9時からスケジュールスタート。今回は例年になく前泊組が多く、
朝からホテル前の広い芝生の前庭に多くの歴代ロードスター(RS)が並んでいた。

フラミ2014最大の呼び物は、NDロードスターの『北海道プレミア』。舞浜のワールドプレミアの翌週に、虎の子の試作車を富良野まで運び込み、広島から山本修弘主査以下開発スタッフと広報・宣伝・販売部門を含む総勢11名がやって来て、東京と変わらぬ姿勢でファンサービスを行なうという。その
アンヴェールの模様はこんな感じ。距離感が極端に小さい親密な雰囲気が伝わるだろうか。
イベントそのものは至極まったりした流れで、午前中に行なわれた開発陣とのQ&Aを含むトークセッションでは数少ないメディア(他にtipoだけ)を代表?して、話の輪に加わり、ちゃっかり後追い取材に活用させて頂いた(サイドマーカーが丸から変わったトリビアとか、全車LEDになっちゃったけど酷寒の北海道では熱源にならないと危ないんだけど……地元ならではの指摘に対する回答とか、ね)。

フラミには、昨年は平井敏彦初代RS開発主査も来会したといい、二代目主査の貴島孝雄さんは昨年に引き続きの再訪であるとか。お二方ともROCK’sへの入会を求められ、メンバー入りしたという。かくいう僕も「はい、ここにサインしてください」で強制入会(笑)。あんまり役には立たないと思うけれど。
NDロードスターとの距離は筑波のメディア対抗4耐レースでのサプライズ走行と変わらぬ近さ。塗装が長時間の直射に耐えられないという理由で黒幕のテントが用意されていた。ツクバの黒づくめの小さなパビリオンの謎が解けた。さすがに着座は御法度だったが、それではあまりにファンサービスに欠けると考えたのか、貴島孝雄前主査が代表でシートインプレッションをすることに。山本修弘現主査をナビシートに迎えたツーショットにカメラの砲列かなかなか途切れなかった。
荒天も予想された空模様は爽やかな秋の陽が注ぐオープン日和に。そして午後3時を回ったところで
パレードランへと進んでいった。今回は公道上での単一車種のパレードでギネスを狙うという目論見もあったそうだが、道内/道外から参集した総勢は130台余ということで記録達成には至らなかった。
それでも、
100台を超えるロードスターが列をなして北の大地を往く光景は壮観。
それにしても
”ロードスターの人々”というのは不思議な時空を共有している。クルマが単なるモビリティツールの枠を超えて、communication toolとしてスマホ並の機能を有した柔らかい連帯を築き上げるメディアになっている。次期ND/RSは、成熟しつつあるコミュニティに適合する資質を有しているだろうか?

ワールドプレミア以来、歓迎の輪が広がりつつあるように見える。2015年春といわれている正式発売までまだ半年以上あるが、その期間にどれだけの人々の心に突き刺さるのか。その過程を、可能な限りフォローして行きたいと思っている。次は10月の大分ジャンボリーに飛ぶつもりだ。
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2014/09/25 13:41:29