
埼玉スタジアムへgo! サッカーJ1リーグ第19節、現在リーグ首位のサンフレッチェ広島をホームの埼スタに迎える浦和レッドダイアモンズは同4位。首位争いに絡む好カードのチケットをチームスポンサーの曙ブレーキ広報部のAさんから「要りますか?」の問い合わせ。
埼スタのレッズのゲームは他とは違う。その雰囲気は欧州各国リーグにも負けない上質なエンターテインメント空間。しかも、今回の両チームの親会社は三菱とマツダ。クルマ業界との因縁浅からずということで、所属する日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の理事を一角を担う者としては多少なりとも知ってもらいたい。
実際はただのサッカー好きのおっさんということでもあるが、欧州メーカーのエンジニアや役員と話をする時には各国それぞれのリーグの話題で共通項を求めようと打ち解ける。日本にもそれなりのプロリーグがあるのだから、その現場の雰囲気ぐらいは知っておいてほしいもの。ということで、今回は10人利用のビューボックスルームチケットを有難く頂くことにした。
現在Jリーグには浦和レッズ(三菱自工)、サンフレッチェ広島(マツダ)の他に、名古屋グランパス(トヨタ)、横浜Fマリノス(日産)が自動車メーカー系チームとしてあり、ジュビロ磐田(ヤマハ)も親近感を呼ぶチームということになる。ホンダも古くから本田技研工業サッカー部として存在し、現在もアマチュアのホンダFCとしてJFL(日本フットボールリーグ)で活動を続けている。
サッカーのプロチームと自動車メーカーのクルマとの間に因果関係を見出すことは難しいが、日本のトップ5がいずれもサッカーに造詣が深いという事実は注目に値するのではないだろうか。
ドイツブンデスリーガでは、昨季まで岡崎慎司が所属していたVfBシュツットガルトは、シュツットガルト・ウンターテュルクハイムのダイムラーAG本社の斜向かい、メルセデスベンツ博物館の正面にクラブハウスを構え、その並びにホームスタジアムのメルセデスベンツアリーナを有する。長谷部誠のVfLヴォルフスブルグのメインスポンサーは同地に本拠を構えるVWだったり……。イタリアセリエAトリノのユベントスはフィアットの創業家のアニェッリ家が代表者を務める。
サッカーから見たクルマという視点は、国柄や土地柄を反映してそれなりに興味深い。プレーヤーの気質や資質がゲームスタイルに反映し、国民性や地域性が巧まずして現れるという意味で、サッカーとクルマを結びつけるのは強引すぎる?

ゴルフ名人のAJAJ会員Tさんは、サッカーはホームとアウェイでこんなにもスタジアムの雰囲気が違う。「これでもか」とうほど不公平感を見せつけるゲームだという。今回の埼スタはレッズサポーターが95%を占め、サンフレッチェはほんの一握り。「でも、これがいいんです」とTさんは言う。広島がホームでは逆になるから、と。
世の中は建前では公平公正というけれど、実際は不公平で不条理なことばかり。だからこそ建前は大事にしないといけないし、不公平だから行って文句ばかり言っても始まらないことを知る。専門のゴルフとは対極にあるサッカーのこの雰囲気がいい。なるほどな意見である。
教養といっていいのかどうか分からないけれど、サッカーが持つテクノロジーやエンジニアリングの塊のクルマとは異なる人間観を知ることは、所詮身体機能の拡大装置にすぎないクルマの本質に迫る上で無駄ではないと僕は思うんですね。
Posted at 2013/08/12 23:36:33 | |
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