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伏木悦郎のブログ一覧

2013年08月06日 イイね!

平和祈念式は淡々と・・・

平和祈念式は淡々と・・・とにかく、そこに身を置こうと思った。生れて61年も過ぎて今さら‥‥という気にもなるいっぽうで、何事に依らず生きている内は遅すぎることはない。メディアが発達した現代は、実際にそこに足を運ばなくても経験することはできる。そうはならないこと、我々はすでに理解している。動画などによる放送メディアは所詮2次平面。空気感や匂いや音や色をすべて正確に拾い集めているわけではない。

もっとも、現場にいたからといって、ひたすら暑く、式次第は猛烈に退屈で、もう少し感動的なシーンで胸が熱くなるのかなとも思ったが、ひたすら淡々とスケジュールが消化され、何と言うことなく終わってしまった。後で平和記念資料館へと久しぶり足を運んだ際に、初めて実感が湧いたような気がした。

見上げる頭上600mで小さな太陽が爆発した。その想像力が、もしかしたらもっともリアリティを感じさせた瞬間かもしれない。炸裂から10秒以内に跡形もなくなっている。3000~4000℃の熱線と猛烈な爆風に耐えられる生物はいない。それを現場で感じることができたのが、今回やって来た最大の収穫だった。

Seeing is knowing.式会場内には若い世代や外国人の姿も多く見られた。全地球人口からすればほんの一握りだが、足を運んだ人すべてには何らかの期待が持てる。メディアに属する者は、ライブを知らずして語ることに畏れを感じる必要がある。

今ある広島は、美しい近代都市の顔を見せている。しかし、平和記念公園へと西側からアプローチした際に上流二つ目の相生橋からこの西平和大橋までのレイアウトは68年前と変わらない。一瞬にして焦土と化した場所がそのまま現代の装いで再生されている。そのリアリティに気づく瞬間が何よりも不気味だ。

今さらながらだが、やはり来てみて正解だった。周辺ではいろいろ騒ぐ人々もいたようだが、会場は妙な静寂がスピーカーの音声を押し返すような質量感を持っていた。原稿を読むだけの言葉ではもはや人々の心を動かすことは難しい。多少の言い間違いや失態には目をつぶって、胸に通る言葉で伝える必要がある。書いた言葉がそのまま自分に返ってきた。
Posted at 2013/08/13 03:10:00 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2013年08月05日 イイね!

大和って、原子爆弾だったんだね

大和って、原子爆弾だったんだね呉は暑かった。広島からクルマで1時間も要らない至近。午後そのまま直帰じゃもったいない、ということで呉在住のNさんと広島在のMさんと同業のKの4人で大和ミュージアム。正式名称は呉市海事歴史科学館は、映画『男たちの大和』2005年12月17日公開に先立つ4月23日に開館した。タイトル写真は、館内にある大和の艦橋。

映画は見たなあ。あのオープンセットがここにあるのかと思っていたらあれは尾道の日立造船跡地に作られたもので、今はもう解体されている。一部は大和ミュージアムに寄贈されたというが、それはともかくこの資料館の情報量は生半可では見尽くせない。印象的だったのは大和の抑止力論。戦争をするための巨大戦艦ではなく、いつでも闘うぞという姿勢を示すことで戦争をしないために建造されたという解説。誰が言っていたのかは忘れたが、現実と結末とが異なることに疑問なしとはしないが、視点として興味深かった。

隣の海上自衛隊の鉄のくじら館も潜水艦あきしおのスケール感とともに迫真のリアリティで迫ってくる。ここは半日ではなく、丸一日掛かりでじっくり見ないと駄目かも。大和建造を可能にした様々な素材や加工、機械などの技術の集積が、後の日本の産業全般に影響を与えた。

マツダの創業は戦前で、1931年にオート3輪を発売している。戦後幾度となく危機に瀕したマツダをサポートしたのが地場のサプライヤーや協力会社。中国地方の基幹産業として今も重要な位置を占めることが出来ているのは、産業の裾野が整備されていたからに他ならない。そのことが大和ミュージアムで明瞭に理解することができる。人の力が豊富であるという事実がここら辺りの折れない原動力なのかもしれない。


きれいに再生保存された零戦も展示されている。

Posted at 2013/08/13 02:25:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 日記
2013年08月04日 イイね!

このタイミングで広島なら……

このタイミングで広島なら……広島に飛ぶのは何時以来? リーマンショックからは記憶に留まっていない。唯一、一昨年九州鹿児島でCX-5の試乗会があり、その取材の帰路、単身CX-5のグランツーリングを買って出て、途中立ち寄ったのが広島泊の直近だった。

早朝出立が苦にならなくなった年齢に思うところは少なくないが、しかし今日は一日何かムカついた。丸腰の直観ベースで語り倒す己が何より恐ろしい。もちろん嘘はないが、誤りは避けられそうにない。プロ同士なら通じるとは思うけど。

夜はいつもの調子。揉み手で接するのが正しいとされる対象に敢えて率直な話を投げ、ン?を期待する。あらゆる可能性を留保しない頑なさは外した時に致命的になるんだよ、みたいな。茶坊主を集めて悦に入る状態にはないんだもん。誰かが率直に物申すような勇気を持たないと、歴史は繰り返しちゃう。

予定調和が諸悪の根源なんて本当のことを言うと波風が立つけれど、皆が口を揃えることには取り敢えず疑いの眼差しを向けたほうがいい。長く生きて、キャリアを重ねないと分からない、見えてこないことがある。福島第一原発の虚報に次ぐ虚報、官業報あげての隠蔽、捏造、責任逃れを連鎖を見ていても分かるように、根っこはみんな繋がっている。正義感ではなくて、狡さを有能とはき違える輩の跋扈がムカツクだけ。誰かが言っていたことを伝えるのではなく、自分の頭で考えた意見として発するのがジャーナリスト。そうでないと存在する意味がない。

俺だって30や40の頃そんなこと考えもしなかった。50でももう一息のところ。跳ねっ返りの年寄りにはそれなりのものがある。なってみて気付くこと。ここメモするように。若い世代が意識を変えれば時代は大きく変えることができるんだけどな。逃げきりを図ろうとする中高年は時代の変化より今までどおりを望むものだ。

かつての暴走族のような跳ねっ返りが時代を変える。お利口さんの若者が手練手管のおっさんに勝てる確率は、社会構造に関してはほぼゼロだろう。思うがままの熱情で突き抜ける。時代を変えてきたのはいつの時代も血気の若気の至りだったことを思い出そう。

タイトルカットは本文とは無関係の南イングランドのモーターウェイを行くMX-5(ドライバーは女だったかも)
Posted at 2013/08/13 01:39:47 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年08月03日 イイね!

クルマとサッカー

クルマとサッカー埼玉スタジアムへgo! サッカーJ1リーグ第19節、現在リーグ首位のサンフレッチェ広島をホームの埼スタに迎える浦和レッドダイアモンズは同4位。首位争いに絡む好カードのチケットをチームスポンサーの曙ブレーキ広報部のAさんから「要りますか?」の問い合わせ。

埼スタのレッズのゲームは他とは違う。その雰囲気は欧州各国リーグにも負けない上質なエンターテインメント空間。しかも、今回の両チームの親会社は三菱とマツダ。クルマ業界との因縁浅からずということで、所属する日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)の理事を一角を担う者としては多少なりとも知ってもらいたい。

実際はただのサッカー好きのおっさんということでもあるが、欧州メーカーのエンジニアや役員と話をする時には各国それぞれのリーグの話題で共通項を求めようと打ち解ける。日本にもそれなりのプロリーグがあるのだから、その現場の雰囲気ぐらいは知っておいてほしいもの。ということで、今回は10人利用のビューボックスルームチケットを有難く頂くことにした。

現在Jリーグには浦和レッズ(三菱自工)、サンフレッチェ広島(マツダ)の他に、名古屋グランパス(トヨタ)、横浜Fマリノス(日産)が自動車メーカー系チームとしてあり、ジュビロ磐田(ヤマハ)も親近感を呼ぶチームということになる。ホンダも古くから本田技研工業サッカー部として存在し、現在もアマチュアのホンダFCとしてJFL(日本フットボールリーグ)で活動を続けている。

サッカーのプロチームと自動車メーカーのクルマとの間に因果関係を見出すことは難しいが、日本のトップ5がいずれもサッカーに造詣が深いという事実は注目に値するのではないだろうか。

ドイツブンデスリーガでは、昨季まで岡崎慎司が所属していたVfBシュツットガルトは、シュツットガルト・ウンターテュルクハイムのダイムラーAG本社の斜向かい、メルセデスベンツ博物館の正面にクラブハウスを構え、その並びにホームスタジアムのメルセデスベンツアリーナを有する。長谷部誠のVfLヴォルフスブルグのメインスポンサーは同地に本拠を構えるVWだったり……。イタリアセリエAトリノのユベントスはフィアットの創業家のアニェッリ家が代表者を務める。

サッカーから見たクルマという視点は、国柄や土地柄を反映してそれなりに興味深い。プレーヤーの気質や資質がゲームスタイルに反映し、国民性や地域性が巧まずして現れるという意味で、サッカーとクルマを結びつけるのは強引すぎる?

ゴルフ名人のAJAJ会員Tさんは、サッカーはホームとアウェイでこんなにもスタジアムの雰囲気が違う。「これでもか」とうほど不公平感を見せつけるゲームだという。今回の埼スタはレッズサポーターが95%を占め、サンフレッチェはほんの一握り。「でも、これがいいんです」とTさんは言う。広島がホームでは逆になるから、と。

世の中は建前では公平公正というけれど、実際は不公平で不条理なことばかり。だからこそ建前は大事にしないといけないし、不公平だから行って文句ばかり言っても始まらないことを知る。専門のゴルフとは対極にあるサッカーのこの雰囲気がいい。なるほどな意見である。

教養といっていいのかどうか分からないけれど、サッカーが持つテクノロジーやエンジニアリングの塊のクルマとは異なる人間観を知ることは、所詮身体機能の拡大装置にすぎないクルマの本質に迫る上で無駄ではないと僕は思うんですね。



Posted at 2013/08/12 23:36:33 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2013年08月02日 イイね!

印象に残る3カット

印象に残る3カット写真は、Goodwood Festival of Speed 最終日のお開きの後の駐車場。Gate4から入りゴルフコースを左に見ながら進み、グッドウッドハウスに至る道を途中で左に曲がるとご覧の広々としてスペース(当然農場=牧草地)に至る。

僕がクルマを停めたのはさらに本会場に近いパドック近くだが、この広大なパーキングが4日間に渡ってビッチリ埋まる。そして、祭りの後は何か物悲しい気分が漂うものだが、こんなクルマ(フォードGT40)がポツンと佇んでいたりする。これなどはほんの一例。とにかく訪れる観客のエンスー率は高く、思わず足を止めて写真を撮りたくなるクルマがゴロゴロしている。

今年のFoSはポルシェ911の50周年アニバーサリーがテーマのひとつで、メインハウスのディスプレイはかなりの露出となっていると思うが、もうひとつ今年はマクラーレンの50周年でもあるのだった。F1パドックには歴代マシンが勢揃いしていたし、カルティエ・スタイル・エ・ラックスの奥、スーパーカーパドックの向かいにはマクラーレンブースが専用に設えられていた。

その入口にあったのが、創始者ブルース・マクラーレンの言葉『Life is measured in achivements,not
in years alone(人生は年月だけでなく業績で評価される) Bruse Mclaren』


FoS最後のセレモニー、ヒルクライムの表彰式。ユウジにあのおっさん誰?尋ねると、呆れ顔で「ピーター・フォンダですよ」そういえば、昼間イージーライダーのチョッパーに跨がって観客席に手を振る光景を目にしていた。本物だったんだ!聞けばピーターがここを訪れるのは2度目という。ほんなら‥‥ということで、サインをねだる行列に加わり、最後の最後で直筆をゲットした。すべて本物がすぐそこにあって、誰でも気軽にアプローチできる。グッドウッドとはそういうところなのである。


7月13日のブログはこちらへ。
Posted at 2013/08/02 15:11:47 | コメント(1) | トラックバック(0) | クルマ | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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