
かつて吉田拓郎や井上陽水らが立ち上げたフォーライフレコードというレーベルは、生きるためと言う意味ではなくfour life‥‥4人が生きるためというベタなオチが付いていたと記憶する。クルマを熱く語りたいという情熱はまだまだ健在だけど、リーマンに続く大震災の影響は甚大という言葉では間に合わないほど重く未来にのしかかっている。
ここで下を向いても仕方がないね。ということで、思い切って自らメディアになることにした。いや、偉そうなことを言っても大したことはない。誰にも頼ることなく、自分でブログを2本立ち上げてみたわけです。
今から11年前、当時はまだOSがWindows95で、ネットへのアクセスもアナログが当たり前の時代。一念発起してHPを自分で作成した。市販のソフトのマニュアルと首っ引きで約一週間。徹夜に明け暮れて仕上がった『動遊倶楽部』は、我ながら貧弱そのものの出来ばえだった。
PCのHDDがたったの1GBで、ブロードバンドも動画ダウンロードも夢のまた夢だった時代。ハードもソフトもからきし駄目で、おまけにITの知識もテクニックも今以上に拙かった。結果がトホホなHP‥‥。あのトラウマが長い間再開をためらう理由になっていた。
今回の震災とそれが引き金となった深刻な事態は、長いこと続いた権限と権力の集積の結果として強固になった既得権益の実態を露にさせた。生活のためにという耳を疑う理由で曲げられ続けてきた不誠実な営みの数々に、怒りを通り越してただひたすら呆れた人も多いに違いない。人それぞれで事情が異なると思うので、ことさらあげつらう気はさらさらない。
ただ、サバイバルは自分持ち‥‥がフリーランスの宿命だ。重い気持ちでGoogleとhatenaのblog作成ソフトの門を叩いてみた。すっかり固くなった頭には易しいとは言い難いけれど、時間さえ掛ければなんとか。というより、ひと昔なら到底辿り着けなかった機能ときれいな仕上がりが、嘘のように簡単に手に入れられる。
クラウドにあるサーバー(?)に設けられたファイリングソフトにPC内にある画像すべてを預けたら、あんなこともこんなことも簡単にちゃっちゃっちゃっと処理できてしまうんだ。
しかも費用は完全にFREE。やる気さえあれば、自分で道が切り拓ける術が用意されている。10年前とは決定的に異なる極めて民主主義的な機会均等の状況。前途を悲観している暇があったら、まず手を動かしてみることだろう。今上手く行っているとしても、相手は無料で利益を出すビジネスモデルを構築しつつある難敵だ。いずれ勝負を挑まれて痛い目に合わされる相手と踏んで間違いはない。
いや、レベルはとっても低いですが、ITの技術革新の進捗具合にアナログ世代のおとーさんとしてはただひたすら感動してしまったわけです。FREEが当たり前で、その先にある価値の創造に動き出している。過大評価かもしれませんが、今どきの若いデジタル世代は僕らとはまったく異なる価値観で生きている可能性が高い。やってみて理解した実感であります。
人が生きて行く上で「気づき」はとっても大事だけれど、時代は確かにそっちのほうに進んでいるようだ。リーマンや東日本大震災がなかったら、ここには至らなかったかも? いやいや、我々はある種の必然によってここに至っている。なってしまったことをとやかく言っても仕方がないので、前進あるのみ。あと少なくとも3つHPとblogとメルマガを立ち上げ、twitterとFBにも本腰を入れてみるつもり。下手な鉄砲も数撃ちゃあたる、ということで。
ここと
ここを覗いてみてください。評価、批評がないと進歩がないので、一言頂けるとありがたい。
今日までスルーしてしまった過去ログ。書きかけもあるので、なるべく早くアップするよう心掛けます。あっ、冒頭に貼ったプリウスα。出来はお台場で試したプロトタイプの次元を大きく超えて、相当いい出来ばえです。このアメリカ話もけっこう面白い。時代は激しく動いてるね。
Posted at 2011/05/31 04:06:45 | |
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