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伏木悦郎のブログ一覧

2009年05月14日 イイね!

日比谷 南部亭

日比谷 南部亭しかし、幾つになっても知らない場所は出てくるもんである。都心の日比谷公園といえば、何度も側を通っているあまりにもポピュラーなスポット。園内を素通りして、霞が関の官庁街に足を運んだことも一度ならずあった。

でも、知らなかったなあ南部亭。こじんまりしたフレンチレストランですね。そういえば、たしか秋だったか『百円(ぢゃなくて十円でした)カレー』という名物がある松本楼も、名前を聞いているだけで訪れたことがない。

まあ、今日は昼飯をご馳走する代わりに、近い将来の計画を話してやるから、それについての何がしかの意見を述べよ、ということでした。未来のトップマネージメント候補は、真面目で優秀なエンジニアではあるけれど、自信家としての有り様に洗練を欠く。純粋で朴訥である種ロマンチストというのはリーダーとして必要な資質とは思うけれど、理よりも人を惹きつける色気のほうがそれに優るでしょう?

今日は話を聞くだけにして意見を吐くのは慎もうと思っていました。ついつい言わなくてもいい話をし過ぎて、思いとはまったく逆に恨まれる。毎度の愚行はいい加減卒業しようと思っていたわけです。でも、あまりに時代認識が大企業のマネージメントらしからぬ田舎紳士ぶりだったので、自制を欠いてしまいました。

近い将来、国産メーカーのいくつかは消滅せざるを得ない。今回の金融危機に伴うクルマ販売の低迷は、一過性のものではなく、時代の大転換の結果としてあるものだ。そう見る方が合理的で妥当だと私は思っています。前世紀末から米国(の悪徳といえる金融機関の運営者)を中心にバブル経済が仕組まれ、世界中がそれに乗ることで束の間の繁栄がもたらされた。

サブプライムローンとその証券化によって利益の拡大とリスクや責任の分散を図る。頭のいい悪党はさっさと売り抜け、強欲に我を失った者が破綻の責めを負うことになった。禁断のローンで手にした家を担保にオートローンが組まれ、どうせならと身の程知らずのプレミアムカーに殺到した。

SUVは、米国政府(というかブッシュ前共和党政権)が、ビッグスリーにインセンティブを与える形で創り出された税制上の枠組み。ライトデューティトラックのカテゴリーに入るそれは、ちょうど日本の軽自動車のような恩典によって市場が形成されている。

トラックは、日本では働くクルマとしてネガティブなイメージで捉えられるけれど、基本的に巨大農業国家でもある米国ではタフで使える存在としてポジティブに受け止められている。

同じくライトトラック系にカテゴライズされるミニバンとともに、ピックアップトラック、SUVが市場の相当数を占め(パーセンテージは確認できていませんが、全米販売実績のベスト10のトップを含む上位にピックアップトラックが入っていることは少し前に紹介しました)、そのプレミアム化が推進された。

SUVに乗用車ベースのクロスオーバープレミアムの発想を持ち込んだのはレクサスRX(ハリヤー)ですが、日米欧の主だったメーカーはそこに殺到。それに引きずられるようにセダン系の大型化、高級化、高性能化が進み、やがてそれがすべてのカテゴリーの底上げという形で現在に至った。

1997年のCOP3で採択された京都議定書とは真逆の方向で事態は進展しました。議定書から離脱した国で仕組まれたムーブメントが、世界中の強欲を引き寄せ、元も子もない状況を産み出して見せた。

しかし、バブルは所詮バブル。弾けた結果、過去最高益を更新し続けた需要は蒸発し、トップメーカーは半年で史上初の巨大赤字に陥る惨状に陥った。

その緊張感は、今まで通りでは絶対に立ち行かない。そう考えざるを得ない決定的な変化が前提にあって漂ってくるものだという気がしている。

暗いことばかり考えていても仕方がないので、FRだとかマニュアル・トランスミッション再生などといった、『いいじゃないの、幸せならば、楽しいならば……』で行こう……みたいな話をすると、四方八方から「何を今さら!」と罵倒され蔑まされるばかりなのは何故? どうして本質に立ち返って考えようとしないのだろう。

皆自ら変わることがそんなに嫌?怖い? オバマが言っているchangeって、今までどおりでは駄目ということだと思うんですけど。まあ、話が飛躍しすぎですかね。

Posted at 2009/05/14 22:20:41 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月13日 イイね!

どうしようもなく良いクルマ

どうしようもなく良いクルマ昨日のウォルフスブルクのFFスポーツカー(クーペ)といい、今日イレギュラーで試乗の機会を得たインゴルシュタットのV10快速セダンといい、近頃のドイツ製プロダクトに乗った時に覚える感慨は、タイトルの通りだなあ。

VWゴルフⅥの箱根試乗会の時にもアップしようとして叶わなかったことでしたが、先週ミトでゴルフをインサイトというわけの分からぬ企画の取材をした際にも(この時はゴルフのコンフォートラインだった)、やはり印象は同じで、記事にもそのままの表現を使うことにしたわけです。

クォリティも精度も走りの性能もドライバビリティも、もうお腹一杯という感じで良くできているわけです。でもね、結論から言って持っているパフォーマンスの少なく見ても3分の2は過剰性能であるわけです。

20世紀型の従来価値観に照らすと、申し分なくよろしい。けれど、日常的には消費不可能な品質に対して、もう違うんじゃねぇの……という気分を抱かないのだとしたら、相当時代の変化に対して鈍感と言わざるを得ない。

少なくとも私は、もうこれを良いの悪いの言ってる場合じゃないだろう……そんな気がするわけです。

S6の5.2LV10は、何と言うかもう笑っちゃうくらいパワフル。V10らしい過渡領域のパラバラバラッ…といった一次振動に伴う不整ビートに続くシュ~ンと切れ味鋭くスムーズに回っていく独特のパワーフィールには、グラグラグラァァァ~~と心惹かれるモノを感じてしまうわけです。

メインディッシュが試乗枠一杯ということで、時間つなぎに乙女道路から芦スカ湖尻~裾野IC~御殿場ICというサークルをかっ飛んで見たわけですが、わずかな東名区間でアウトバーンの紳士協定のドアを叩く直前までパピュ~ンと行っちゃう。クワトロシステムもSトロニックも、文句のつけようもない。だいたいそこは超非合法の世界ですからね。大真面目に論評するとむしろ問題になる。

本拠地ではWOBで始まるナンバーが付く3ドアクーペも素晴らしい出来でした。指先でチョンチョンチョンと簡単にシフトできて、イメージしたラインに簡単に乗せられるハンドリングの質の高さは、からだで走るというよりまるでポリフォニーの山内一典が追求するシュミレーターを操るが如くのバーチャルテイストが先に立ちます。

からだとクルマの関係に着目する私としては、楽チンで強烈に速くてドーパミンどぱどぱの快楽快感系ではあるけれど、なんだかパソコンやパチンコに長時間貼りついていたようなけだるさが残る。少なくともスポーツで汗を流したあの感覚とは違うものを感じてしまうわけです。

昔話のアナクロニズムに陥るつもりはまったくありませんが、70年代から80年代前半までの、今からみるともう笑っちゃうくらいのレスパワーのFRを、手漕ぎでカチャカチャやりながら、本当に頼りない70タイヤか何かでスリルを味わっていた時のほうが、からだがマシンに関わり合うという意味で楽しかった。

と、同時に、結果的にも安全だったような気がするわけです。クルマは危なっかしかったけど、スピードが低い分セコいドライビングスキルでも対応できたのではないかと。そのプロセスの中で上手くなれたし、楽しめたし、クルマの技術に対しても貢献できたのではないか…と。

先日のNYショーで、クルマのダウンサイジングなんてない、と言い切った近々登場の馬鹿馬鹿しく立派で、多分高性能なAWDセダン/ワゴンの開発責任者がいたけれど、こういう分かっていない人が上に来た会社はそう遠くない将来憂き目を見る。おっと、どさくさに紛れて言っちゃった。

もう21世紀になって10年にもなろうというのに、まだ20世紀を引きずっている人が多すぎる。時代はいまから14年位前にゴロッと変わった。変っていないように見せていたバブルが弾けて、今日の混乱がある。あまり言い過ぎて嫌われるのはどうかとも思いますが、一人くらいいてもいいでしょ、こういうアホが。
Posted at 2009/05/14 19:21:16 | コメント(7) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月12日 イイね!

I'm back!

I'm back!え~、別にさぼっていたわけではなくて、あっちこっちに取材に行って、編集者の厳しい取り立てにあって、なんとかかんとかやってきて、今日を迎えているわけです。

左の写真は、黄金週間最終日に茨城・栃木を巡って、ロペ倶楽部でゴルフをしているフリ(?)の写真を撮りに行った時のもの。天狗納豆の本店に行ったり、塩原温泉に浸かったり。帰宅して週末はウンウン唸ってすることはひとつでしょう?

で、今週になって、先週の催促をかわしつつ、昨日は箱根、今日は小淵沢経由軽井沢と忙しぶっているわけです。しかし、このところの堰を切ったような内外の新車発表&試乗会ラッシュが続いている。今日の小淵沢はエンバーゴだとか言って、写真のアップも御法度だとか。

なら、ここではアップしたらんわい。どうせD誌には書くんだから。

ということで、プジョー308CCの画像&映像(電動メタルトップの動作ね)と、ちょうど同じメタルトップのIS250Cの映像を貼っときます。

しかしさ、先月のNY、上海以来もうバテバテで、気力も他力も失せた感じ。

メーデーに半年ぶりにゴルフをしたら、もうボロボロで。ついに五十肩?黄金週間は、ひたすら締め切りに追われ、気がついたらこんな旅の空なのでした。





Posted at 2009/05/13 00:35:05 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
2009年05月03日 イイね!

上海commemorative

上海commemorativeなるべくアップしようと思っております。











これは省略漢字で、龍陽路=LONGYANG ROAD。来年の万博で一躍有名になる(?)大通りです。覚えておきましょう。





この手の写真はフォトギャラに少々保存中。


プレスデイ前日の上海新国際EXPOセンターまでの道のり。



PORSCHE PANAMERA のアンベール!
Posted at 2009/05/03 22:11:37 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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