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伏木悦郎のブログ一覧

2009年11月22日 イイね!

完敗(TMSvsGUANZHOUauto show)

完敗(TMSvsGUANZHOUauto show)遅めにベッドを起き抜けて、朝昼兼用の食事でも……ホテルから歩いて3分の広州酒家へと繰り出した。意気揚々は入り口まで。3フロアある店内をまず一階から攻めて行くも、まず取っかかりで言葉がまるで通じず。

2階はどうだと、受け付けの女の子に英語で語りかけるも、反応なし。結局、受け付けの整理券を手に入れたが、そこからが忍の一字だった。結局相席のテーブルをゲットしたのは、すっかりランチタイムとなった正午前。食うのも命懸けなのである(大袈裟)。

しかし、この安さと旨さはどうしたことだ。そんなに多くの品目を頼むことはできなかったけれど、水餃子係×2、麺1、粥1、同席の中国人ママさんに教わったメニュー1品で完全に限界。それでも50元ほど。圧倒的なコストパフォーマンスである。

膨れた腹を摩りつつ、地下鉄1号線の長寿路駅まで歩く。ホテルのベルボーイは5分ほどと言っていたが、渋谷の何倍という人波は倍以上の時間を要求した。地下鉄は途中の公園前駅で2号線に乗り換え新港東駅まで5元。世界的に見ても最新鋭の技術で作られたシステムは、この国の勢いをまざまざと見せつける好例のひとつだろう。

約40分で地上に戻ると、眼前に広がるコンベンションセンターのスケールに圧倒された。まずはメディアセンターでプレスパスを受け取る。オンラインで申請済だったので、何の問題もなく。せっかくだからと、明日のプレスデイに備えて突貫工事中の会場内を下見することにした。

最初は一階部分だけがショーフロアだと思っていた……のだが、そのわりにメジャー級のメーカーブースが見当たらず、中国メーカーの影もない。1~5までのホールの向こうにある新しいホールの連なり? それとも、道路を挟んだ向こう側に見えるもう一つの同様の建物? もう一度メディアセンター近くの掲示板で確認すると、1~5までの各ホールは一階が1.1、2階が5.2というようになっていて、2階部分に大手メーカーが集中していることが分った。

2階へのアクセス法を関係者に訪ねて上がったら、思わず息をのんだ。どどどぉ~んとあるわけです。
5.2にメルセデスベンツ、トヨタ、レクサス、フォード……。ポルシェもフェラーリも、VWもBMWも、プジョーもシトロエンも、ホンダもマツダも、シボレーもビュイックも、当然中国民族系の諸々も……。メーカーブランドの出品数では、やはり中国が世界でもっとも充実しているという事実は広州でも裏付けられた。

明日のプレスカンファレンスの予定は9時30分のシュコダから。ホール1.2に集結するVWグループから、2.2のGEELY、BYDなどの中国勢……といったように2階ホールの若い順から流れて行くことになっている……と思っていたら、各ホール毎に9時30分頃から行なわれる。今のところまったく不明で、ケセラセラの状態ですが、この混沌とした状態が中国の中国たるところ。

へこたれずに、明日は最後まで熱狂的なショー会場の模様を追いかけてみるつもりです。
Posted at 2009/11/23 01:31:59 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年11月21日 イイね!

食は広州にあり(期待)

食は広州にあり(期待)初めて乗る中国南方航空(CZ)386便成田発広州行きは、定刻から15分ディレイであると表示された。この頃は渡航直前ドタバタすることが多くなり、あれこれ忘れ物をした気分のまま……。十分余裕を持って成田入りしたはずなのに、なんとなく時間ぎりぎりで機内の人となった。

乗り継ぎ便の遅れから、搭乗がすれすれとなる乗客のために、予め前方の100余名分のシートは封印されたという。なんのこっちゃ?であるが、最善を期して通路側の席を確保した。CZはオンラインでシートが予約できない仕組みだ。

予定より遅れてのデパーチャーは、初めての単独行となる広州での着いてからの行動を制約する。まあ乗っちまえばこっちのもん……ということで、ケセラセラでのほほんと機内の人となったが、時差が1時間ある広州への道のりは思ったよりもずっと長かった。たっぷり5時間は160mphの逆風の結果だが、ほんのすぐそこまで…という軽い気分はけっこう早い段階で緊張へと変化して行った。

アフリカからと思しき団体に先を越され、イミグレで彼らが執拗な誰何で足止めを食らうのを後ろに並んでポカンと待つしか仕方がない。久々に他国への入国は簡単ではないのだ……という当たり前のことに気づかされた。

やっとのことで到着ロビー外の市内アクセス手段の選択に入る。雲助タクシーの運チャンが、砂糖に群がる蟻ドンのごとくまとわりつくが、ここは10分の1以下のコストで事足りるリムジンバスでなるべく市内中心まで行き、そこからタクシーを乗り次ぐ作戦を試してみることにした。

行きの機内で、宿泊先のコピーに書かれた英文のホテル名とアドレス(ストリート名)を漢字(というか中国語)に直してもらっておいたのが奏功し、バス乗り場の案内嬢に提示してどのバスに乗れば? すったもんだの挙げ句乗ったバスは、約40分で終点に着いた。

どこだか分からないので、とにかく人の流れる方向に進んで行くと、どうやら駅らしい(広州駅?)そこでタクシー乗り場を探し、案内の青年に件の紙を見せると、"そんなに近くない"(ウッソー…バスの案内女はこれで行けば、あとはワンメーターって言ってたぞ)。

よくある話なので、とりあえず乗ると、SHIFU GUANZHOU HOLIDAY INNまで20元。リムジンバス(16元)の経済性が際立った。

宿は思った以上にクォリティが高く、これで420元なら納得だろう。すぐ下は地方都市のプロムナードの趣。小腹を満たすため街並みをパトロール(探索)すると、いかにも旨そうな手延べ麺を打っている店が。

入るとこれがバカ旨の麺で、普通の店でこの旨さかよ……と近頃運動不足で膨らみが際立ってきた太鼓腹を撫でながら、ご帰還となった。カメラを持参しなかったのを悔いた。滞在中にもう一遍行って撮ってこようっと。
Posted at 2009/11/22 02:07:06 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年11月18日 イイね!

あらら、もう一年。

あらら、もう一年。締め切りに追い詰められていて、気づいた時にはもう1週間が過ぎていた。本ブログの一周年記念日11月10日は、まあそれどころじゃない……10数ページの特集企画をひとりで受けたのはまあ毎度ありぃではあるけれど、TMSのもろもろイベントと取材が重なって体力的に相当消耗していたらしい。

気ばっか焦って、一向に原稿に身が入らない。先週末には何とか脱稿したのだが、それからしばし腑抜けの状態が続き、昨日『おおっ、そうだった……』と書いて、さあ書き終わったと思ったら、またキーボード誤操作で全文消去の仕儀となってしまった。それで心が鎮まった今頃になって、やっとここまで書き連ねているわけです。

明後日が発売日のdriver12-20号『トヨタ大特集(?)』は、異論反論様々あるかとは思うけれど、まあ気合を入れた渾身の一作。耳の痛いご批判は常に覚悟の上なので、ご一読後の感想を頂けたら幸いです。

おおっと、それはそうと、この1年のご愛読ありがとうございました。当初の意気込みとは裏腹に、軽いタッチで毎日書くこともままならず、有言不実行の後ろめたさが募っておりまする。まあ復活の日はそう遠くないと思いたいので、どうか引き続きご愛顧のほどを。

今日は池尻大橋の首都高速中央環状線大橋JCT(ジャンクション)。来年3月の供用に向けて詰めの段階に入った現場を見せてもらうという、AJAJ(日本自動車ジャーナリスト協会)が首都高速道路(株)に協力を得ての見学会でした。それにしても人間の創造力というのは果てしないですなあ。

新宿方面から山手通りの下(山手トンネル)をずっとやってきて、池尻JCTへは地下から50Rで2周ループしながら高架の首都高3号の上下線に合流する。さらに平成25年度には首都高1号羽田線の品川JCTまで延伸し、中央環状線は一応の完成を見ることになっている。

先のことはわかりませんが、長生きする具体的な目標がどんどん目の前に迫ってくるようで、なんか嬉しい。まだまだ厳しい日々がつづくけれど、暗い話ばかりではない……ということで。
Posted at 2009/11/18 23:49:30 | コメント(5) | トラックバック(0) | 日記
2009年11月16日 イイね!

4years later (4年前の仕事)

4years later (4年前の仕事)手前味噌なのは毎度のことだが、過去の仕事を振り返ると『お前凄いなあ』我ながら先見の明というか、直観力というか、目のつけどころの鋭さに惚れぼれするものがある。

調べごとでネットサーフィンをしている間に、私の名前が載った大学の研究室のサイトを発見。見るとかつてdriver誌で連載していた『伏木悦郎のこの人がニュースだ』というタイトルが書かれていて、同窓の人物がそこに出ているよ……とあった。名前を見ると堀江英明さん。日産の研究者で、自動車用リチウムイオンバッテリーの第一人者だった。

そこに当時の記事がPDFであったので、ちょいとリンクを貼らせて頂きました。自分の記事だから許されるでしょう? というか許して下さい。読み返すと、これがなかなかなのだなあ。やっぱり手前味噌は嫌味かな?
Posted at 2009/11/16 19:05:34 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2009年11月15日 イイね!

子供はそれを望んでいなかった?  その②

子供はそれを望んでいなかった?  その②前日からの続きです。

オデッセイのインパクトをさらに勢いづけるクリエーティブムーバー群は、そういうことで予め戦略的に用意されていた。その先兵が今回4代目の登場となるステップWGN(ワゴン)だった。

同じコンセプトを3代にわたって続けられない。ホンダの悪癖というか企業風土に根ざした伝統はこのステップWGNでも受け継がれ、2代目ではオリジナルの洗練強化を守ったが、続く3代目ではその頃から盛んに言い出した低床低重心設計へと方向転換。オリジナルステップWGN似で販売実績的に急追してきたライバルのノア/ボクシーの雰囲気を追う奇妙な逆転現象を演出して見せた。

これを受ける形となった4代目は、その3代目で問われた広さと使い勝手を最大限に追求するところに開発の力点が置かれたようである。そのためにデザインはなるべく主張しないというのが新型のデザインで貫かれた考え方だったという。

ステップWGNは全長4.7m、全幅1.7mの5ナンバーに収まる。限られたディメンションで室内スペースを最大級に広げ、3列シートのすべてに余裕を感じる居住空間を与える。ドライバーズシート回りのインターフェイスもさらに洗練が進み、背が高いセダンといった雰囲気作りに成功している。

動力性能についても国内の使用環境を前提とするかぎり、決定的な不足はかんじられないし、ハンドリングや乗り味の仕上げについても長い経験を感じさせる。いわゆるミニバンとしてのエクスキューズはなく、ファミリーカーとして所有する上で世帯主が積極的に反対しなければならない理由も見当たらない。

『子供と一緒に、どこ行こう』というキャッチフレーズは、バブル崩壊後の会社中心から家族回帰という価値観の変化にともなう新たなファミリー志向にはまった。子供のため……というテーゼは、自分を納得させやすい普遍性を漂わせながらファミリー層に浸透していった。

現実問題として、子供が親と一緒にクルマで行動する期間は限られている。スペースユーティリティが高く、広々と快適な空間は価値があるし心地よいものだ……多くの大人(親)はそう考え、子供を想う親を演じた気分を味わい、納得しているようである。

親からの上から目線だとそういうことになるようだが、幼児期までの子供は一般的には親との密着を好むものである。それを阻害する広々空間は、室内で気儘に振る舞える自由があるいっぽうで、よそよそしい。

小学校に上がり物心がついてくると、親子を基本とするコミュニケーションが重要な時期になるはずなのだが、スペースユーティリティに優れるミニバンは、フロントシートとセカンド/サードシートとの間に小さくない距離感があって、基本的によそよそしい。

チャイルドシートなどで固定される子供目線で見ると、隅っこのほうで家族のために運転させられている使用人のような存在に父親が見える。そんな意見をミニバンで育った今時の若者世代から聞いた。

初代ステップWGNから13年。それで育った当時幼稚園児も免許取得年齢に達している。その頃の小学生だった子供が、クルマに興味の持てない"クルマ離れ世代"になっている可能性は否定できない。

僕は、二人の娘が幼少の頃は2+2の初代プレリュードで通した。上が小学校に入る頃にドイツ製の小型FRセダンにジャンプし、彼女が高校を卒業するまでそれに乗り続けた。不満を聞いたことは一度もなかったし、不便を感じたこともなかった。

その後は2シータースポーツカーとコンパクトセダンの2台持ちの期間が長かったが、娘達は多分"ウチの父親はクルマ好きだから……"好意を抱いたかどうかはともかく、ちゃんと親を理解していた。お為ごかしの家族想いをしていない……ぐらいの判断はできていたように思う。

家族の運転手になり下がったお父さんみたいに誰がなりたがるだろうか。若者のクルマ離れを言う前に、懸命に優れたミニバンを作る危うさを考える必要がある。価値判断を他者に委ねないで、リスクを背負って自分勝手に生きる。

心から楽しんでいる親を見て微笑ましく思っている子供と、子供のためと偽って自分の人生を楽しんでいない親を尊敬できていない子供。一概には言えないが、新型ステップWGNの優れたところは、すべからく親から目線の"良くできている"といえそうだ。

知らず知らずの間にクルマ好きの子供の比率を下げている。依然として人気の和製ミニバンのエース的存在の仕上がりに触れて、過剰性能のクルマとは違った意味で"クルマの若者離れ"を実感した。

このミニバンの隆盛とともに意識する必要があるのは、97年のCOP3(京都会議)以降過去10年以上に渡ってなされてきた"環境教育の成果"だ。今の若い世代はベースとしてクルマをポジティブな存在と思えない情報に接しながら育ってきた可能性が高い。

これまでの頭では未来を切り拓くことが難しい。

ここに伝説のスピーチがあります。当時12歳の日系カナダ人3世のセヴァーン・スズキという女の子が'92年6月、リオ・デ・ジャネイロで開催された「環境と開 発に関する国連会議(環境サミット)」で行い、居並ぶ大人を沈黙させ、現在の環境問題が注目される端緒となったものです。

すでに彼女もアラサーになっている。時代がどっちに向かうかを考える恰好の題材だと思います。どうか最後まで聞いてみて下さい。

Posted at 2009/11/15 15:41:10 | コメント(10) | トラックバック(0) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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