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伏木悦郎のブログ一覧

2010年07月23日 イイね!

Posthumous work.

Posthumous work.6月24日の一報から、早一月になる。29日のお通夜でお顔を拝見できたので、この世を去った実感はありました。まあ、いろいろ意見の相違などもあったとは思うけれど、何かと目をかけてもらったことも一度ならずである。もう少し深いところまで話し合っておきたかったかな…とは思うけれど、さよならだけが人生だ。


今日の試乗会は欠かさないつもりでいた。トヨタのマスタードライバー成瀬弘さんが中核となって推進していた"G SPORTS" (通称G's)という走りのカスタマイズドグループが開発したスポーツコンバージョンモデル。それがノア/ヴォクシーという売れ筋のミニバンであるところに、思いの丈を感じる。



乗った感想は、コンペティションに軸足を置くとこうなるのは必然…といった、従来価値観に照らせばOK、しかし時代が大きく変化した(しようとしている?)21世紀という現実を考えると、簡単には首肯し得ない微妙な仕上がりだ。遺作だからといって盲目的に礼賛することはprofessionalとして厳に戒める必要があろうかと思う。

ようするに、早く走る、あるいは走りたいという欲求を満たす……つまりスピードアップがテーマになっちゃうよね、という結論づけに開発者やプランナーから納得できる未来的な発言は得られなかった。



走りはちゃんとしているけれど、バリューフォアマネーかというと判断が難しい。それでも欲しいという人がいることを祈るばかりだが、こういうマルチピープルムーバーの走りを極めることが、復活が望まれるコンパクトスポーツなどの芽を摘むことにはならないか。売れているクルマを手始めにという、いかにもソロバンを弾くことが先に立つ悪しきトヨタの伝統で、文化を語ることに無理はないだろうか。

クルマの出来は悪くはないと思うけれど、20世紀のロジックで変化しつつある21世紀を乗り切れるという考え方には、正面切って異を唱えたいと思う。もちろん、マスタードライバー成瀬弘さんの遺作であるからこそ、あえて言わせて頂いた。お互いプロ同士、言いたいことは言える間柄だったと思っているからである。
Posted at 2010/07/24 15:41:42 | コメント(3) | トラックバック(0) | 日記
2010年07月22日 イイね!

似合うじゃん!!(サラ発見)

似合うじゃん!!(サラ発見)茹るような炎天下、お台場に足を運んだ。15時に潮風公園でオープニングセレモニーという『東京コンクールデレガンス』の案内に乗ってみたわけです。時間に余裕があったので、りんかい線経由で少し早めに現地入り。同日17時30分から場所を日航ホテルに移してマイバッハの発表も予定されていたので、涼むつもりで宴会フロアをブラブラ。


エントランスに見覚えのある”BEWITH”のプレートを貼ったクルマが何台かあったので、なんだろ? 案内板を見ると何やら発表会をやっている模様。飛び込みで受付に申し出て、TMSでお世話になった「中島社長はいますか?」というと、発表会場に通された。

BEWITHは、九州・佐賀県鳥栖市に本拠を置くオーディオベンチャーで、ハイエンドオーディオとしては知る人ぞ知る存在。今日は発展型デジタルプロセッサーの発表とかで、オーディオに疎い僕としてボー然とただそこにいるだけの存在になってしまった。詰めかけたプレスの面々にもほとんど知った顔もなく、中島さんとの挨拶もそこそこに退散させていただいた。

コンクールデレガンスは思った以上に盛会で、47台のコンクール出展車が集まり、マイバッハの発表を行ったメルセデスベンツ日本をはじめ、現地で発表会を催したベントレー(スーバーグランツーリスモ・コンバーチブル)とアルファロメオ(ジュリエッタ)、それにアストンマーチン、BMWアルピナ、ジャガー、ポルシェ、ロールス・ロイス、テスラ、ランボルギーニなどがブースを設けていた。



その最後に記したランボの前に差しかかると、ん?見たことのある顔があった。彼女は、1998年のまだ河口湖FITリゾートで開催されていたCOTYにアルファ156とともにデビューを飾り、一躍時の人となった。アルファはドイツぢゃなぁ~い……少しイタリア訛り(?)の日本語を外見からは予想外の流暢さで操り、その年のイヤーカーに選ばれたアルテッツァのKチーフエンジニアなどは、プレゼンテーションが終わるやいなや彼女に握手を求めたほど。

あの年のクルマの記憶はかなり薄れたが、以来彼女は日本の自動車業界でもっとも有名なイタリア人女性となった。フィアット・アルファの名物広報ウーマン、サラ・セレリさんが、12年余勤めた職場を離れることになったと聞いたのは何ヶ月前のことだったか。あいにく都合がつかずお別れパーティにも行けなかった。

ランボのテント前に来ると、おおっ!! 今度はここですか?いいね、似合うね、弾けるランボとサラ・セレリ。そういえばずうっと前からしていたご飯食べる約束、まだだったよね。サラさんに言われて、おおっそうだった。ちょっと見栄を張って高めの店名を出したら、そんな高くない居酒屋でいいよ。さんきゅ。

しっかし、暑かった。けれど、潮風公園はこの手のイベントにはけっこう使えるね。スポンサーも付いて、協賛メーカーもけっこう手を挙げている。残念なのは日本メーカーの反応の鈍さだが、自動車メーカーがクルマ好きの味方でなくてどうする?早晩こういうイベントに参加する必要性を痛感することになるはずだが、地道に継続は力なりで行くことを期待したい。可能性はあるなぁ……というのが率直な感想でした。
Posted at 2010/07/24 15:08:29 | コメント(1) | トラックバック(0) | 日記
2010年07月14日 イイね!

サッカーよりクルマを選んだ奴

サッカーよりクルマを選んだ奴朝、怪しい空模様のなか、大磯に向かう。スバルがインプレッサWRX STi4ドアをはじめとするラインアップ試乗と、このところ熱心にTVCFを流し続けているアイサイトの体験試乗を行うという。

バビュ~ンと弾けるように速く、しかし乗り心地はかなり洗練されているね、S♯の弾けたパワーとの相性となると、もはやダイレクトな6MTより5ATのほうが帳尻が合うかもね。このコストパフォーマンスを考えると安いといえるインプWRX STiと40㎞/h以下のアクティブ&パッシブセーフティの間にあるギャップを考えずに、エンジニアの執念に感服する。技術は技術として認めるけれど、俺にはブランドとしての統一された哲学を持たない1デバイスを持ち上げる酔狂の持ち合わせはない。

ECOに対応できていない後ろめたさを、安全という誰もノーとは言えないアイテムで煙に巻くような感じ?普及はサプライヤーの日立が供給をOKするかどうかしだいという現実を先に言ってよ。一件でも不測の事態が起これば、たちまち存在価値を失う。ワンショットデバイスの難しさをちゃんと説明しないで、センセーショナリズムを煽って溜飲を下げる。ちょっと厳しくはないだろうか。

てなことを、しばし担当エンジニアとディスカスした後、とっとと箱根に移動。これもジュネーブでけっこう取材を済ませていたマツダ5=プレマシーの試乗会場を目指した。下界(大磯)は梅雨明け間近を思わせる夏の日差しにジリジリしていたが、無料実験中の西湘バイパスから箱根新道を乗り継いで箱根の中腹に差しかかるとそこは温度差は10数度あろうかという霧の中。

プレマシーはi-STOPと流れデザインのエクステリアに視線が集中しがちだけれど、一番のポイントとして松岡主査が挙げるのは極め付きのリニアリティを追求した走り。日本を含むグローバルプロダクツを追求した結果2代目を踏襲するサイズになったというディメンションと、i-STOPとその前提となる2ℓ直噴DISI+5ATからなるパワートレインは基本的にはキャリーオーバー。その結果は……という話は、近々carview本編でアップされるの?タイガちゃん。

この新型プレマシーの走りをこだわりをもって仕上げたのが、キングカズと同級の元フットボーラー。Jリーグに進んでサッカー選手で身を立てるか、マツダの開発実験部門でクルマの走り作りに心血を注ぐか悩んだ果てに、あえてクルマを選んだという面白い男がいる。サッカーの才能資質については高く評価されていて、代表クラスの可能性もあったと聞いている。

実は今日、最終回の試乗枠を終えて、開発陣と歓談しているところに広島から只今到着という感じで現れ、「実は新型プレマシーの走りはこの人が詰めたんですよ」と聞いて、「ほぉ」。何年か前に欧州のどこかの取材で(フランクフルトだったかな)で会って、お互い熱く語り合ったような覚えがある。

俺も学生時分はサッカーを嗜んでいたので、確か欧州各国のリーグとそれぞれの国のクルマは何か共通点があるよな」みたいな話を発端に盛り上がったのではなかったか。ん?あれは二度目の彼が欧州駐在中のことだったか。最初は広島だったかも。

時間に限りがあったので、今日はあまり話すことができなかったけれど、クルマのセットアップの方向性は間違っていないと思う。ただ、いきなりこれを出されても、どう伝えたら良いものか。しかし、これからのマツダの走りにはちょっと期待できるかも、であります。
Posted at 2010/07/14 23:23:41 | コメント(2) | トラックバック(1) | 日記
2010年07月13日 イイね!

Made in NISSAN

Made in NISSAN3月のジュネーブからずっと追いかけていて、少し前に新車紹介(解説)の取材をこなして書き終えていたこともあって、すでに過去の存在となりつつあったけれど、日本国内の正式発表は今日。暇があったから出掛けたまでだが、顔を出せばそれなりに収穫はある。

今度のマーチは、見た目を存在感も控え目なコンパクトカーとあって、スルーされやすい傾向にあるが、日産のこれからを占う非常に重要なモデルであることは間違いない。

基幹モデルでありながら、史上初めて日本と欧米先進諸国以外での生産を立ち上げ、タイ、インド、メキシコ、中国から担当仕向け地へと輸出を行う。為替変動の影響を最小限にするために現地調達率を極限まで追求し、使用する鋼板やラインの能力に合せてデザインを起こす。プラットフォームからパワートレインに至るまで新規開発という意欲作。

真のグローバル対応のひな型になり得る新機軸の色々。あれこれ、普通じゃないパターンで書き連ねたので、driver誌を一読あれ。立ち読みでもいいけれど、買ってほしー。
Posted at 2010/07/14 22:22:09 | コメント(5) | トラックバック(1) | 日記
2010年07月12日 イイね!

宴の後

何を血迷ったか、藪から棒の”消費税率引き上げ論”。またまたおかしな宰相の登場によって、日本の政治はさらに混迷を深めることに。とりあえず変えて、変わった枠組みの中で変えないと内部にいる人間が思うほどには変わっていないもの。手続きやら、不慣れや未熟やらによる不都合はあるかもしれないけれど、そのままでは確実に沈む今まで通りより、まず変えて考えて行く方が百倍いい。

重箱の隅を突つく鬱憤晴らしをして給料をせしめようなどというセコい輩は右にも左にもいる。もうフラフラになるまで議論を尽くさせて、とりあえず勝ち負けはハッキリさせる。その時々で態度を変えて正義の味方を気取るアホな有権者にはホトホト呆れるが、言って直るくらいだったらロストディケードも格差社会も生れようがなかった。今まで通りで逃げきりを図ろうとする豊かで愚かなる庶民が、改革の足を引っ張っている。皆で渡れば恐くない路線の向こう側は、島国に留まって温々しているかぎり見えない。

いつまでもパックツアーで楽しようだなんて思わないで、とりあえず自分の力で旅してみることだ。己がどれだけ無力で小さい存在だか分かるから。安全で快適で質の高いサービスがただ同然で受けられる。その常識を持って出掛けると、2度と外国なんか行きたくなくなるほど、世界は大人であることを要求する。

もうさ、選挙開票速報の特番などで語られるいつもの面々のほとんど前進していないやり取りには、心底うんざりしたね。いかにF1英国GP、FIFAWorld Cup2010南ア大会決勝オランダvsスペイン、全米女子オープン…と目白押しとなった深夜のオンエアまでのつなぎとはいえ、魂売ってポジションを得ただけの面々があーでもこーでもない言っているだけの戯言には、呆れるしかない。直面している難局に対立項なんてあるのかね。

世界と闘うッてのはこういうことじゃねぇの?小林可夢偉のザウバーを駆っての6位入賞パフォーマンス、観る者をもヘトヘトにさせたオランダとスペインの120分にわたる激闘、真剣勝負。やむなく完徹してモーローとした頭で過ぎた時間を振り返ると、この国からF1worldchampionやworldcupを制する代表チームを生むには、世界に誇れる自分たち流の社会を作ることが有効なのではないか。そんな風にも思えて来る。

自動車が基幹産業で、それで多くの人々が生計を成り立たせているなら、それに相応しいクルマのある社会や世界観をセットで提案する必要がある。そのためには、質の高いクルマだけでは不十分でしょう?上手に使いこなす人の存在が欠かせない。さて、どうするか。
Posted at 2010/07/12 18:41:25 | コメント(3) | トラックバック(1) | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「撤収!! http://cvw.jp/b/286692/42651196/
何シテル?   03/24 18:25
運転免許取得は1970年4月。レースデビューは1975年10月富士スピードウェイ。ジャーナリスト(フリーライター)専業は1978年9月から。クルマ歴は45年目、...
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