伏木悦郎のブログ一覧

タイトスケジュールと時差でぐるぐるになるのはいつものこと。現地デトロイト時間で12日の9時発シアトル経由成田に乗らないと帰れない。6時にホテルまで迎えに来てくれたt君を20分待たせ、積み残しのまま空港へ。スタアラ系のt君とスカイチム系の我々は別のターミナルということで、ここでgood bye。

ラウンジに急いで執筆続行。終わらず。狭い737のファーストは満席でアップグレードならず。睡眠不足を5時間のフライトで取り戻し、シアトルのスカイクラブでさらに……。ヘロヘロになって書き上げたと思ったら、文字数を読み違え足りない? 口頭でなんとかクリアし、エイヤで送信して、ギリチョンでボーディングに間に合った。COBOセンターでは2日間休まずに動き回り、少しもサボっちゃいないのに、これだもんなあ。

成田にはほぼ定刻の到着。通関後17時15分のYCAT行きに飛び乗り。スイスイスイと6時半過ぎには日産横浜本社に到着。志賀COOとのQ&Aが終り、武田双雲の書のパフォーマンスを写メに収めることができた。場をホールの向こうの広いスペースに移し、懇親会がスタート。……と、えっ?登場するんだ。

予想外のカルロス・ゴーンCEOのお出ましだった。挨拶の後、会場を練り歩き、来場者と隈なく話すという。割と早いタイミングで声が掛かり、デトロイト帰りの報告やらいくつかの質問とかねてから打診していた意見交換の場の可否も尋ねた。可能性なきにしもあらず、といったところか。

あまり食べるものを口にする暇がなかったので、リモアとSEATのプレス用カートをゴロゴロ引きずって横浜西口。キリンシティで喉を潤し、通りの客引きの兄ちゃんに聞いた浜虎というラーメンで腹を満たした。我ながらタフである。

遅まきながら……。1月10日のNAIAS(北米国際自動車ショー＝デトロイトショー)のサプライズ。トヨタの豊田章男社長が、遂に国際舞台にデビュー。午前中に関係者から「社長がスピーチする」との情報を得ていて、いつもながらのリバーサイドボールルームの最前列をキープしました。

定刻から少し送れたトヨタプレスカンファレンスは、冒頭から心地よい緊張感に包まれました。ステージ下手から固い足どりで歩み出た創業家3代目社長は、直立不動のまま「アメリカの皆さんにお目にかかるのは昨年のラリー・キングショー以来です……」と、スピーチを切り出した。

最初は固かった表情も次第にほぐれ、さすがにトップの座を得るだけのことはある……と思わせるちょっと意外にも思えた堂々たる立ち居振る舞いで、自身初のワールドプレミアを無難に乗り切った。こういうことならもっと早く登場していれば良かったのにというのが、率直な感想でした。いつものコンデジ映像です翻訳も付きませんが、雰囲気だけでもご覧ください。

ゆっくり書いている暇がないので、動画と静止画を少々。

ポルシェは、早朝6時からブレックファストタイムを設け、6時30分からという、異例の早い時間帯にプレスカンファレンスを行なうスケジュールを明らかにしていた。ワールドプレミアのネタは、昨年のジュネーブで姿を表したポルシェ918スパイダーのクーペモデルではないかという前評判。果たして、事実その通りとなり、眠たい目を擦りながら参集したプレスのボルテージを一気に高めた。

という、ことで2011デトロイトショーの第一報は、ごらんのポルシェ918RSR。918のコードネームは往年の917Kに次ぐモデルという位置づけをあらわしているようで、プレカン前の映像もルマンを始めとする917Kの雄姿が繰り返し画面に踊っていた。911GT3Rハイブリッドと同じシステムを採用したV8ユニットをリアミッドに搭載する。現実的なプロポーションにはスパイダーほどのインパクトはないが、これは本気だと思わせるという意味で、注目したい一台となりそうだ。

917K由来のレース志向は明らかで、往年の名手デレック・ベルも姿を見せていた。

デルタ航空DL90便は、70mphのtail windにのって9時間を切る20分早着で7時20分にオレゴン州のpdxポートランド空港にタッチダウン。JFKへの乗り継ぎ便は22時50分発。たっぷり15時間のトランジットタイムは望むところで、この後JFK～DTW～SEA～NRTとたくさん飛行機に乗れて、マイルもたっぷり貯まって、しかも米国内はファーストにアップグレードされて、このお値段(6桁を切ってます)。どうせなら、「以前、この街は小さいけどいい所よ」CAから耳打ちされたことがあるポートランドを散策してみよう。

ということで、Hot Wireでハーツに予約を入れておいたのに、国内免許を自宅のあのバッグの中に忘れてきちゃった。国外免許は忘れなかったけど。一応カウンターまで行って、「駄目?」当然NGでありました。まあ、キャンセル料は発生しなかったし、ちょっと寝不足もあったからいいかな、と。

んで、このMAXという電車でGO。2時間以内乗り放題で2.35ドル。4.7ドルで一日乗り放題の切符があるのに気がついたのは後の祭り。ま、結果コストは同じでしたが。とりあえず、シティセンターまで行こうと思ってましたが、オールドタウン/チャイナタウンというそそられる名の停留所で思いつきで降車。

まあ、けっこう閑散としておりましたが、はやっている中華屋さんで、ワンタンヌードルスープ。味は広州には及びもつきませんが、ま5.5ドルなんで。どこに行っても同じ様なものを食う。歳が行くとそういうもんです。腹ごなしにちょっと歩くと、いい街の共通項の雰囲気のある川が流れていて、味わい深い鉄の橋が掛かっている。さっきMAXで通り車上からも写真を撮ったポイントです(最初の写真)。

ちょっと寝不足気味なので、あまり歩かない方がいいね。ということで、さらに先まで電車でGO。降りるタイミングを逸して、気がついたら終点。ポートランドの街はやっぱりちっちゃい。のんびりしていて2時間の切符の有効期限が過ぎた。ま、それで一日券と一緒だから。軽い気持ちで乗り、ダウンタウンで降りようと思っていたら、うつらうつらしている間に街を過ぎちゃった。もういいか。

ふたたびスカイクラブラウンジに戻って、キーボードを叩き始めたり。時間はたっぷりある。ラウンジのお姐さんに目を丸くされながら「長くて大変ね」。ならば、と、正月書き損なったブログの続きを延々書き、おしっ送信！とクリックしたら、またフッとんだ。イケてると思って油断したらこうだもんね。もう誰かが覗いているとしか思えない、ふざけたエラーコード403。

まだ仕事していないうちからこれですか。波瀾万丈は楽しいなあ。