犬のはなし

今月のはじめに、15年飼ってた犬が天国へ旅立ちました。


秋頃から自力で立てなくなり、11月の末頃には支えても立てなくなってしまっていたので、覚悟はしていましたが、最期は突然でした。

その日は在宅で仕事をしていて、作業が終わった頃、リビングから名前を連呼する声が聞こえてきたので、何かあったとすぐに気づきました。

そばにかけ寄ると、明らかに様子はおかしくなっていました。
両手で顔を抱き上げ、名前を呼ぶと一度だけ大きく口を開けてくれました。
すぐに病院へ向かおうと、準備をして抱き上げると、もう一度大きく口を開けましたが、その直後にはもう息をしていないことに気づきました。



皮膚の病気を何度かしたので、動物病院の先生には長くお世話になっていました。
先生に確認してもらい、死亡の診断が正式にされました。
先生もすごく寂しがってくれて、
「病気や事故で最期を迎える子も多いので、飼い主に抱かれて逝けるのは幸せだったと思いますよ。」
と言ってくれた後には、涙が止まらなくなりました。

親父が亡くなった時でも泣かなかったのに（笑）


先生にお礼を言って帰る時には、普段よりも冷静に車を運転できました。
無事に家まで連れて帰ろう、という気持ちが強かったのだと思います。



翌日には家族全員で火葬場に連れて行きました。
いつもの散歩コースを通った時には、前がよく見えなかったけれど。



柴犬あるあるで、普段は名前を呼んでも無視することが多く、遊んで欲しい時だけ自分から寄ってくるツンデレですが、仕事でキツいことがあった時には何かを察してか、いつもそばに来てくれてました。
文字通りの癒し。彼には何度も救われました。

お別れからしばらく経ち、悲しい気持ちはだいぶ薄れてきましたが、寂しさはなかなか癒されないままです。ペットロスってよく聞いてましたが、自分もそんなことになるとは思ってもなかった…


毎朝していた散歩は、今も1人で続けています。
歩いていると色々思い出すけど、逆に忘れないでいられます。

この先新しい子を迎えたい気持ちもあるし、どうするかはわかりませんが、寂しさは変わらないでしょう。次の子は彼の代わりではないし、彼は彼だけですからね。



たくさんの思い出ができ、家族みんな幸せでした。
お別れの最後、彼にも聞いてみました。

「君はウチにきて、幸せだったかな」

返事はもらえないけれど、そうだったらいいな。



しんみりしたブログになってしまいましたが、こうして形として残しておこうと思ったしだいです。