なすこぐまのブログ一覧

八溝山は茨城の最高峰であるが、那須方面では春の訪れを知らせる里雪として馴染みがある。
八溝山を海に向かうと生まれ故郷である日立市だ。大都市では無いが未だに渋滞ばかり。

那須では40キロ(片道)でも高速通勤。4号線もりんどうラインも渋滞は無くスムーズで毎日気持ちが良い。
それが日常となってしまうと渋滞が当り前の場所には住めないだろう。
20キロ＝20分が今の感覚なのだが昔は10キロ＝50分の通勤だったのが信じられないくらいだ。

日立は海からすぐ数キロで山になる。冬は暖かくミカンが実る程で夏は海風で涼しい。夏でも冬でも理想的な気候である。
鉱山から発展し世界的な企業となった典型的な工業城下町で北から南まで20キロ。海から山までの小さな空間に人も町も工場もひしめき人口20万人に達したのがピークである。

昭和の高度成長期でも狐の嫁入りや空木返しの妖怪や「月が二つ出た。」みたいな昔話はまだ残っていたが、すぐに工場や住宅街に変化していった。
昔の風景は自分の記憶のみになってしまったが不景気と共に自然も戻りつつあるようだ。

自然を求めるように移住したが今まで山と言えば標高400ｍが最も高い山であり、なだらかなのが山のイメージだったのだ。
それが那須岳を見てとても驚いた。山とはこんなに高く荒々しいのか！住まいすら阿武隈の山頂である標高400ｍの高さにあるぐらいだ。

那須岳連峰から東に目を向ければ優しい阿武隈山地が見渡せる。
そこには故郷の山々と運が良ければ太平洋も見えるかもしれない。

あと3年で那須移住20年になるが東の山々に目を向けると郷愁の念に駆られる。
那須はもう秋。故郷の日立は紅葉はずっと後である。


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