美唄　沼東小学校　其の4

割れた窓。
そこから差し込む光。

今日は雨。
外ではパラパラと音を立てて雨が降っている。




校舎の外にある、廃な車。
ここにもかつては車で入れたのだなぁ・・・・。




狭い。
でも広い。

不思議な教室。




職員室には狭いし、教官室って感じの広さです。
机も3つくらいしか入りそうにない。

部屋そのものが廃。
とても綺麗で、ほっとするような空気に包まれた。




水没した1階。
ここを見て回る事が出来なかったのが、心残り。




二重螺旋階段。
これは中側の階段。

いくら二重とはいえ、千数百の生徒が行き来するには狭くないかな・・・・。




水没した1階。
その水面に映り込む窓。
僅かに見える床。
通気の為の、金網も・・・・。
これがシルエットになっていて、この美しさを引き立てていると思う。

ここは多分、昇降口なんじゃないかな・・・・。




ついにこの目で見る事が出来た。
階段天井部の採光窓を・・・・。




優しい光が降り注ぐ・・・・。




何か、こう・・・。
遺跡のような・・・。




周囲の廊下。
壁が焦げてる・・・。




ここだけ鉄扉。
防火の為なのでは・・・・と思う。




机とか教卓が無いのが寂しい・・・・。
ここにあったらなあ・・・・・。




傷んだ天井。
やはり寄る年波には勝てないらしい。




自分でも、しつこい。
そう思う。

でも気に入ったら何枚でも撮る。
撮っておけばよかった・・・って後悔するくらいならば、撮って後悔する方がいい・・・。
何事もやらずして後悔するのならば、やって後悔する方が私らしいと思う。

この歳になって、ようやく自由を得たのだから・・・。
でも残された時間って考えると、そう長くないんだよね。
だから好きな事をやる。
たとえ今日死んでも思い残す事が無いように・・・。




なんて優雅なデザインなのだろうか。
自然光を生かす・・・。
都会の学校ではまず無理なデザイン。

ここを学び舎とした生徒が羨ましい。
私もここで学んでみたい。

美唄（びばい）という言葉の響き。
なんて綺麗な響きなのだろうか。
そんな言葉の美しい響きもまた、この場所を一層引き立てているのかもしれない。