津波注意報すべて解除 気象庁“多少の潮位変化続く可能性”
2023年12月3日 10時13分
2日夜遅く、フィリピン付近を震源とする大地震があり、伊豆諸島の八丈島で40センチの津波を観測したほか九州から関東にかけての太平洋沿岸や奄美地方などにも津波が到達しました。
気象庁は太平洋沿岸などの広い範囲に津波注意報を発表していましたが、午前9時にすべて解除しました。
一方、このあと各地で満潮時刻を迎えるほか、1日程度は多少の潮位の変化が続く可能性があるため、気象庁は念のため海岸には近づかないよう呼びかけています。
目次
フィリピンでは最大64センチの津波観測 その後も地震
太平洋沿岸各地で津波観測 40cm~数cm
気象庁によりますと2日夜遅く、フィリピンのミンダナオ島付近を震源とするマグニチュード7.7の大きな地震がありました。震源の深さについて気象庁は不明だとしています。
この地震で気象庁は、宮古島・八重山地方や、鹿児島県の奄美群島・トカラ列島伊豆諸島、小笠原諸島、それに九州から千葉県にかけての太平洋沿岸に津波注意報を発表しました。
明け方になって各地で津波が観測され、奄美大島・小湊で午前3時12分に20センチを観測したあと、伊豆諸島の八丈島・八重根で午前4時27分に最も高い40センチの津波を観測しました。
また鹿児島県や高知県、徳島県、和歌山県、三重県、静岡県、愛知県、千葉県、小笠原諸島などで数センチから20センチ程度の津波を観測しました。
その後潮位の変化が小さくなったことから、気象庁は午前7時に宮古島・八重山地方の津波注意報を解除したのに続いて午前9時にそのほかの地域に出していた津波注意報をすべて解除しました。
一方、このあと各地で満潮時刻を迎えるほか、1日程度は多少の潮位の変化が続く可能性があるため、気象庁は念のため海岸には近づかないよう呼びかけています。
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2023/12/03 10:25:28