トランプ大統領 “ロシアとウクライナ 両首脳会談へ調整開始”
2025年8月19日 12時16分
シェアする
ウクライナ情勢をめぐりアメリカのトランプ大統領は18日、ロシアのプーチン大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の直接会談に向けて調整を始めたと明らかにしました。
ドイツのメルツ首相は両首脳の会談について「今後、2週間以内に開催される予定だ」と述べていてウクライナの「安全の保証」や領土をめぐる交渉が焦点になる中、会談が実現するのか注目されます。
米・ウクライナ・欧州首脳らの会合の詳細
18日、ホワイトハウスでウクライナのゼレンスキー大統領、それにヨーロッパの首脳らとの会合に臨んだトランプ大統領は、途中、会合を中断してロシアのプーチン大統領とも電話で話しました。
そして会合のあと、トランプ大統領はロシアとウクライナの両首脳による会談に向けて調整を始めたとSNSで明らかにしました。
ゼレンスキー大統領は、会合を終えたあと「いかなる形式でも会談を行う準備が整っている」と述べたうえで領土の問題はロシアとウクライナの間で解決されるべきだという考えを強調しました。
さらに、ウクライナが求めている「安全の保証」については、「わたしたちのパートナーによって明確にされるだろう」と述べ、具体的な中身は10日以内に決まるという見通しを示しました。
18日の会合のあとドイツのメルツ首相は記者会見で両首脳の会談について「今後、2週間以内に開催される予定だが、場所はまだ合意に至っていない」と述べたほか、NATO=北大西洋条約機構のルッテ事務総長は、FOXニュースのインタビューのなかでプーチン大統領がトランプ大統領との間でゼレンスキー大統領と会談を行うことに合意したと述べました。
一方、ロシア国営のタス通信はロシア大統領府のウシャコフ補佐官の話として、会談の中で両首脳がロシアとウクライナによる直接協議について継続を支持したほか、協議のレベルを引き上げる案を話し合ったと伝えています。
ウクライナの「安全の保証」や領土をめぐる交渉が焦点になる中会談が実現するのか注目されます。
ゼレンスキー大統領 “「安全の保証」の詳細は10日以内に”
ゼレンスキー大統領は18日、トランプ大統領やヨーロッパの首脳らとの会談を終えたあと、記者団の取材に応じ「アメリカがロシアとウクライナとの3者会談を早期に開くことを提案した」と述べました。
その上で「ウクライナはプーチンといかなる形式でも会談を行う準備が整っている。ウクライナとロシアは条件なしで会談を行うべきだ」と述べました。
また、焦点となっているウクライナの領土を巡っては「トランプ大統領と領土に関して長い議論を行った」と述べ、会談で意見を交わしたことを明らかにしました。
また、一連の会合のあと、記者団に対し「『安全の保証』はわたしたちのパートナーによって明確にされるだろう。より詳しい内容が明らかになる。これらすべては、1週間から10日以内には文書の形で正式に決まるだろう」と述べ、どういう「安全の保証」が提供されるかは10日以内に決まるという見通しを示しました。
メルツ首相 “両首脳会談は2週間以内に開催予定”
ドイツのメルツ首相は一連の会合のあと記者会見を開き、トランプ大統領が会合を中断してプーチン大統領に電話し、ゼレンスキー大統領との首脳会談を提案したと明らかにしました。
そのうえで、プーチン大統領とゼレンスキー大統領の会談について「今後、2週間以内に開催される予定だが、場所はまだ合意に至っていない」と述べました。
マクロン大統領 “ロシアが拒否の場合 制裁強化求める”
フランスのマクロン大統領は、一連の会合のあと記者団の取材に応じ「最終的にこのプロセスが拒否された場合、私たちは制裁を強化する必要があると表明する用意ができている」と述べ、外交努力にロシアが応じなかった場合にはロシアへの制裁強化を求める考えを示しました。
また、領土をめぐる問題について「その問題については私たちはきょう、まったく議論していない。優先事項は安全の保証であり、さらに、領土については2国間、3か国間で話し合われるべき問題だからだ」と述べました。
ストゥブ大統領 “「安全の保証」詳細は1週間ほどかかる”
フィンランドのストゥブ大統領は一連の会合のあと、報道陣の取材に応じ、ウクライナが求めている安全の保証についてアメリカがどう関与していくのかなど、具体的には何も決まっていないとしたうえで、詳しい内容が詰まるまでに1週間ほどかかるという見通しを示しました。
Posted at 2025/08/19 12:34:40 | |
トラックバック(0) | 日記