
いわき湯本高校 遠野校舎での最後の卒業式
03月01日 17時44分
いわき市のいわき湯本高校遠野校舎で、いまの校舎で最後となる卒業式が行われました。
県立いわき湯本高校は、湯本高校と遠野高校が統合して、おととし開校しましたが、このうち遠野高校の校舎をそのまま使用していたいわき湯本高校遠野校舎は、今年度末で閉じることになっています。
1日は、遠野校舎での最後の卒業式が行われ、30人の卒業生ひとりひとりの名前が呼ばれたあと、クラスの代表の生徒に卒業証書が手渡されました。
卒業証書は、地元の伝統工芸品の「遠野和紙」が使われていて、卒業生みずから、入学時に和紙の原料となるこうぞと呼ばれる植物を種をまいて育てたあと、去年12月に和紙をすいたということです。
このあと、阿部学校長が「皆さんは遠野高校最後の入学生として良き伝統や想いを継承し、新しい風を吹かせてくれました。きょう手にする自分ですいた卒業証書は皆さんが困難を乗り越えて大きく成長した証です。自信を持って羽ばたいて下さい」とはなむけのことばを贈りました。
これに対し、卒業生代表の嶋崎智也さんが「遠野校舎が無くなるのは悲しいが、私たちが過ごした思い出は無くなりません。ここで学んだことを生かし自分の力で歩んでいきます」と答辞を述べました。
生徒たちは卒業式が終わると教室で集合写真を撮るなど最後の思い出を楽しんでいました。
卒業する男子生徒は「校舎がなくなるのはさみしいけれど、遠野校舎があったことをいろんな人に伝えていきたいです」と話していました。
県内では、1日ほとんどの県立高校で卒業式が行われ、およそ1万700人が慣れ親しんだ学びやから旅立ちます。
Posted at 2024/03/02 08:00:40 | |
トラックバック(0) | 日記