
お盆休みUターンラッシュピーク 台風で予定変更の人たちの姿も
2024年8月17日 18時38分
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お盆休みを海外で過ごした人たちの帰国ラッシュや、ふるさとなどで過ごした人たちのUターンラッシュが17日、ピークとなる見通しです。台風の影響で予定を変更した人たちの姿も見られ、成田空港や東京駅は混雑しています。
一方、新千歳空港で危険物の持ち込みが制限されているエリア内にある店舗からはさみを紛失したと連絡があり、安全確認のために保安検査が一時中断し、出発便に遅れが出たほか、欠航する便も出ました。
新幹線 空の便 高速の混雑状況は
17日は、お盆をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュとなったほか、台風の影響で移動の予定を17日に変更した人たちもいて交通機関は混雑しました。
《新幹線》
16日、台風7号の影響で東京・名古屋間で運転をとりやめた、東海道新幹線は17日の始発から全線で通常どおり運転しています。
JR東京駅の新幹線のホームは移動の予定を16日から17日に変更した人たちもいて、朝から混雑していました。
JR東海によりますと、東京駅を発着する東海道新幹線の指定席は、午前中の上りはほぼ満席でしたが、午後は空席もあったということです。
18日は上り下りともに空席があるということです。
《空の便》
空の便です。国内では台風7号の影響で全日空と日本航空のあわせて68便が欠航するなど、一部で影響が出ました。
17日、羽田空港に到着する便はほぼ満席で、18日も予約でほぼ満席だということです。
《高速》
日本道路交通情報センターによりますと、午後6時現在、▽関越自動車道の上りで高坂サービスエリア付近を先頭に17キロ、▽中央自動車道の上りで小仏トンネル付近を先頭に16キロの渋滞が発生しているということです。
成田空港 出入国する人は去年同時期比 約34%増加見込み
成田空港会社によりますと、今月9日から18日までに成田空港から出入国する人はあわせて98万5000人あまりと、去年の同じ時期と比べおよそ34%増加すると見込まれています。
帰国ラッシュがピークとなる17日は、もともと1日で5万4000人あまりが入国する見込みでしたが、成田空港会社によりますと16日、台風の影響で到着できなかった国際便がおよそ30便、追加で到着する見通しです。
これらの便の搭乗客の到着も重なって、国際線の到着ロビーには、お盆休みを海外で過ごした多くの人たちが大きな荷物を持って午前中から次々と姿を見せていました。
台風の影響で予定より1日遅れてインドネシアから帰国した千葉県の男性は「海や山に行き、非日常の経験をしてリフレッシュできました。飛行機が飛ぶまではごはんをゆっくり食べたりカフェに行ったりして時間を潰しました」と話し、一緒に帰国した女性は「停電などの情報を聞いて日本は大丈夫かと心配していましたが、帰国できてよかったです」と話していました。
15時間遅れでシンガポールから家族で帰国した京都府の男性は「もともとの予定からは遅れてしまいましたが、飛行機が飛んでよかったです。疲れたので、家に帰ったらゆっくりシャワーを浴びたいです」と話していました。
羽田空港 台風の影響で予定変更した人たちも
羽田空港では台風7号の影響で搭乗予定だった16日の便が欠航し、17日に変更したという人たちの姿も見られました。
このうち、家族で淡路島などを旅行したという30代の男性は、台風の影響で搭乗予定だった16日の便が欠航になり、17日に変更したということで「『南海トラフ地震臨時情報』が出ていたので行けるかどうか不安でしたし、台風で帰れるかどうかも心配でした。海がきれいで3回入りましたが遊んでいるときも夢中になれないような時間もありました」と話していました。
また、娘と佐賀県の実家に帰省していたという40代の女性は、関東に台風が接近していたため16日の便から振り替えたということで「きょうの便がどんどん満席になっていったのでやばいと思ってすぐに予約しました。1日長く実家にいられたので少しゆっくりできました」と話していました。
家族4人で佐賀県の実家に帰省していたという40代の女性は「久しぶりに両親や妹などと和気あいあい温泉に入ってリフレッシュできました。週明けから仕事をまた頑張ります」と話していました。女性の9歳の娘は「星がとてもきれいでした。おじいちゃんとおばあちゃんと別れるときは泣いてしまいました」と話していました。
新千歳空港 店舗のはさみ紛失で保安検査が一時中断
新千歳空港を管理している北海道エアポートによりますと、午前9時半ごろ保安検査場を抜けた先の制限エリア内にある店舗から、はさみを紛失したと連絡があり、制限エリア内の安全を確認するため、国内線のすべての出発便で保安検査を2時間にわたって中断しました。
この影響で多くの出発便に数時間の遅れが出たほか、少なくとも19便が欠航となり、ダイヤの乱れが続いています。
空港はお盆をふるさとや行楽地で過ごした人たちのUターンラッシュがピークで、家族連れや観光客で混雑し、多くの人たちが保安検査場の近くで情報を確認していました。
搭乗を待っていた女性は「何が起こっているか分からず不安です。小さい子どももいますしもし飛行機が飛ばないと月曜日の仕事に支障が出てしまうので心配だ」と話していました。
北海道エアポートによりますと、制限エリア内の店舗では許可を得た上ではさみなどの刃物を使用できますが、紛失したはさみはまだ見つかっておらず、引き続き、捜すとともに、なくなった原因を調べるということです。
JR東京駅 新幹線ホーム 台風影響で移動日変更した人たちで混雑
台風7号の影響で東海道新幹線は16日、東京・名古屋間で終日、運転をとりやめたため、JR東京駅の新幹線のホームは移動の予定を17日に変更した人たちなどで午前中から混雑しています。
このうち、仕事のため、15日から千葉県を訪れていたという兵庫県姫路市の50代の男性は「きのう、姫路に戻る予定でしたが台風の影響でホテルを急きょ延泊しました。きのうは1日暇を持て余していましたが、きょうは新幹線が動いてほっとしています」と話していました。
また、子ども2人が17日都内で開かれる空手の全国大会に出場するために名古屋から来たという40代の男性は「前日入りして準備をするつもりでしたが、台風の影響で当日入りになってしまいました。新幹線が動くか心配していましたが思ったよりも早く到着して安心しました」と話していました。
JR博多駅 家族連れなどで混雑
JR博多駅の新幹線ホームには大きな荷物や土産物を持った家族連れの姿が目立ち、見送りに来た人たちとの別れを惜しんでいました。
JR西日本によりますと、台風7号の影響で16日は山陽新幹線の一部の列車が運休したため、17日の列車に振り替える乗客もいたということです。
家族と静岡県に戻る中学3年の男の子は「きのう帰る予定でしたが台風の影響できょう帰ることにしました。おばあちゃんの家に泊まり、お墓参りなどをしてゆっくりと過ごせました」と話していました。
また、山口県から来ていた小学4年の男の子は「いとこと一緒に大分県の遊園地に行ってジェットコースターに乗って遊びました。来年もまた遊びに来ると約束しました」と話していました。
博多発の山陽新幹線の上りは17日が混雑のピークで、日中から夕方を中心に一部の列車は指定席がほぼ満席になっているということです。
一方、JR九州によりますと、九州新幹線の上りは指定席、自由席ともに目立った混雑はみられないということです。
JR広島駅 東京行きの「のぞみ」終日ほぼ満席
JR広島駅の山陽新幹線の上りのホームには、スーツケースを持った人や家族を見送りに来た人の姿が多く見られました。
JR西日本によりますと山陽新幹線の上りは17日が混雑のピークで、東京行きの「のぞみ」は終日ほぼ満席だということです。
東京から広島市に家族と帰省していた10歳の女の子は「マツダスタジアムで開かれていた縁日で遊んだり野球観戦したりして楽しみました。台風で新幹線が止まったから、おばあちゃんの家にもう1泊しました」と話していました。
また、さいたま市から帰省していた50代の男性は「墓参りをしたりお好み焼きを食べたりしました。きのう帰る予定でしたが、台風の影響できょうにしました」と話していました。
新潟市から帰省していた50代男性は「地震は心配でしたが、無事に過ごせました。両親に顔を見せ、酒を酌み交わして楽しくできました」と話していました。