映画監督 篠田正浩さん死去94歳「瀬戸内少年野球団」など
2025年3月27日 18時31分
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「心中天網島」や「瀬戸内少年野球団」などの映画で知られ、「鑓の権三」でベルリン国際映画祭の銀熊賞を受賞した映画監督の篠田正浩さんが、25日、肺炎のため亡くなりました。94歳でした。
篠田正浩さんは岐阜県の出身で、1953年に松竹大船撮影所に入社して、1960年「恋の片道切符」で映画監督としてデビューしました。
安保闘争の時代を舞台にした映画「乾いた湖」で注目され、大島渚監督や吉田喜重監督らとともに「松竹ヌーベル・バーグ」と呼ばれました。
その後、妻の岩下志麻さんとともに独立プロダクションを設立。
近松門左衛門の名作が原作の「心中天網島」では舞台のように黒子が登場する斬新な演出や、大胆な画面構成などで話題を呼びました。
また、「瀬戸内少年野球団」や「少年時代」など数々の話題作を手がけ、1986年には「鑓の権三」がベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞するなど、国際的にも高い評価を受けてきました。
篠田さんは2003年、「スパイ・ゾルゲ」を最後に現役を退きましたが、母校の早稲田大学で特命教授として若い世代に映画作りを伝える活動にも取り組みました。
事務所によりますと、篠田さんは肺炎のため25日亡くなったということです。
94歳でした。
Posted at 2025/03/27 19:06:59 | |
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