JR福島駅東口再開発事業 基本設計固まる 2029年度開業
07月28日 17時22分
JR福島駅東口で進められる再開発の基本設計が固まり、福島市や再開発組合が市議会に示しました。
再開発事業は2029年度の開業を目指して本格的に動き出します。
JR福島駅東口のデパートなどの跡地で進められている再開発では、オフィスや飲食店が入るビル、マンション、それに、福島市が取得する公共施設などが建設される計画で、市や再開発組合は28日、基本設計を市議会に示しました。
基本設計は、駅前のシンボルとなるような特徴的な外観で、駅前との周遊性を高めるために開放的なデザインとなっています。
一方、総事業費は580億円から620億円程度、市が負担する公共施設の取得費用は270億円から300億円程度となっていますが、詳細は今年度中に改めて示すとしています。
議員からは「斬新な設計が随所に見受けられる」という声があった一方、「事業費を圧縮するために延べ床面積の削減を検討するべきではないか」という声もありました。
市は、この基本設計をもとにさらに詳細な実施設計を作成して来年度中に着工する計画で、2029年度の開業を目指しています。
木幡市長は「新しい文化の流れをくんだ斬新で先進的なものを取り込むことができた。1日も早く完成させて街中の活性化につなげていきたい」と述べました。
【市議会 最大会派と第2会派 代表に受け止めを聞く】
今回示された基本設計について、市議会の最大会派と第2会派の代表にそれぞれ、受け止めを聞きました。
最大会派に所属する小松良行議員は「駅前のランドマーク、顔としての部分は、今回具体的に示されたことで非常に評価している。街の回遊性をさらに広げていくイメージも伝わってきた。ただ、本当に必要なスペース以外は思い切った見直しを図るなど、経費削減の取り組みが必要だ」と話していました。
また、第2会派に所属する鈴木正実議員は「最大300億円という市の取得価格がどう精査されていくのか、まだ予断を許さない。福島市の発展のために非常に大事な取り組みだが、市民の理解や納得がまだ足りないとも感じていて、どう理解を広げていくかが課題だ」と述べました。
Posted at 2025/07/28 20:57:06 | |
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