
須賀川「グラントマト」25日上場 投資家向け東京プロマーケット
2022年02月25日 09時05分
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なんじょう・ひろし 古殿町出身。専修大経営学部卒。1987年4月に南條商店に入社、99年5月にナンジョウアグリサービス社長に就任。2005年8月から現職。
農業用資材の販売などを手掛けるグラントマト(須賀川市)は25日、東京証券取引所(東証)のプロ投資家向け市場「東京プロマーケット」に上場する。南條浩社長(57)が東証で行われるセレモニーに出席、点鐘などを行う予定。
本県企業12年以来
同社は1949年に南條商店として創業し、94年に有限会社「ナンジョウアグリサービス」として法人化。95年に株式会社に移行し、2005年8月に法人名をグラントマトに改称した。
1月に東京プロマーケットに上場申請し、東証から承認を受けていた。
県中、県南地区や北関東を中心に25店舗を出店しており、農業関連資材や農産物を販売。インターネット販売事業も展開している。
本県企業の上場は、こころネット(福島市)が12年にジャスダックに上場して以来となる。
地域の農業と共に成長へ 南條社長
南條浩社長は福島民友新聞社の取材に「人材強化と売り上げ向上を図り、2年程度を目標にスタンダード市場に上場したい」と抱負を語った。
―上場への思いを。
「約20年前から思い描いていた上場を社員と共に成し遂げることができ、うれしく思っている。上場に挑戦したメンバーで、スタンダード市場への上場に向けてすぐに歩み出したい」
―上場の狙いは。
「上場によってこれまでと比べものにならないほどシビアな経営姿勢が求められる。社員のスキルアップを図り企業経営の細かな部分まで鍛え上げたい。一方で資金調達などでダイナミックな経営が可能となるため、提供するサービスや労働環境の向上を目指して多彩な経営戦略を講じる」
―本県と隣接県に小売店25店舗を展開している。今後の展開を聞きたい。
「福島県と隣接県は豊富な農産物資源を持つ重要なエリアだ。50店舗を目標に、現在出店している茨城県や栃木県、山形県のほか、未出店の宮城県や新潟県に店舗を展開したい。数年以内には、首都圏に農産物販売を専門とする小売店を出したいとも考えている」
―会社の強みを。
「生産者から買い取ったコメを直営の小売店で販売する仕組みや自社ブランド開発など、築き上げてきた生産者との強いつながりと農産物の流通体制に自信を持っている。生産から販売までを一体化したことで高品質で安価な商品を消費者に届けることができる」
―上場企業として地域の期待にどう応えるか。
「農業を大きな産業とする地域で出店してきた企業として、農業経営者の所得を増やすことで地域経済に貢献したい。流通の合理化や生産支援など民間企業だからできる策を講じて地域の農業と共に成長したい。消費者のニーズも把握して、より良い商品を提供する」
Posted at 2022/02/25 12:32:19 | |
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