
米中首脳会談 台湾めぐり意見対立浮き彫りに
2022年7月29日 12時24分 米中対立
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アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席が電話による首脳会談を行い、アメリカの下院議長の台湾訪問が取り沙汰されて中国が反発を強める中、台湾をめぐる意見の対立が改めて浮き彫りになりました。ただ、両首脳は対話の継続では一致したとしていて、高官レベルでの協議も続けていくとしています。
アメリカのバイデン大統領と中国の習近平国家主席は日本時間の28日夜、およそ2時間20分にわたって電話による首脳会談を行いました。
会談後、アメリカのホワイトハウスが声明で、バイデン大統領は台湾海峡の平和と安定を損なう一方的な行動に強く反対するとしたのに対し、中国外務省は「火遊びをすれば必ずやけどをする」と警告したとしています。
今回の首脳会談は、アメリカのペロシ下院議長の台湾訪問が取り沙汰されていることに中国が強く反発している中で行われ、台湾をめぐる意見の対立が改めて浮き彫りとなりました。
一方で、バイデン政権の高官は、会談で両首脳は台湾情勢をめぐって両国は立場の違いを40年以上にわたって乗り越えてきたことを確認したうえで、対話の継続は不可欠だとして、高官レベルでの協議も行いながら対面での初めての首脳会談の時期を模索していくことで一致したとしています。
また、今回の会談ではアメリカが中国からの輸入品に課している関税の一部引き下げについて議論が行われるか関心が集まっていましたが、バイデン大統領が中国の経済慣行が不公正だとして懸念を示したものの両首脳の間で具体的な議論は行われなかったということです。
Posted at 2022/07/29 12:41:14 | |
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