田んぼリンク継承へ 川俣・山木屋地区、福島大生ら...灯消さぬ
2022年12月28日 09時55分
氷が張り始めた田んぼリンクの前で「リンクを通じて山木屋のにぎわいづくりにつなげたい」と意気込む佐々木さん(中央)ら
冬に冷え込む気候を生かした天然のスケートリンク「かわまた田んぼリンク」が来年1月14日、川俣町山木屋地区に新たにオープンする。従来の田んぼリンクの運営団体「川俣スケートクラブ」が今秋に解散し、リンクの存続が危ぶまれていたが、有志でつくる団体が運営を引き継ぐことになり、長年多くの人を楽しませてきた山木屋の冬の風物詩を継承していく。
山木屋地区の田んぼリンクは「山木屋から国体選手を」という目標を掲げ、1984(昭和59)年に開設された。東京電力福島第1原発事故後は一時休場し、2016年に再開。川俣スケートクラブが長年にわたり運営を続けてきたが、会員の高齢化や後継者不足を理由に解散した。
「田んぼリンクがなくなってしまうのではないか」。リンクの今後を心配する声が上がったのを受け、昨年から山木屋地区で地域交流活動を展開する筑波大大学院修士1年の佐々木大記(だいき)さん(25)と、賛同した福島大食農学類4年の牛田ジョシュア昭彦さん(23)、町の地域おこし協力隊ら有志約10人が「かわまた田んぼリンククラブ」を発足させ、リンクの運営を引き継いだ。
新たなリンクは、これまでの田んぼリンクを活用する。地元の食材を使ったワッフルなどの軽食の販売を新たに始めるほか、夜間にリンクを開放するナイトリンクや、氷上運動会などのユニークなイベントも開催する予定だ。利用料金は調整中で、リンクに関する情報はインスタグラムで発信する。
共同代表の佐々木さんと牛田さんは「山木屋だけでなく福島の多くの人に愛されるリンクにし、山木屋に足を運んでもらうきっかけにつなげたい」と話した。
リンクについての問い合わせは復興拠点商業施設「とんやの郷」(電話024・563・2021)へ。
Posted at 2022/12/28 12:28:41 | |
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