
今日はInterop 2009に行ってきた。毎年欠かさずIneropにへ行っているが、今年はITバブル崩壊後と同じ感じで、出展者も少なく、1ブロックでの開催だった。しかし、大手ベンダーはプライベートでの展示会やセミナーを開催する傾向が強くなっているので、今後は今年と同じような感じで開催されていくのかもしれない。
今回の展示会では興味を引くような製品はほとんどなかったが、IP v4アドレスの枯渇問題とIP v6の推進状況は改めて考えさせられた。
ITに携わる人間なら誰でも知っていると思うが、IP v4アドレスの枯渇は2年後の2011年だと言われている。ちょうど地デジに移行する年だ。IP v4アドレスの枯渇問題は、ずいぶん前から警告され分かっていたことだが、ネットワーク機器のIP v6対応が出来ていなかったり、またサービスが始まっていなかったりと、ある程度は仕方ないことだと思われていた。
しかし、近年のゲーム機器のネットワーク化や、携帯電話などを通じたネットワークサービスが急激に増加したことによって、悠長に構えていらなくなってきたのである。もはやこの問題は、IT関連の人だけでなく、多くの人に認識してもらう時期だと個人的には思っている。もちろん、一般の人はこの問題を解決することができないが、もし問題が発生した場合に何が起きるかは知っておいた方がよいと思うのである。
では、もしこの問題が起きたらどうなるかと言うと、毎年大晦日に行われる携帯電話の発信制限を想像してもらえばいいと思う。もしくは、モデムでインターネットをしたことがあれば、それと同じようなネットワークスピードに落ちることを思い浮かべてもらえばいいと思う。昨日まで当たり前に使えていたものが急に遅くなったり、もしくは使えなくなる、そんな状況がある日突然起きるかもしれないのである。
それにしても残された時間はきわめて短い。来場していたネットワーク管理者やシステム管理者には、また頭を悩ます問題が1つ増えたに違いないと思った。
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Posted at
2009/06/12 21:30:45