
先週RomRaiderのフォーラムを見ていたら、ロガーのパラメーターに関してまとめた「Extended parameter descriptions for RomRaider's logger」というトピックが出来ていた。ロガーのパラメーターは一通り把握しているつもりだが、イマイチ分かっていなかったものがあった。それが「Map Ratio」だ。以前、このパラメーターを1度ロギングしたことがあったが、"1"が記録されるだけでどんな意味を持っているのか分からなかった。
そこでトピックを再度読んで今日検証してみた。Map Ratioを簡単に言ってしまえば、ECOモードと通常モードを決めるための係数だ。どのように使われるかというと、下記のような計算式とマップで使用される。
最終目標値 = (Map A Target * (1.0 - Map Ratio)) + (Map B Target * Map Ratio)
Target Boost A/B
Initial Wastegate Duty A/B
Open Loop Fueling A/B
Base Timing A/B
計算式は単純にMap Ratioが"0"であれば、マップB(通常モード)は無効になり、Map Ratioが"1"であれば、マップA(ECOモード)は無効になるという考え方だ。実際のMap Ratioの値は0から1の間の値になり、IAMのように0.123というように値が変化する。
つまり、ECOモード(ECOボタンを押しておく)にしておくとMap Ratioは0から1の間で可変するのである。可変するためのトリガーや可変量だが、自分のROMがノーマルでないため、何をトリガーしているか、またどのくらい可変するかは残念ながら不明である。
マップだが、車種に限らず多面マップであればMap Ratioは使われるようだ。RomRaiderやNASIOCのトピックを読んでみると、US向け等のインプレッサ STiはA、B、Cのマップを持っているらしく、この係数が重要な意味を持っているようだ。
自分の場合、ECOモードをまったくと言っていいほど使わなかったので関係なかった話だが、燃費を気にするのならMap Ratioは気にした方がいいと思う。以前、miistbahnさんがECOモードのマップを変えて苦労されていたブログがあったが、このMap Ratioに起因すると思った。
Posted at 2009/01/11 19:06:49 | |
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